『オーブ近海』
オーブ軍巡視艦隊
艦長「そろそろオーブ領域だな」
副艦長「ええ、ですがホントに退屈な仕事ですね」
艦長「そう言うな、仕方ないさオーブ軍に限らず、各国軍はクアンタムに手を出すことを、禁止されているんだからな」
副艦長「貴重な地球外生命体のサンプルを、1国が独占しないため……ってやつですか……」
艦長「あくまでも表向きはな」
副艦長「結局はオーブ軍も舐められてるってことでしょ?」
艦長「…………訓練ばかりの毎日よりはいくらかマシだろう」
副艦長「そりゃあそうですが……ただ探すだけの仕事ってのも…………」
艦長「ん?粒子レーダーに反応!?海中!?」
副艦長「まさか!?いきなり海チュッ!!」
ドーーーーーーン!!!!
バキバキバキッ!!
ドーーーーン!!!!!
『オーブ軍司令部』
アスラン「どうした!?何事だ!?」
管制官「クアンタム捜索に出ていた巡視艦隊の反応が…………消えました」
アスラン「消えた?どういうことだ」
管制官「わかりません、レーダーからも熱感知も、通信も……その…………一瞬で消えました」
アスラン「…………シンに!レイヴンに連絡だ!俺が話す!」
………………
シン「オーブ軍司令部から連絡なんて珍しいですね、まさか奴らですか?」
アスラン「わからない!だがオーブの巡視艦隊3隻が瞬時に消えた!考えたくはないが、艦隊ごと転送させられたのか、3隻同時に攻撃を受けて沈んだのか!」
シン「!!……そんなことが出来るのは大量破壊兵器か奴らぐらいですね……わかりました!すぐに部隊を送ります!詳細な位置とデータをください!」
アスラン「ああ!頼む!……クソ!嫌な予感はしていたが……プラントとの同時攻撃か……しかしなぜオーブとプラントばかり…………やはりアスハ代表やプラント議会からの情報にあった………………」
いまや、Nジャマーキャンセラーは全世界が保有している
もちろんそれはラクスやカガリの意図するところではなく、大戦時にデータが流れてしまったためだ
各国はMSや艦船に搭載し、軍事力は格段に上がった
と言っても核弾頭の使用は、大戦後の世界条約で硬く禁じられている上、Nジャマーキャンセラー1基の効果範囲はさほど広くはなかった
それゆえ、Nジャマーによる通信妨害や、Nジャマーキャンセラー搭載機以外の兵器の妨害という、Nジャマーの防衛力は有用されており、プラントやオーブのみならず各国が、その領土全域をNジャマーキャンセラーで覆うことはしなかった
実際問題、現存するNジャマーキャンセラーで地球全土を覆うこと自体、数が圧倒的に足りてはいなかったが……
そういった世界情勢の中、元々のジャマーとキャンセラーの開発国であるプラントと、その友好国であるオーブは他国と比べて、多量のNジャマーキャンセラーを有していた
クアンタムが核の放射線に引かれている可能性、という情報を耳にしていたアスランであれば、核動力をより多く使用する、プラントとオーブにクアンタムが出現するという事実に、納得と理解を示してもおかしくはなかった
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