二人でザフトを抜けた時からずっと
アスランはメイリンに何度も『すまない』と言ってきた
その度にメイリンは『なんで謝るんですか?』という不思議そうな表情をしていた
だが、あの時
カガリとメイリンがケジメを付けた、あの時以来、アスランが謝る度にメイリンは笑顔で全て受け止めていた
アスラン「……本当にすまない」
メイリン「大丈夫ですよ、座ってください」
アスラン「……ああ」
アスランを案内した店員は、すでにレストランの入り口まで戻っていた
近くの店員にアスランが声をかける
アスラン「君!すまない、予約していた料理を頼む」
店員「畏まりました」
一礼して店員は奥へと下がっていく
しばらくすると、二人の前にドリンクや料理が運ばれてきた
食事をしながら、二人はたわいもない会話をする
メイリンがルナマリアの除隊で、引っ越しを手伝った話
アスランはキラやシンの話をしていた
レストランに頼んで、メイリンにバースデーケーキの用意もしていた
本当に久しぶりにゆっくり二人で過ごす時間だった
食事を終えて、アスランはもう一度メイリンに謝罪した
アスラン「今日はほんとうにすまない」
メイリン「大丈夫って言ってるじゃないですかー」
アスラン「ああ……しかし……すまない」
メイリン「ちゃらんぽらんなシンや、適当なキラさんの後始末をアスランがしてるんでしょ?今日も引き継ぎとかちゃんとしっかりやってきたんでしょ?わかってます」
アスラン「ああ、すまない」
メイリン「……………………じゃあ、行きましょうか」
二人はレストランを後にし、ホテルの駐車場に向かう
メイリン「……………………」
アスラン「?どうした?」
メイリン「…………いえ、何も……」
アスラン「?……」
二人はアスラーダに乗り込み、アスランはメイリンの自宅へと車を走らせた
大戦後、メイリンはオーブ軍にそのまま入隊することになり、アスラン同様オーブ市街に部屋を借りていた
交流出向中であったルナマリアは、メイリンの部屋に転がり込んでいたが、オーブ軍……いや、交流出向中になるのだから、正式にはザフト除隊を機にメイリンの部屋を出て、現在の彼氏……後の主人の部屋に引っ越していた
海岸線を走っていたアスランは、不意に車を停めた
メイリン「……どうしたんですか?」
アスラン「…………いや、少し話そう」
メイリン「……わかりました、いいですよ」
二人はアスラーダを降りて、海岸沿いの小さな駐車場にあるベンチに腰かけた
潮風が少し冷たい
アスラン「寒くないか?」
メイリン「はい」
アスラン「……今日はすまなかった」
メイリン「もう!……もういいですよ」
アスラン「いや、そうではなくて……その、花束一つ用意していなくて…………」
メイリン「………………それはホントにビックリです!レストランで待ってみたけど何もないし、車にも何も積まれてなかったし!」
アスラン「すまない……予約はしていたんだが、取りに行く時間が無くて……」
メイリン「時間が無いのは、アスランさんのせいです!!」
珍しく……いや初めてだろうか
メイリンはアスランに怒ってみせた
アスラン「……そうだな……すまない」
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