キラ「構成……物質?」
カガリ同様に、バルトフェルドが持ち帰った情報を知らないキラは驚いた
ラクス「木星周辺に飛来していた放射線は、核兵器によるものでした」
カガリ「核兵器だと!?いったいどこから!?」
ラクス「……構成物から、おそらく旧連合が保有していた物かと…………」
国王「!?…………まさか!?大戦時に旧連合がプラントに向けて放った物か!?」
大統領「!………………」
大統領は、かなり気まずいといった表情をしてしまっている
責任者や司令官は違えど、大戦時に旧連合は何度も大量の核を放った
実際にプラントが撃たれたのは一度だけだが、逆にそれ以外の大量の核は、そのほとんどが撃ち落とされた
ザフトがニュートロンスタンビーダーで、無効化したのは一度だけだった
カガリ「つまり、その放射線がクアンタムを産み出した可能性があるということか?」
ラクス「……それは飛躍した考えかもしれません、ですが、無関係とは言い難いでしょうね」
他国代表「まったく……なんてことだ……」
各国の代表達は冷ややかな目を大統領に向けた
ラクス「大統領の当時の立場はなんですか?」
大統領「少将……だな」
この大統領は元々は軍の出であった
ラクス「少将のあなたに、あれを止めることが可能でしたか?それよりも、あなたはプラントに核を撃ちたかったですか?」
大統領「!?そんなことはない!!あれは上からの指示で…………」
ラクス「ほとんどの方がそうでしょう、おそらくはブルーコスモス……ですが、戦争に誰が悪いも誰のせいもありません、逆に誰も正しくもありません、何よりも、今はそんな過去のことで揉めている時間はありません」
カガリ「そうだな、そんなことよりも更なる調査が必要だ」
大統領「……すまない」
ラクス「もう1つ気掛かりなことがあります」
国王「なんだと!?」
ラクス「ハッキリと確認出来たわけではありませんが、調査部隊が『デスティニーの影』を目撃しました」
カガリ「デスティニー!?」
他国代表「デスティニーだと!?」
大統領「デスティニー?ザフトが大戦時に作った機体じゃないのか?あれは確かワンオフ機ではなかったか?」
国王「量産の噂も耳にしたが、実際にはその計画も頓挫したと聞いているな」
ラクス「目撃されたデスティニーは、わたくしの結婚式に現れた機体です」
他国代表「テロリストの機体か!?」
大統領「あれは、正式発表では信管を抜いて太陽系外に投棄したとなっていたはずだが?」
国王「確か、解体が危険すぎるということではなかったか?」
ラクス「はい、間違いありません、土星の公転軌道あたりまでザフトが護衛に付き、確実に太陽系外に到達する航路に飛ばしました、木星軌道になど乗るはずがありません」
核兵器の件での連邦以上に、ザフト……プラント……ラクス自身が各国から責めを負ってもおかしくないことを、ラクスは自ら公表し各国に情報として提示した
そもそも、デスティニーの機体がテロリストに回収されていたこと自体、ザフトの大失態ではあったが、その責はすでにイザークより前の司令官が辞職という形で終えていた
世界への敬意と覚悟、大国としての立場と責任
それは当然、連邦や王国はもちろん各国が理解出来ていた
そして今からラクスが発する言葉の意味も…………
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