機動戦士ガンダムSEED RAVEN   作:shuda

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PHASE:115 少女、王女、女王

10年ぶりの再会、それにお互いの立場も更に大きく変わってしまった今

どうしても硬い話になってしまい、なかなか幼少の頃のようにお互い話すことは出来なかったが、ラクスがお茶を持ってきた頃には、10代の女の子同士が仲良く話している姿がそこにあった

 

アリエルス「そのシュダという男、面白いな(笑)、私も一度会ってみたいよ」

 

セフィリア「面白くなんてないよ、ワガママで意地っ張りで!」

 

アリエルス「いや、会ってみたいよ」

 

セフィリア「そんなに?」

 

アリエルス「ああ、シュダにサクラ、それにクレア、ラムレザル、フェイト」

 

セフィリア「みんなに?」

 

アリエルス「私と居た頃のお主は、私以外に友など居なかったであろう、そんなお主がそんな笑顔で話せる者達だ、是非会ってみたいよ」

 

セフィリア「アリアは?王室だとやっぱりそういうのって難しいの?」

 

アリエルス「そうだな…………我が国は連王国だからな、第2第3の王室で仲良くしている者はいるが……果たして友と呼べるかどうか……まあ私にはこうしてセフィリアが居てくれれば構わん、それにお主の友となら私も友になれるやもしれん」

 

セフィリア「わかった、いつか紹介するよ、必ず」

 

その日、アリエルスはセフィリアと同じベッドで寝た

今までも当然、イリュリア連王国の第1王室王女であったのだから、ほとんど気の休まる生活などしていない

だが、今やイリュリアという国のトップに立つ立場だ

彼女自身、これが生涯最後であろうという覚悟で、セフィリアに会いに来たのだろう

 

翌日、朝早くにアリエルスは港に向かうスケジュールだった

 

キラ「じゃあ、アリエルス女王陛下を空港までお連れしてくるよ」

 

ラクス「はい、お願いします」

 

メイリンはというと、あれからしばらくクライン夫妻と雑談した後、夜が更ける前には帰宅していた

 

アリエルス「クライン議長、昨日は無理を言ってしまい申し訳ございませんでした」

 

ラクス「いえ、アリエルス女王陛下、私もお力になれて良かったですわ」

 

キラのエスコートで公用車へと向かうアリエルスが、突然立ち止まり振り返った

 

アリエルス「レイヴン宇宙支部セフィリア・クライン!」

 

セフィリア「!?……ハッ!」

 

セフィリアは今までにないぐらいの敬礼をした

 

アリエルス「いずれ我が国も戦線に赴く、レイヴンやザフトも強いのだろうが、我が国には私が居る!せいぜい足を引っ張らぬよう、腕を磨いておけ!」

 

セフィリア「ハイ!ありがとうございます!」

 

そう言うと、アリエルスはサッと振り返り、颯爽とクライン邸を後にした

その姿は、昨日セフィリアと仲良く話していた少女ではなく、威風堂々と凛とした王女の姿であった

 

セフィリア(ありがとう、アリア……私も負けないから!)

 

イリュリアの女王として、セフィリアの友として

最大限の激励を添えて

 

『イリュリア連王国女王』

『アリエルス・ブレア・ホワイトファング』は

王室専用シャトルにて

『イリュリア連王国首都イリュリア』

へと帰国した

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