『オーブ軍本部』
アスラン「…………以上が明日以降の業務だ、キラに伝えておいてくれ」
シン「わかりました」
アスラン「……ルナマリアは?もう出たのか?」
シン「知りませんよ!」
アスラン「……まったくお前は…………何があったのか知らんが、ちゃんと二人で話してないのか?」
シン「話はしましたよ!でもルナは、俺とでは未来が見えないって……そればっかりで……」
キラの想像していた通り、ルナマリアにはシンとの結婚という未来が見えなかったようだ
アスラン「…………まあいい、ともかくルナマリアからの引き継ぎは終わってるんだな?」
シン「はい……それは問題ありません」
アスラン「シン、もう少し大人になれ」
シン「わかってますよ、ルナは俺みたいなガキじゃなくてちゃんとした大人と結婚するって」
アスラン「はあーーっ、今度の休暇にでもムウさんのカフェに行ってこい」
シン「……わかりました」
後日、アスランはシンの休暇に合わせてムウとマリューに連絡を取り、ルナマリアと話す機会を作った
もちろん、シンとルナマリアだけでは話は上手く進まないが、ムウとマリューの仲介によって二人は和解することになる
アスランに話を持ち掛けられたムウは『まったく、キラにしてもお前にしても、俺に面倒事ばかり押し付けやがって』と言っていたが、間違いではなかった
ザフトからシンとルナマリアが交流出向に来た際、キラは迷わずムウの部隊に彼らを配属させた
彼らの事以外でも、事あるごとにキラもアスランもトラブルをムウに頼っていた
シンとルナマリアのことに関しては、話を聞いてみれば何と言うことはない
些細なことで喧嘩をして、それを放置したシンにルナマリアの気持ちが冷めてしまい、そこにタイミングよく『結婚』を検討出来る男性が現れたのだ
だが、実際自分から歩みよることをしなかったことは、ずっと引っ掛かってはいたようだった
シンにしても、口五月蝿いルナマリアが面倒になってきていたようで、喧嘩をきっかけに放置してしまっていたことは、十分に理解出来ており
ルナマリアが結婚相手と付き合い出した頃には、自分も気持ちが冷め始めている事実を、受け入れることが出来ず、ルナマリアに対してだけでなく自分自身にも苛立ってしまっていた
とまあ、どちらにも非はあり、どちらにもいずれは終わってしまう未来は見えていたわけだ
和解はしたが、かといって今更気持ちは戻らない
ましてルナマリアは結婚を考えた相手が居るわけだ
ムウとマリューの活躍?もあったが、少しのわだかまりを残しつつも、良き友人として上手くやっていけそうではあった
シン「それより、アスランさん、時間大丈夫ですか?」
アスラン「!?マズイ!……悪い!シン!後は頼む」
シン「はいはい……と言っても俺はキラさんに伝えるだけですけどね」
アスラン「バカやろう!お前がキラの補佐をしてやれと言っているんだ!」
シン「えーーー!?俺が准将二人分の事務作業ですかーー?」
アスラン「だったら誰がやるんだ」
シン「……キラさん…………は、やらないですね……俺かーー…………」
シンは大きく肩を落とした
アスラン「お前もいずれはそういう立場になるんだ、今から馴れておいて損はない」
シン「だからっていきなり准将二人分の事務って…………わかりましたよ、やればいいんでしょ」
アスラン「すまない」
アスランはかなり急いで駐車場へと向かって行った
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