ラクス「ですので、木星周辺の調査は引き継ぎ我々ザフトが引き受けたいと思いますが、いかがでしょうか」
カガリ「いいんじゃないか?それで」
大統領「……そうだな」
他国代表「もちろんそうしてくれ」
国王「問題なかろう」
全てラクスの思惑通り……
ラクスが何もしなければ、いずれQRI主導の元、レイヴンが木星周辺の調査を行っていただろう
いや、おそらくはレイヴンが護衛に着かされ、調査の全てはQRIが行っていた可能性のほうが高い
それほどまでに、ラクスからもたらされた情報は、木星周辺で得られる可能性のある物、その大きさを物語っていた
しかしラクスは、単に木星周辺の調査権利を得るのではなく、デスティニーに関連した失態の責任を取るという形で、木星周辺の調査を引き受けた
実はラクスには、ある程度ここまでのビジョンは見えていた
だからこそ早々にバルトフェルドを使って木星周辺の調査に出たのだった
その事に他国のトップが気付いたのは、この会議の翌日だったが、もうすでに遅い
それぞれが了承してしまった後のことだ
カガリ「後は彼らを捕らえる手段だな、我が国では出来る限り被害の少ない場所への誘導を考えている」
大統領「…………月か」
ラクス「月で彼らを迎え討つのですか?」
カガリ「以降の作戦はまだだがな、まずは月での作戦ということを、あなた方に承認頂く必要がある」
国王「月に大きな被害が出るような作戦ならば了承できんだろうな」
カガリ「……クライン総司令官、一度は捉えたが砂になったというクアンタムの詳細は?」
キラは先日対策室に話した内容を話した
もちろん、会議の資料にも記載されていたが、若干のキラ自身の主観も交えていた
国王「『死亡』か『気絶』か…………今日現在に至るまで、その砂とやらは?安全なのか?」
キラ「完全に隔離して24時間警戒を怠っていませんが、今のところ放射線反応もなく、沈黙を維持しています」
大統領「それは、『死亡』という判断でいいのかもしれんな、もちろん生物学的根拠はないのだが」
ラクス「そうですわね、ザフトでもそのように判断し、作戦を計画しています」
国王「また電磁檻を使うのか?」
ラクス「はい、ですが大型の物を使います」
カガリ「大型?数匹同時に確保出来るようなサイズか?」
キラ「いえ、中で戦闘が可能なサイズです」
大統領「!?中で戦闘だと!?」
国王「そんなものを形成維持出来る装置が、この世界のどこにある!?」
彼らの言うように現状の科学で作れる電磁檻は、カガリが言ったような数十メートル四方のサイズが限界だ
内部でMSが戦闘を可能にするサイズとなると、最低でも数キロ四方は必要だろう
キラ「『アルテミスの傘』はどうですか?」
大統領「アルミューレ・リュミエールか…………あれはあくまでも要塞を外側の攻撃から守る代物だぞ、内側に向けて展開させるのは可能だが、そうすると誘導することも考慮すれば可動式でなければならん」
国王「それはいくらなんでも、今から製造していては間に合わんな、しかも可動式にするにしても、相当早く可動出来なければ逃げられてしまう」
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