フェウ視点
まぁ色々あったけど、チーム組めたからヨシッ!(現場猫)
なんかあの猫可愛いんだよなぁ、良いよなぁー。ああいうの?
は?トーコとアオイ?
アオイは女神だぞ!!崇拝対象にそんな感情を抱くとは、貴様異教徒だな?(過激派)
選べ!!
1 アオイのランニング中の写真
2 アオイの笑顔の写真
トーコ?
ふむ、何を仰っておられるか、拙僧には分かりかねますなぁ
閑話休題
チーム組んだし、何か他のメンバー居ないしオバサンの目がウザイから行くかねぇ
東京都庁に初めてくるけど、こんな雰囲気なんかねぇ
なんてーか、威圧感?プレッシャーみたいなのが凄いんだけども
ハッ!これが噂の圧力面接かっ!(違います)
冗談はさておき、明らかにヤバい雰囲気しかしない
「トーコ、アオイ。大丈夫か?」
「ああ、問題ない」
「うーん、ちょっと雰囲気に当てられてるかも知れないけど、大丈夫だと思う」
アオイは言葉通りだろう。トーコの奴、痩せ我慢してやがんな
「でぇじょうぶだぁ、さっきの噛みトーコに比べたらこんなの屁でもねぇっぺよ」
「っっっ!!」
「っ!」
うし、緊張は解れたようだな
我が幼馴染ながらに難儀なもんよ
「よし、最後の人組も揃ったな
俺はガトウ。まぁ、お前さん達の先輩になるのかもな」
ガトウという壮年の男性
佇まいからしてバンピーではないな、ありゃ
場慣れしてやがる。どんな組織だ、ムラクモってのは?
まぁ、集めたバンピーをいきなり実戦に放り込む組織だ
篩にでもかけてるつもりか?
「おっと、出て来やがったな
よし、そこの最後に来た3人!ちょっと相手してみろ」
うん、この人狂人かな?
って、お前ら!
「やるしか、ないか」
「やります、かっ!」
なぁーんでこんなに好戦的なんすかねぇ?
ええぃ、ままよ!!
相手はうさぎっぽいのが2匹
多分ペーペーに任せるくらいだから、脅威度は低いはず
爪は鋭利。足の発達が見られる。となると
「トーコ!アオイ!奴は爪攻撃と突進や蹴りをしてくる可能性があるっ!注意しろっ!!」
「「了解っ!!」」
ガトウ視点
へぇ、やるじゃねぇか
あの赤い髪の嬢ちゃんと黒髪の嬢ちゃんの体捌きは大したもんだ
特に黒髪の方は明らかに対人戦に慣れてるな、ありゃ
だが、それ以上にあのボウズ。よく見てる
ラビと呼ばれるアイツの戦い方は2つ
爪による攻撃か、体当たりだ
それを喰らう前から察知してるとなりゃ、前衛の2人も楽になる
悪くないな、あのチームは
だが
「お、おい大丈夫なのかよ?」
「いや、アイツらがあそこまで出来てるんだ。大丈夫だ!」
こっちはダメかも知らんな
慎重になるのは必要。だが過ぎれば臆病になる
大胆なのは結構。これも過ぎれば無謀に繋がる
「トーコ、アオイッ!一匹ずつ確実に仕留めろっ!!」
「分かった!」
「ハイっ!」
予定外で4匹になったが、問題なさそうだ
キチンとボウズが統率してるし、嬢ちゃん達も従ってる
多分、顔見知りなんだろうが、それを抜きにしても良いチームワークだ
鍛えりゃかなり伸びるな
「これでっ!」
「おしまいっ!!」
トーコ視点
勝った、のか
無我夢中だったが、不思議とフェウとアオイだけは認識出来ていた
さりとて、木刀では辛い、か
アオイも護身用のグローブでは辛そうだが
「お疲れさん」
「ああ
フェウこそ良い指揮だった」
私の言葉に顔を顰めるフェウ
「皮肉と捉えてくれるな
私は素直にそう思った。現に私もアオイも助かったのだからな」
「そうだよ、そんなに気にしないで!ね?」
「......ああ」
ダメだな。納得してない
とはいえ、有効打を受けなかったのはフェウの最初のアドバイスがあったからだ
でなければ、間違いなく良いのを貰っていただろう
それは、不慣れな私達にとって避けなければならない事態
だが、アイツの表情は暗いまま
どうしたものか
参加者視点
アイツら勝ったぞ!
興奮する自分を自覚する
周りもそうだ。自分達で戦えると分かったのだから
「よぉし、いい感じだった
とりあえずコレは報酬だ、取っとけ」
ガトウ氏から何か受け取ったみたいだが
「この先、試験会場には各階に必ずムラクモか自衛隊の人間がいる
そこで、魔物の落とすコレを渡せば治療の為のアイテムが購入出来る。いいか?無理はするな、死んだら終わりだからな?」
場が静まり返った
そう、死んだら終わりなんだ
RPGみたいなご都合主義なんてない。
戦ったチームのリーダーの顔色が悪いのもそれを実感したからなのか、気を引き締めないと
自衛隊隊員視点
ムラクモの選抜試験だか何だか知らないが、子供達を運用するとか理解できない
しかも、今日召集して直ぐに実戦など、何処の末期の軍隊だ?
精神的、肉体的トレーニングを積んで、必要な知識を獲得させてから運用するのが最低条件のはずだ
それも、大人が全滅したわけでもないのに、何故?
日暈棗。信用ならない人物だ
アオイ視点
「少し休むぞ」
「だがっ!!」
フェウの指示にトーコは憤る
でも
「休め、トーコ
今すべき事はタイムアタックじゃねえ
確実に経験を重ねる事だ」
「.......わかった」
「アオイもこれ飲んで休め」
「うん」
私たちの班は恐らく上から数えた方が早いくらい攻略が順調だ
でも、フェウの険しい表情は変わらない
フェウは魔法?みたいなので援護してくれるし、指揮もしてくれてる
私は元よりトーコも問題視してない
「何か気にかかる事があるのか?」
トーコの質問に
「嫌な予感がすんだよ
しかも、どんどん強くなってる」
「....マズイかもね」
「ああ」
フェウの危機回避能力はトーコも私もよく知ってる
だからこそ
「このままでは終わらない。と言う事が」
トーコの呟きが印象に残った
トーコ視点
嫌な予感、か
フェウの予感はほぼ当たる
となれば、何が起きる?
1番あり得そうなのは強敵が現れる事だが、さっきの自衛隊隊員から聞いた話だと地ならしは済んでいるとの事
ありえない、のだろうか?
だが、フェウの予感が外れるとは私もアオイも、そしてフェウ自身も思っていないだろう
っっ!
「他の参加者のチームか」
フェウの声がやけに遠くに聞こえた
そこには血塗れの他のチームが倒れていた
「気絶してるな。出血性のショックが原因か?」
フェウは物怖じもせずに調べている
「薬を」
「全快にはさせるなよ?」
「どう、して?」
震えるアオイにフェウは冷静、いやいっそ冷徹ともいえる声色で答えた
「衣服の状態から見て、この辺りでの魔物にも苦戦していた様にみえる」
「普通なら階層を降りるなり、他の魔物を倒すなりして準備してから挑むのが筋
にも関わらず、彼らは挑んだ。そしてその結果が『コレ』だ
直ぐそばにムラクモの人間がいるにも関わらず、何もしないのが答え。そうでしょう?」
「ああ、死ぬレベルの怪我なら介入するが、それ以外は手を出さない決まりだ」
ムラクモの隊員は感情を殺した声で答えた
「でしょうね」
「なんっ、どうしてですか!!」
「最初に総長さんが言ってたはずだ『命を落とす危険性もある』と
更にガトウ氏も言ってただろう?『無理するな』『死んだら終わり』ってな
それを聞いてのこれなら、自業自得。違うか、アオイ?」
「それは」
「嫌なら降りれば良い
別に俺は構わない。トーコはどうなんだ?」
「ふむ、アオイが降りたいと言うのなら止める理由はないだろう」
アオイの気持ちとて分かる
だが、そのリスクを許容してこの階まで彼らも来たはず
人間相手ならいざ知らず、魔物相手に此方の道理が通るはずもないだろう事はアオイにも分かっている筈だが
フェウ視点
ヤベェ、冷や汗が止まんねぇ
さっき結構ヤバい魔物倒したんだぜ?
でも警鐘が止まらない
「お、やっぱりお前らだけか
やれやれだ」
「やっぱり?」
「予想されていた、と?」
「だろうねぇ。でもそれってどーなのさ?」
見たらわかんじゃねぇか
都庁に来たのも俺らが最後
でも時間より5分前
つまり、他の連中はもっと早くに来ていたって事やろ?
普通の面接ならそれも良いだろう
だが、命の掛かった選択だぞ?
ギリギリまで可能な限りする事、やる事はあった筈
実際、他の連中の服装は明らかに軽装
持っている武器とて精々が鞄か傘
んなもんでどうなるのかよ?
なるんならば、自衛隊で充分の筈
ならねぇからムラクモって組織がある
都庁へ入る時もそうだ
いち早く入る必要なんてない!
マラソンでもしてる気だったのかねぇ?
俺たちは入るまでにあの気に食わないオバサン以外にはキチンと話を聞いた
事前調査は基本中の基本
浮き足立った精神状態で何が出来るのか?
こんな事、ムラクモとやらには分かってた筈だった
にも関わらず、見殺しにした。死んでねぇじゃない
下手すりゃあ死んでた
そして、このオッサンは『やっぱり』って言いやがった
どんな精神構造してやがんのか
ムラクモってのは、異常者の集まりか?
「不満そうだな、ボウズ」
「篩にかけるとしても、他のやり方無かったのかとは思うけど
遠足ではないんだ。一々『エリート』だの『名誉』だのと言って惑わせるオタクの総長様には不満しかないね」
ガトウは苦笑した
「ボウズの不満はもっともだな
悪かった」
『こちら、屋上
ガトウさん、やば で 逃げ』
「おい、アカツキ!どうした?」
『ドラ ン』
この日見たあの光景を俺は一生忘れる事はないだろう
「くそっ!
お前らは此処にいろ!
絶対に動くなよ!」
今までの余裕など全く無くしたガトウはそう言って屋上への階段を駆け上がった
「どうするかねぇ?」
「どうしたものか」
「助けに行ったほうが良いんじゃないかな?」
「アオイ、正気か?
俺たちのレベルでどうにかなるとは思えんのだが」
実際のところ、ガトウっておっさんは多分ムラクモの実働部隊の中でも上位だと思う
何せムラクモの試験に懐疑的な自衛隊員もガトウの名前出したら、少しは軟化してたからな
そうこう考えている間に俺たちは屋上の扉まで来ていた
グアアアッ!
そんな人が焦りを隠せない事態
ヒヨコどころか、殻もついている俺たちに何が出来ると言うのか?
「おい、アカツキしっかりしろ!」
「ガ、ガトウさんだけでも逃げてください」
「馬鹿野郎!お前の嫁さんが待ってんだぞ!
気をしっかり持て!」
明らかに劣勢の声
「仕方なし、か」
刀子?
「フェウは此処にいて」
おい、アオイ?
「どこ行くつもりだ、お前ら?」
「何、少し負けられない戦いにな」
「大丈夫、私たちは負けないから」
思わず頭に血が昇った
「ふざけんな!俺だけ逃げろってか!幼馴染と親しい友人見捨てて俺だけノコノコどの面下げて生きてられんだよ!!」
「確かに俺は臆病者で卑怯者かも知れねぇよ!!だからってお前ら見捨てるほどに落ちぶれちゃいねぇんだ!!!」
「ふふふっ!」
「あははっ!」
「んだよ?」
自分でも顔が赤いのがわかる
「そうか、流亜は私達をそこまで大切に思ってくれていたから
ならば尚更死ねないな」
「そうだね、流亜の本心も聞けたしね
こんな事は滅多にないね、トーコ?」
「全く、本音を隠すのがうますぎるのも考えものだな、私の自慢の幼馴染は」
「だね。『顔なし流亜』なんて呼ばれてるのが不思議なくらいだよ」
「なんだそりゃ?」
「往くぞ?」
「いつでも」
「何処まででも」
「ド、ドラゴン?」
「む、言葉が出ないとはこの事か」
「いや、トーコ出てんかんな、言葉」
後に『ムラクモ13班』と呼ばれる事になる彼等の戦いは、これより始まる
フェウ達とドラゴンの戦いを見つめる2つの影があった
「始まったか、滅びと再生の為の物語が」
「...........」
というわけで次回からドラゴン戦となります
ん?ウォークライ?
もうすぐじゃねぇの?(適当)
戦闘描写はむずいので、必要な時だけ書きます
まぁ、ゲームでも雑魚敵は作業だし、仕方ないネ