「ふあぁぁー」
目を覚ました僕は自分でも引くようなあくびをする
ミナさんは先に行ったようだ
「髪の毛?」
髪が落ちていた
気になったのは、その中に白い髪が混じっていたことだ
気になって水面を見る
「えっ?」
髪が真っ白だった
多分夕方だからだろう
目も赤く見えたが、気のせいだろう
または急にアルビノになったのだろうHAHAHA
コウモリが頭に乗る
狂犬病もっているかも知れないから追い払おうとすると
『止めろよ』
喋ったように聞こえた
あっ、多分幻聴だ。うん
引っ越し三日目だから疲れているのだろう
『おい、無視するな』
さすがに幻聴に答えるようなアホではない
ほっとこほっとこ
◇ ◆ ◇
「すみません、寝てたら遅れました」
別に間違ったことは言っていない
「10分前だ、遅い」
「すみませんでした」
セイ先生が怖い…
よくわからない気配が特に…
席を見ると、二人程いない
「あれ、シュンさんとベルさんは?」
「外を見ろ」
言われるがままに外を見る
小悪魔風の羽を広げ、飛んでいるベルさん(多分透明な糸で吊られている)
そして持った槍を増やし、投げる(すごい手品だな~)
腕をクロスし、頭のネジが光ったと思ったら全身から電気が発生して防御したシュンさん(科学の力ってスゲー)
シュンさんが片手を握り、拳を作ったかと思うと、雨が降りだした(今日は雨降らないはずだったのに…洗濯物どうしよ)
落雷。運悪く、ベルさんに当たった(かわいそうに)
一度は苦しそうな顔をしたベルさんだが、すぐに平気そうな顔に戻り、槍をしまい、闇色の玉を作った(科学の力以下略)
見ているのもはっきり言って、めんどくさい
そう思った直後、視線を感じた
視線の元はミナさんだった
話している途中で寝てしまったからだろう
謝らないと
「さっきは話している途中で寝てしまってすみません」
するとミナさんは『何故謝る』といった顔で見つめ
「その体はどう?」
「?」
どういうことだろうか
アルビノになったことだろうか
でもその質問はおかしい
『目と髪の色変わったね』なら納得する
少し意味深である
「昔からこの体は好きですよ」
『お前吸血鬼だろ』
いやいやまさか~
人を噛んで増えていく種族なんて
そんなんニュースにならないはずないぞ
というかそんなんいたら世界終わるぞHAHAHA
「ほら、その子も言っているじゃない」
ご謙遜を~
吸血鬼なんか都市伝説だろ~
「そうですね、都市伝説は都市伝説として個人で楽しむものですね」
「ゴッハッ…」
「ミナさーん!!」
大切な…命が……
南無阿弥陀仏……
まぁ、いいヤツだったよ
「勝手に殺されないで!!」
『わー最低だー』
失礼な!!
心を読むな!!
「そろそろ授業を始めるぞ、席に着け」
「「「「「「はい!!」」」」」」
二人が帰ってきた
「お前ら遅刻。廊下へ」
「「
「ついでにミナも来い」
「はーい」
何でミナさんが?
どうでもいいけど
そう思いながら教科書を開く
「レイン君、何ページからですか?」
「359ページからだ」
「ありがとう、助かります」
廊下で説教が聞こえる
遅刻でここまで怒られるものか?
そんな事はほっといて、教科書をそのままノートに写す
10分後……
「戻って自習していろ」
「「すみませんでした」」
死んだ目をしながら入ってくる二人
あれ、ミナさんは?
直後、窓ガラスが割れるほどの怒声が響いた
「!!」
あれ、聞こえなくなった…気のせいか……
どうやら驚いたのは僕だけだったらしい
皆は『またか、やれやれ』といった雰囲気だった
30分後……
ようやく怒声が止んだ
気が狂いそうだ
ミナさんはどうなっているのだろうか
「次したら退学な」
「すっみませーん」
めっちゃヘラヘラしている!?
あいつマジか!?
「ユーノ、ちょっと来い」
「えっ?はい!」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怒られる!?
何で!?
すぐに向かった
「お前、大丈夫か?」
「?」
心当たりが全くない
怒られると思ったが、違うらしい
「何がですか?」
「体だ」
「体!?元気ですが!?」
「いや、そういう事じゃ…」
どういう事?
「単刀直入に言う、お前吸血鬼なんかになってしまったが、大丈夫か?」
「吸血鬼?冗談はよして下さい」
「もういい、授業だ授業」
先生が呆れたように言う(どちらかというと諦めた)
先生は何を言いたかったのだろうか
◇ ◆ ◇
放課後(9時)
「レイン君、何でミナさんが怒られたのですか?」
「お前、自覚ないのか?」
「自覚?」
「お前、吸血鬼になっているだろ?」
「まったまたー、ここの人って変わった人多いですね」
「うぐ……」
『あのなー』と続けるレイン君
「じゃあその髪と目はなんだ?」
「アルビノでは?」
「アル…ビノ……?」
「僕、部屋向こうなので、お休みです」
「お休み」
◇ ◆ ◇
パジャマとタオルを取り出しながら、シャワーを浴びる
風呂は無くとも、シャワーはある
寮としてはすごい方では?
「痛った!!」
シャワーの水に硝酸でも溶けていたのか、痛みを感じた
狂犬病の症状に似ている
コウモリがいたし、噛まれて狂犬病が移ったのだろうか(普通は噛まれてから30日後発症)
結局、そのまま着替えて寝ることにした
「お休み」
誰もいない暗闇の中、そう呟くのであった
ユーノ:「毎日や毎晩など、《毎》を表すeveryから一つeを抜くとvery(とても)になる、ユーノです」
レイン:「へー、知らなかった。メモメモ」
ユーノ:「今時小学生でも知っているよ!?」
レイン:「小学生スゲー」
ユーノ:「義務教育受けた?」