機動戦士ガンダムSEED RAVEN   作:shuda

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PHASE:95 カイ奮闘

『オーブ近海』

 

カイ「あれはぁ!?」

 

リグレット「オーブ軍艦隊!?まさか!?なぜ前線に!?」

 

リッド「来るなーーー!!」

 

白いクアンタムの視線がオーブ軍艦隊の方に向いた

 

リッド「気付かれた!」

 

カイ「もう少しだってぇのにぃ!」

 

カイが『もう少し』と言ったのは間違いではなかった

おそらく数秒後には、例の高濃度粒子を拡散していただろう

野生の勘とでも言うべき感性で、劣勢を感じていたクアンタムは、オーブ軍艦隊を目にしたことで冷静さを取り戻し、劣勢にあるのは自分ではなく、むしろカイ達であることに気付いた

 

カイ「あぁーー!もぅ!仕方ねぇ!」

 

カイはリグレットのコクピットをリッドに預け、クアンタムとオーブ軍艦隊との、交点となる位置に飛び立った

 

カイのキヨミツが、クアンタムの目の前に立ちはだかったと時同じく、オーブ軍艦隊はカイ達の状況を把握した

情報通りレイジ隊は損壊、キヨミツ隊もおそらくは劣勢、司令通り救助を有している

 

リグレット「止めなさい!カイ!」

 

カイ「お前の相手はぁーまだ俺なんだよぉーー!」

 

キヨミツはドラグーンであるエリミネーター2基を射出した

 

カイ「アブソリュートほどの数はねぇけど、威力は俺のが上だぁ!もぅちょい俺と遊んでくれやぁ!」

 

ドラグーンは、その命中精度や連射性の低さから、牽制として使われることが多い

アブソリュートのセフィリア、そしてキラも牽制以外での使用はフルバーストがほとんどだった

 

だが、カイは違った

キヨミツにはドラグーンが2基しか搭載されていない、確かにカイはスーパーコーディネーターでもなければ、コーディネーターですらない、セフィリアやキラほど無数のドラグーンを同時に操作出来ない

しかし、彼のドラグーンでの命中精度はコーディネーターのそれを遥かに凌駕していた

 

この事実はカイとキヨミツのドラグーンである、エリミネーターの開発者しか知らない、そう……ソルですら知らないことである

ソルは『多少命中精度が高いが、やはりコーディネーターのように数多くは扱えない』と認識しているが、『数多くは扱えないが、命中精度は高く、そういう意味では、決して空間認識能力が低いわけではない』というのが真実だ

 

だからこそ、カイのドラグーンは他よりも大きく、バッテリー容量も多い、連射性も高く威力も高い

 

カイ「行くぜぇ!蹂躙しろぉ!!エリミネーター!」

 

2基のドラグーンと、カイ自身の砲撃がクアンタムを襲う

セフィリアのドラグーンではビクともしないクアンタムが、カイのエリミネーターなら1撃1撃、確実に身体を揺らしている

 

 

 

『オーブ軍艦隊』

 

管制官「海中に接近する機影!……MS?……いや、データにありません!」

 

艦長「なんだと!?新手か!?」

 

管制官「現在、艦隊の真下です!?」

 

 

 

『前線』

 

カイ「オーブ軍!今のうちにレイジ隊を回収してくれぇ!長くは持たねぇ!」

 

リッドとルーティがオーブ軍艦隊へと向かって行く

カイは破損したクアンタムの、片腕を重点的に狙い、何とか1人で食い止めていた

 

痺れを切らしたクアンタムが肩のバインダーを開いた

 

ババッ!!

 

カイ「!?ドラグーンか!」

 

カイの予想通り、クアンタムのバインダーから無数のドラグーンが射出された

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