『アプリリウス港』
イザークとディアッカが港に着くと、メイリンらしき人影が見えた
イザーク「ん?なんだ?なぜアイツ、1人なんだ?」
イザークの疑問は真っ当である
評議会議員のメイリンが、秘書官やボディーガードも無しに1人で港に出歩くなど通常ではあり得ない
だが逆にイザークとディアッカもそれぞれ1人で来ていた
メイリンの言葉にあった『議長命令』つまりラクスからの呼び出しというのが、どうにも気になったからだ
メイリン「イザークさん、ディアッカさん、こちらです」
二人はメイリンが用意した車に案内された
公用車ではない、かといってメイリン……いやザラ家の所有の物でもなさそうだ
イザーク「議会……ではないようだな、どこへ行く?」
公用車ではないことでイザークは、やはり議会への呼び出しではないと感付いていた
メイリン「……ファクトリーの倉庫です」
ディアッカ「ファクトリーって……おい、それって」
イザーク「クライン派というやつか、ラクスはそんなところで何をしている?」
ディアッカ「そりゃあ、当然、新型のMSじゃねえのか?」
イザーク「そのぐらいの想像はつく!問題は『誰の機体』かだ!しかもこんな非公式に」
ディアッカ「確かに妙だよな、レイヴンへの機体提供なら、ザフトを通してでも上の奴らの目を欺くのは容易い、それをわざわざ非公式に……」
メイリン「レイヴンやザフトへの機体提供ではありません」
イザーク「何!?……だが、やはりMS……なんだな」
『アプリリウス ファクトリー倉庫』
ディアッカ「でもいいのかよ、俺達がこんなところに入って」
メイリン「心配はいりません、機体はすでに運搬機に搭載済みです」
ディアッカ「そうじゃなくてよー知らないほうがいいんじゃないのか?俺達は、この場所自体」
イザーク「そうだぞメイリン、お前の言う機体の存在からの秘匿も重要だが、俺達はファクトリー関連の所在なぞ知らないほうがいい、まあそもそも俺は、お前がファクトリーに関わっていたことに驚きだがな」
メイリン「多分、大丈夫ですよ、ラクスさんからお二人をお連れするように、とのことですから、とにかくこの資料を見てください」
イザーク「ったく!どこから情報が洩れるか解らんぞ!」
話ながらメイリンは二人に端末を渡してきた
ディアッカ「……こいつは……」
イザーク「ザフトの最新陽電子砲じゃないか!どこから情報が流れた!?」
ディアッカ「もう1機は開発中のレイヴン次期主力MSだぜ」
メイリン「逆です」
イザーク「逆!?だと!?」
メイリン「一般的には、これまでレイヴンの技術はザフトとオーブ軍からの発展流用とされていますが、実は本来はザフトとオーブ軍の基礎技術をファクトリーで発展させて、ザフトとオーブ軍にフィードバック、それをさらにレイヴンに転用させていたというのが事実なんです」
ディアッカ「……なるほどね、妙にザフトとオーブ軍の技術は、互換性が高いなとは思ってたぜ」
イザーク「つまり、現在のレイヴン、ザフト、オーブ軍の技術の基礎は、そのほとんどがファクトリーの物というわけか」
ディアッカ「で、この2機は誰に渡すつもりなんだ?」
???「それはもちろん、あなた方お二人ですわ」
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