カイは以前、この艦長直属の部下であったこともある、当然、歳も階級もカイより上だったが、カイがレイヴンに移籍する頃には、階級は同じ二佐になっていた
決して能力が低いわけではない
上と上手くやるのが苦手なのか、嫌いなのか
それとも出世欲自体がないのか、現場が好きなのか
まあ、どんな世界にも居る『出世できないではなく、出世しないタイプ』の人なんだろう
現在は、この艦を任された艦長で階級は一佐だ
レイヴンは国連の下位組織な編入した際、即時階級制の導入を検討されたが、元々レイヴンのメンバーは、階級制のオーブ軍と、階級制ではないザフトから選出されていたということもあり、レイヴン自体も『軍』ではなく『部隊』であったため、個々の階級設定に難航してしまい、国連編入から数ヶ月たった今でも階級制の導入には至っていなかった
今やレイヴンで隊長となったカイと、オーブ軍の一佐である艦長、部隊から軍になったレイヴン、そもそもの年齢差
どちらが上の立場かは分かりにくいが、なんにせよ彼らはお互いオーブ軍人の頃からの友人であることが、彼らの言葉使いで見て取れた
艦長「しかし、なんだ?あのビームは?レイヴンのお仲間か?」
カイ「いやいやぁ、マジかよぉ、俺はオーブ軍の新兵器かと思ってたぜぇ」
艦長「なんだと!?……他国とも思えんしな…………ザフトか?」
カイ「まぁ、ザフトじゃねぇのぉ?」
艦長はカイとリグレットをブリッジに案内した
カイ「いいのかよぉ艦長ぉ、俺達ぁレイヴンだぜぇ?」
艦長「なに、ずっと客室に居たとでも言っておけばいい、この艦の奴らにわざわざオーブ軍やレイヴンを敵に回してまで、お偉いさんに告げ口するバカはおらんさ」
艦長がブリッジを見回すと、船員達は『何を今更』という顔をしていた
カイ「ハッ!(笑)違ぇねぇ(笑)」
リグレット「心意気に感謝致します」
管制官「!?艦長!例のアンノウンの反応が消えました!」
艦長「なに!?」
リグレット「ヤられたか!?」
カイ「…………いや、違うな」
管制官「クアンタムの反応も消えています!!」
カイ「やっぱりかぁ…………」
リグレット「例の光か」
カイ「だろうなぁ」
艦長「例の光?……資料にあったMSや機器を停止させるというアレか?」
カイ「行こうぜぇ艦長」
艦長「ああ、全艦全速発進!まずはオーブ軍艦隊消失現場に向かう!」
『オーブ軍艦隊消失現場』
カイはキヨミツのコクピットに居た
クアンタムの反応は消えたが、いつ現れるか判らない
それと同時に、オーブ軍の水中用MSと一緒に、消失したオーブ軍艦隊を海中から探すつもりでもあった
クアンタムが海中から現れたことからも、手掛かりが海中にある可能性は高い
艦長「クアンタムもアンノウンも反応は無いままだな、よし!MS発進!これよりオーブ軍艦隊捜索作戦に移行する」
『オーブ領域外 海底』
???「相変わらず、無茶苦茶だな……お前は……飛び出して行ったかと思えば、エマージェンシー……来てみればこの有り様か……」
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