『オーブ近海』
カイ「あれはぁ!?」
リグレット「オーブ軍艦隊!?まさか!?なぜ前線に!?」
リッド「来るなーーー!!」
白いクアンタムの視線がオーブ軍艦隊の方に向いた
リッド「気付かれた!」
カイ「もう少しだってぇのにぃ!」
カイが『もう少し』と言ったのは間違いではなかった
おそらく数秒後には、例の高濃度粒子を拡散していただろう
野生の勘とでも言うべき感性で、劣勢を感じていたクアンタムは、オーブ軍艦隊を目にしたことで冷静さを取り戻し、劣勢にあるのは自分ではなく、むしろカイ達であることに気付いた
カイ「あぁーー!もぅ!仕方ねぇ!」
カイはリグレットのコクピットをリッドに預け、クアンタムとオーブ軍艦隊との、交点となる位置に飛び立った
カイのキヨミツが、クアンタムの目の前に立ちはだかったと時同じく、オーブ軍艦隊はカイ達の状況を把握した
情報通りレイジ隊は損壊、キヨミツ隊もおそらくは劣勢、司令通り救助を有している
リグレット「止めなさい!カイ!」
カイ「お前の相手はぁーまだ俺なんだよぉーー!」
キヨミツはドラグーンであるエリミネーター2基を射出した
カイ「アブソリュートほどの数はねぇけど、威力は俺のが上だぁ!もぅちょい俺と遊んでくれやぁ!」
ドラグーンは、その命中精度や連射性の低さから、牽制として使われることが多い
アブソリュートのセフィリア、そしてキラも牽制以外での使用はフルバーストがほとんどだった
だが、カイは違った
キヨミツにはドラグーンが2基しか搭載されていない、確かにカイはスーパーコーディネーターでもなければ、コーディネーターですらない、セフィリアやキラほど無数のドラグーンを同時に操作出来ない
しかし、彼のドラグーンでの命中精度はコーディネーターのそれを遥かに凌駕していた
この事実はカイとキヨミツのドラグーンである、エリミネーターの開発者しか知らない、そう……ソルですら知らないことである
ソルは『多少命中精度が高いが、やはりコーディネーターのように数多くは扱えない』と認識しているが、『数多くは扱えないが、命中精度は高く、そういう意味では、決して空間認識能力が低いわけではない』というのが真実だ
だからこそ、カイのドラグーンは他よりも大きく、バッテリー容量も多い、連射性も高く威力も高い
カイ「行くぜぇ!蹂躙しろぉ!!エリミネーター!」
2基のドラグーンと、カイ自身の砲撃がクアンタムを襲う
セフィリアのドラグーンではビクともしないクアンタムが、カイのエリミネーターなら1撃1撃、確実に身体を揺らしている
『オーブ軍艦隊』
管制官「海中に接近する機影!……MS?……いや、データにありません!」
艦長「なんだと!?新手か!?」
管制官「現在、艦隊の真下です!?」
『前線』
カイ「オーブ軍!今のうちにレイジ隊を回収してくれぇ!長くは持たねぇ!」
リッドとルーティがオーブ軍艦隊へと向かって行く
カイは破損したクアンタムの、片腕を重点的に狙い、何とか1人で食い止めていた
痺れを切らしたクアンタムが肩のバインダーを開いた
ババッ!!
カイ「!?ドラグーンか!」
カイの予想通り、クアンタムのバインダーから無数のドラグーンが射出された
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