『国連クアンタム対策室』
今のレイヴンの上位組織だ
場所は大西洋連邦の首都ワシントン
ここには、いろんな意味と思惑で各国からの代表が集まっている
外交的、政治的、軍事的、科学技術的に、国によっては科学者から政治家まで様々だ
そこに、キラは先日の件で呼び出されていた
対策室員A「悪いね、クライン総司令官、忙しいのに……こんな地べたまで来てもらって」
かなり嫌味のこもった言い方であったが、キラは構わず謝罪をした
キラ「いえ、こちらも申し訳ございません、クアンタム捕獲に至らずに……」
対策室員B「で?砂になったと?逃がしたのではなく」
キラ「はい、すでにQRIに現物は届けて調査依頼をかけていますが、当初は間違いなく捕獲出来ていました」
対策室員A「クアンタムが手に負えず、君らが殺したのではないのかね?」
対策室員C「データには気絶させたとあるが、その時点で死滅させてしまったのでは?そもそも何を根拠に『気絶』と言っている?生物的情報はほとんど皆無なのだぞ」
対策室員D「そうですね、生物であるという立証すらも立っていないのに『気絶』とはいかがなものですかね」
キラ「お言葉ですが、それを言われるのであれば『死滅』というのも根拠に乏しいかと思われます」
対策室員B「それはもっともな意見だな、しかしレイヴンが地上でも宇宙でも、捕獲任務を失敗したというのは事実だ」
キラ「はい、その点においては申し訳ございません、しかし、先ほど仰られたように我々レイヴンも情報が不足しています、これまで確保した物証からQRIの調査結果さえ出れば、まだいくらか策を考えられなくもないのですが……」
QRIはレイヴンの下位組織になってはいるが、実際のところは、その管理や命令権限を対策室が独占していた
これまでレイヴンやオーブ、プラントは少ない物証からでも、少しずつクアンタムの調査結果を上げてきていたが、設立後、数ヶ月経つ今日まで、QRIは何1つ調査結果をレイヴンに上げてきていない
何度催促しても『現在、調査中です』の一点張りだった
キラは業を煮やし、このタイミングで対策室に直接文句を言ったのだ
対策室員の数人がコソコソと耳打ちしあっている
対策室員B「先ほど、QRIから調査結果が上がってきたところだ、レイヴンにも同じ報告が行っているはずだ、帰って確認してくれたまえ」
対策室員A「何でもいい、ともかく君らレイヴンの仕事はクアンタムの捕獲だ、君の欲した調査結果も出たのだ、次は必ず成功させるんだ」
対策室員C「まずは、先ほど大口を叩いた『策』とやらを提示しろ」
『オーブ市街地 カフェセレネ』
マリュー「あら?やっと帰ってきたのね」
バルトフェルド「ああ、悪いねー長く留守にしてしまって、お詫びも兼ねてコーヒー豆を持ってきたよ」
ムウ「で、どこ行ってたんだ?」
バルトフェルド「まあ、大したことはないさ、ちょっと木星まで旅行にね」
マリュー「木星!?」
ムウ「…………木星……エヴィデンス01……なるほどね」
この頃はまだ、一般にはクアンタムの情報は知らされていなかった
いまだクアンタムをテロ組織として認識していた一般市民の中、フラガ夫妻、バルトフェルド、ルナマリアなど、かつて大戦でラクスやカガリと関わった者達はそれぞれある程度の情報を知らされていた
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