機動戦士ガンダムSEED RAVEN   作:shuda

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PHASE:90 閃光

『オーブ近海』

 

リグレット「そろそろ座標のポイントだな」

 

レイジ隊員A「何も……ありませんね」

 

リグレット「粒子レーダーに反応は?」

 

レイジ隊員B「ありません、どういうことでしょうか」

 

リグレット「わからんな……しかし艦隊の欠片すらも見当たらんとは…………」

 

レイジ隊員B「まさか本当に艦隊まるごと転送させられたと?…………」

 

レイジ隊員A「あの質量と数だぞ、そんなことあるかよ!」

 

リグレット「しかし『無い』とは言い切れん、可能性の1つとして考慮すべきではある」

 

カイ「少し散開しますかぁ?」

 

リグレット「戦力の分散は良くない、それよりも……」

 

ジジッ……

 

レイヴン地球支部の司令部から通信が入った

 

管制官「たった今、オーブから連絡がありました、艦隊内の最後の通信記録をサルベージしたそうです!」

 

リグレット「!?」

カイ「そりゃあ参考になるねぇ」

 

管制官「データが破損しているために一部のみですが『海中』という言葉が何度か聞き取れたとのことです!」

 

リグレット「海中!?」

 

レイジ隊の3機が眼下の海面を見下ろした

だが、特に何も見えない

もちろん粒子レーダーに反応もない

 

カイ「……海中………………」

 

……………………

 

ザバァーーーーーー!!

 

レイジ隊のちょうど真下から、突如クアンタムらしき者が現れた

 

リグレット「白い奴か!!レイジ隊!上空に回避!!距離を取れ!」

 

素早くレイジ隊の3機が上空に移動する

 

カイ「そいつぁ悪手だぜぇクジラ野郎……」

 

ズォーーーーッ

 

カイは発言と同時にトリガーを引いた

 

管制官から『海中』という言葉を聞いてすぐにカイは、レイジ隊が狙われると読み、回避前にレイジ隊が居たポイントに、大出力ビームバズーカ『デコンポーザー』の照準を合わせていた

そして今まさに、その照準に白いクアンタムが合わさっている

 

レイジ隊しか見えていなかった白いクアンタムは、ビームが自身に当たるまで攻撃されたことに気付かなかった

 

ドーーン!!!!

 

カイの一撃は見事、クアンタムのボディにヒットし、十数メートル弾き飛ばされた

 

カイ「たくっ!案の定無傷かよぉ」

 

デコンポーザーは、仮に一般的ラミネート装甲MS用シールドであれば、一撃で貫通出来る威力を持つ兵器だ

カイはもちろんのこと、皆がわかってはいたことだが、クアンタムの外皮は硬かった

 

リグレット「レイジ隊!『閃光』をヤル!行くぞ!」

 

レイジ隊の3機はビームサーベルを前に突き出し、機体を可能な限り、流線形に細めた姿勢に取り、クアンタムに突撃した

本来のビームサーベルの破壊力に、流線形による高速の突撃で、突進力も上乗せした高威力の突きだ

 

大気圏内と宇宙空間では比べようはないが、レイジ隊の3機が突撃する速度は、最速のMSと名高いクレアのカトレアに匹敵した

 

カイの一撃に弾き飛ばされ、まだ体制を立て直せていないクアンタムにレイジ隊の3突きが襲い掛かる

 

ガガッ!!ガッ!

 

さすがは近接戦闘のプロ集団レイジ隊、高速の突進をしつつ、ピンポイントでクアンタムの関節部分を突き刺した

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