『オーブ近海』
リグレット「そろそろ座標のポイントだな」
レイジ隊員A「何も……ありませんね」
リグレット「粒子レーダーに反応は?」
レイジ隊員B「ありません、どういうことでしょうか」
リグレット「わからんな……しかし艦隊の欠片すらも見当たらんとは…………」
レイジ隊員B「まさか本当に艦隊まるごと転送させられたと?…………」
レイジ隊員A「あの質量と数だぞ、そんなことあるかよ!」
リグレット「しかし『無い』とは言い切れん、可能性の1つとして考慮すべきではある」
カイ「少し散開しますかぁ?」
リグレット「戦力の分散は良くない、それよりも……」
ジジッ……
レイヴン地球支部の司令部から通信が入った
管制官「たった今、オーブから連絡がありました、艦隊内の最後の通信記録をサルベージしたそうです!」
リグレット「!?」
カイ「そりゃあ参考になるねぇ」
管制官「データが破損しているために一部のみですが『海中』という言葉が何度か聞き取れたとのことです!」
リグレット「海中!?」
レイジ隊の3機が眼下の海面を見下ろした
だが、特に何も見えない
もちろん粒子レーダーに反応もない
カイ「……海中………………」
……………………
ザバァーーーーーー!!
レイジ隊のちょうど真下から、突如クアンタムらしき者が現れた
リグレット「白い奴か!!レイジ隊!上空に回避!!距離を取れ!」
素早くレイジ隊の3機が上空に移動する
カイ「そいつぁ悪手だぜぇクジラ野郎……」
ズォーーーーッ
カイは発言と同時にトリガーを引いた
管制官から『海中』という言葉を聞いてすぐにカイは、レイジ隊が狙われると読み、回避前にレイジ隊が居たポイントに、大出力ビームバズーカ『デコンポーザー』の照準を合わせていた
そして今まさに、その照準に白いクアンタムが合わさっている
レイジ隊しか見えていなかった白いクアンタムは、ビームが自身に当たるまで攻撃されたことに気付かなかった
ドーーン!!!!
カイの一撃は見事、クアンタムのボディにヒットし、十数メートル弾き飛ばされた
カイ「たくっ!案の定無傷かよぉ」
デコンポーザーは、仮に一般的ラミネート装甲MS用シールドであれば、一撃で貫通出来る威力を持つ兵器だ
カイはもちろんのこと、皆がわかってはいたことだが、クアンタムの外皮は硬かった
リグレット「レイジ隊!『閃光』をヤル!行くぞ!」
レイジ隊の3機はビームサーベルを前に突き出し、機体を可能な限り、流線形に細めた姿勢に取り、クアンタムに突撃した
本来のビームサーベルの破壊力に、流線形による高速の突撃で、突進力も上乗せした高威力の突きだ
大気圏内と宇宙空間では比べようはないが、レイジ隊の3機が突撃する速度は、最速のMSと名高いクレアのカトレアに匹敵した
カイの一撃に弾き飛ばされ、まだ体制を立て直せていないクアンタムにレイジ隊の3突きが襲い掛かる
ガガッ!!ガッ!
さすがは近接戦闘のプロ集団レイジ隊、高速の突進をしつつ、ピンポイントでクアンタムの関節部分を突き刺した
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