『オーブ行政府 上空』
シュダ(はーー、さすがに暇だな)
そう思っていると、またサクラから通信が入った
サクラ「ねえ、シュダ」
シュダ「なんだ?」
サクラ「カグヅチのバージョンアップって結局どんなのにしたの?」
シュダ「ああ、その話か……まあいろいろ考えたけど、整備のおっさんが『辞めとけ』って言って改修してくれないんだよ」
サクラ「そうなの?細菌兵器とか物騒なこと言ってたから?」
シュダ「あれは別に物騒なんかじゃない、あくまでも奴らにだけ、効力のある細菌を作れないかって、QRIに申請したんだよ、それをアイツら頭から突っぱねやがって!」
以前、フェイト隊長やラムレザルに話していたように、機械ではないクアンタムには、ドラゴンインストールがまったく効かない
だから俺はQRIに細菌兵器の開発を依頼していたが、返答すら無しにそっくりそのまま返送してきた
彼らからすれば、現場の1兵士風情の意見など、見るにすら値しないんだろう
しかも、スラスターの強化まで整備兵に拒否された
シュダ「……で、結局俺の操縦が荒いんだと!」
サクラ「荒い?そうかな?」
シュダ「俺の操縦速度に、機体関節が追い付いてなくて、関節の摩耗が激しいって文句言われた」
サクラ「それって……セフィリアと同じじゃない!!」
シュダ「……セフィリア?」
サクラ「そうだよ、アブソリュートはセフィリアの反応速度に合わせて、かなり細かくフレームが分割されてるんだって」
シュダ「…………なるほど……それであの機動性なわけか……」
サクラ「それに、なんかブラックボックスになってて、よく解らないらしいんだけど、フレームにも装甲にも直接エネルギーケーブルが通してあるみたい」
シュダ「……そりゃ早いわけだな…………にしても、ブラックボックスか……それのほうが気になるな」
サクラ「ブラックボックスはセフィリアでも解らないって言ってた、なんか整備の人でもまったく解らないみたいよ」
シュダ「ふーん…………」
フレームの分割に、エネルギーケーブルの直結か……
カグヅチにも出来ないかな
……いや、もしやるなら1から組み上げないとダメだな……
シンのおっさんにも一度話してみるか
サクラ「そういえば、私達のMSって核エンジンなんだよね?」
シュダ「今更、何言ってんだよ」
サクラ「この前、レイジ隊の機体って大破したんだよね?核爆発とかしなかったの?」
シュダ「はーーっ…………なんでそんなことも知らないんだよ…………」
サクラ「だって私、整備士じゃないもん!!」
シュダ「核エンジン周辺に、一定のダメージを負ったら、瞬時にNジャマーキャンセラーが停止するシステムになってんだよ」
サクラ「??……?……あっ!そうか!核反応が起きなくなるのか!…………あれ?でも、それなら核エンジンを停止させればいいんじゃないの?」
シュダ「あーーもう!!核エンジンは瞬時に停止なんか出来ないんだよ!それに、停止しても核エンジン自体が破損したら、核爆発が起こる可能性あるだろ!?」
サクラ「そんなに怒らなくてもいいじゃない」
シュダ「怒ってないけど……知っとけよ!それぐらい」
サクラ「もういい!」
シュダ「……わかったよ……悪かった……謝るよ、ちゃんと説明する」
サクラ「うん♪」
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