『プラント周辺宙域』
1分?…………いや、10秒ほどだろうか
クアンタムがこれほどまで長い時間、沈黙しているのを見たことはない
ほんの10秒程度は長い時間に感じた
フェイト「セフィリア!電磁檻を持って来てくれ」
セフィリア「はい!」
レイヴンはクアンタム捕獲のために、量子レベルでも抜け出せない完全密閉型の電磁檻を用意していたが、クロノスに積んだままだ
フェイト達は皆、クアンタムを拘束している
クアンタムは沈黙しているが、さすがにせっかく捉えたのだ、容易に離すわけにはいかない
キラ「ごめん、さすがに僕は手伝えない」
セフィリア「わかっています」
そう言うとセフィリアはすぐにクロノスへ向かって飛び立った
ラムレザル「レイヴンとして動いていない以上は~クロノスに行くわけには~~いかないっすよね~」
…………………………
数十分後
セフィリアが巨大な電磁檻を持って戻ってきた
セフィリア「申し訳ありません、遅くなりました」
フェイト「いや、問題ない」
ゼロス「さっさと格納するぞ」
フェイト「ファブレ隊の二人、ゆっくり手を離してセフィリアと一緒に電磁檻の固定と、位置の微調整それから扉の開閉を頼む」
ゼロス「ラムレザルは絶対に手を離すな、俺とフェイトで檻に運ぶ」
セフィリアが電磁檻を取りに、クロノスを往復した数十分間、クアンタムはまったく微動だにしなかった
おそらくはもう安全だろうが、誰も油断はしない
フェイトとゼロスの指示通り、協力してクアンタムを電磁檻に格納した
ラムレザル「じゃあ、俺も手を離しますね~いいですか~?」
フェイト「ああ、だが扉を閉じるタイミングと合わせろ」
ラムレザル「了解~、じゃあセフィ~、離すぜ~いいか~?」
セフィリア「はい、321で合わせましょう」
………………
ガコン!…………
電磁檻の扉を締め、電子ロックをかけたところで、皆少し安堵した
だが、まだ安心など出来ない
フェイト「さて、じゃあ慎重にクロノスに戻るか」
ゼロス「俺が量子レーダーで内部を常に確認しておく」
フェイト「よし、なら俺とセフィリアで周囲を警戒、残りの3人で電磁檻を運ぼう」
セフィリア「パ……パパはどうするのですか?」
フェイト達がクアンタムを捕獲してから格納、施錠するまでキラは周囲を警戒しながら、彼らを見守っていた
キラ「僕はただの一般人の協力者だよ、クロノスには行けないし適当に帰るよ、記録に残すまでもない、レイヴンにとって取るに足りない存在だよ」
フェイト「……わかりました」
ゼロス「みんなも!わかったな、そういうことだ」
ラムレザル「まぁ~その方がレイヴンにとっても都合いいですしね~」
セフィリア「ラムレザル!!」
キラ「大丈夫だよ、セフィリア」
フェイト「申し訳ありません」
キラ「僕自身わかってるし、ラムレザルも理解しての発言だと思うよ」
セフィリア「……パパ……」
キラが動いたこと、それはレイヴンとしてであってもキラ個人であっても、レイヴンやオーブ、プラントにとっても都合の良いものではない
この件が公になれば、間違いなくレイヴンもキラも、そしてオーブやプラントですらも、国連に揚げ足を取られることになる
この時点で、フェイト達が知ることはなかったが、放射線魚雷を使ったということだけでも、キラやディアッカは国連から詰められるだろう
そして、これはキラが動いたことよりも、絶対に知られるわけにはいかない『核融合エンジン搭載のMS』の存在…………
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