短いですが
「要望:こちらをマスターに購入していただきたいです。」
「んあ?」
たまたまサイナを連れてラビッツの道具屋を冷やかしているときに唐突にサイナが棚に飾られている物を指差した
「なんだこれ?」
「落胆:いくらなんでも契約者のインテリジェンスの欠落に驚きます。これはヘアピンです」
「そんなもん見りゃわかるよ、なんで道具屋にアクセサリーがあるのかとか、身につけるとどんな効果があるのかが気になってるんだよ」
「?主に髪を留める用途のものです」
「あー、鳥の人。それは鳥の人達がいうアクセサリーやなくて、まんま髪留めのための道具や」
言われてみればNPCの店は別にプレイヤー向け専門店って訳じゃなくてこういうのが合ってもおかしくはないが、店で買うときはウィンドウに表示されてるから棚とかじっくり見たことなかったな
「ふーん、それでなんでサイナは急に物欲に目覚めてるの?」
その言葉にこのポンコツは「やれやれ、一から説明しねーとわからないのか」と言わんばかりに露骨に両手を上げて首をふった
「説明:私は先日写真集を販売したことで、今まで以上に他のエルマ型と大きく差を空けてしまいました。」
なんでこいつこんなドヤ顔してるの?Nパッチ入れてから一番多い差分がドヤ顔な気がしてきたんだが。
「結論:見た目を大きく変えるのは創造主的にアウトかも知れませんが、大きく差を空けてしまった以上その他大勢の当機とはちょっと違いを着けなければいけないのです」
理屈になってるようで、ようはなんかちょっとしたお洒落したいから買えと、だんだんと無表情の顔が近づいてきて無茶苦茶圧力かけながらそんなことを言ってきやがった
「……まぁそんな高いものじゃないだろうし別に良いけどさ。ピーツこれいくら?」
「8000マーニや」
いや、地味に高いな!こんなの100マーニとかそんなもんだと思ってたわ!
そんな俺の心境を読んだのか、
「人間種用に仕入れよう思うたんけどワイが仕入れ出きる範囲だと需要ないから特注やねん」
まぁ兎とか猫じゃあヘアピン使わねーよな
「はいよ、じゃあこれ」
俺はマーニと引き換えにサイナが指差していた動物モチーフのヘアピンを受け取りサイナに渡した。
「感謝:ありがとうございます、契約者様」
それを受け取ったサイナはまるで宝物が手に入ったかのように嬉しそうな顔をしながら大切に両手の上に載せしばらく眺めてから後ろを向いて、元々着いていたヘアピンを外して自分につけ始めた
「質問:いかがでしょうか?」
「おー似合ってンじゃねーの?そういうのは鉛筆とかに聞いてほしいけど」
その言葉にサイナはあきれた顔を見せた
「契約者は本当にインテリジェンスが足りていませんね」
「あぁん?」
そんな事を言いながらも楽しそうな満更でもない顔でインベントリアに入っていった。
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317:カメンスキー
今日、初めて生サイナちゃんを見れた
318:浮草
なんだ?自慢かこの野郎!?
319:フロニユク
お前イマドコにいる?今日って具体的に何分前だ?
320:ギャンカス
サイナちゃんってわかったってことはツチノコさんも発見したの?
321:カメンスキー
>>318
自慢のつもりはない、というかちょっとへこんでる
>>319
ドールフロントで見たよ、大体30分くらい前
>>320
別行動中だったみたいだからツチノコさんは多分見てない
322:フロニユク
良くそれでサイナちゃんってわかったな、ドヤ顔でもしてたの?
323:カメンスキー
ドヤ顔…………してたよ。鳥モチーフのヘアピン着けて他の征服人形達に自慢しながら
324:理一
アガカガ、鳥モチーフって、そういうこと?
325:パピリーノx
この間の写真集といい、何て的確に俺たちの脳を破壊するんだ
326:セリ太郎
くそう、こんな仕打ちに合ってるのに解釈が一致してるから嫌いになれない
327:浮草
絶対にツチノコさんは俺たちを弄んで楽しんでんだろ!ふざけんな!また征服人形チャレンジしたくなっちまったじゃねーか!