機動戦士ガンダムSEED RAVEN   作:shuda

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PHASE:84 軍事技術

『アプリリウス港』

 

イザークとディアッカが港に着くと、メイリンらしき人影が見えた

 

イザーク「ん?なんだ?なぜアイツ、1人なんだ?」

 

イザークの疑問は真っ当である

評議会議員のメイリンが、秘書官やボディーガードも無しに1人で港に出歩くなど通常ではあり得ない

 

だが逆にイザークとディアッカもそれぞれ1人で来ていた

メイリンの言葉にあった『議長命令』つまりラクスからの呼び出しというのが、どうにも気になったからだ

 

メイリン「イザークさん、ディアッカさん、こちらです」

 

二人はメイリンが用意した車に案内された

公用車ではない、かといってメイリン……いやザラ家の所有の物でもなさそうだ

 

イザーク「議会……ではないようだな、どこへ行く?」

 

公用車ではないことでイザークは、やはり議会への呼び出しではないと感付いていた

 

メイリン「……ファクトリーの倉庫です」

 

ディアッカ「ファクトリーって……おい、それって」

 

イザーク「クライン派というやつか、ラクスはそんなところで何をしている?」

 

ディアッカ「そりゃあ、当然、新型のMSじゃねえのか?」

 

イザーク「そのぐらいの想像はつく!問題は『誰の機体』かだ!しかもこんな非公式に」

 

ディアッカ「確かに妙だよな、レイヴンへの機体提供なら、ザフトを通してでも上の奴らの目を欺くのは容易い、それをわざわざ非公式に……」

 

メイリン「レイヴンやザフトへの機体提供ではありません」

 

イザーク「何!?……だが、やはりMS……なんだな」

 

 

 

『アプリリウス ファクトリー倉庫』

 

ディアッカ「でもいいのかよ、俺達がこんなところに入って」

 

メイリン「心配はいりません、機体はすでに運搬機に搭載済みです」

 

ディアッカ「そうじゃなくてよー知らないほうがいいんじゃないのか?俺達は、この場所自体」

 

イザーク「そうだぞメイリン、お前の言う機体の存在からの秘匿も重要だが、俺達はファクトリー関連の所在なぞ知らないほうがいい、まあそもそも俺は、お前がファクトリーに関わっていたことに驚きだがな」

 

メイリン「多分、大丈夫ですよ、ラクスさんからお二人をお連れするように、とのことですから、とにかくこの資料を見てください」

 

イザーク「ったく!どこから情報が洩れるか解らんぞ!」

 

話ながらメイリンは二人に端末を渡してきた

 

ディアッカ「……こいつは……」

 

イザーク「ザフトの最新陽電子砲じゃないか!どこから情報が流れた!?」

 

ディアッカ「もう1機は開発中のレイヴン次期主力MSだぜ」

 

メイリン「逆です」

 

イザーク「逆!?だと!?」

 

メイリン「一般的には、これまでレイヴンの技術はザフトとオーブ軍からの発展流用とされていますが、実は本来はザフトとオーブ軍の基礎技術をファクトリーで発展させて、ザフトとオーブ軍にフィードバック、それをさらにレイヴンに転用させていたというのが事実なんです」

 

ディアッカ「……なるほどね、妙にザフトとオーブ軍の技術は、互換性が高いなとは思ってたぜ」

 

イザーク「つまり、現在のレイヴン、ザフト、オーブ軍の技術の基礎は、そのほとんどがファクトリーの物というわけか」

 

ディアッカ「で、この2機は誰に渡すつもりなんだ?」

 

???「それはもちろん、あなた方お二人ですわ」

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