『プラント 議長執務室』
各国の首脳が通信で会議を行っていた
ラクス「カガリさん、月面の整備状態はいかがですか?」
カガリ「ああ、アルザッヘルの準備は問題ない、後2回の打ち上げで物資の運搬は完了する」
ラクス「スカンジナビア王国を主要国としたクアンタム探索はどのような状態ですか?」
アリエルス「我が国も探索には参加しているが、あの国はもうダメだな、その他の国もまるで探す気が無い、むしろ『見つかるな』とすら思っているだろう」
カガリ「矢面に立たされるのはレイヴンだけと、全世界で合意されてしまったからな、クアンタムの『恩恵』だけを狙っているんだろう」
アリエルス「後日、国連には進言するが、イリュリアは探索だけではなく、仮に地上に現れた場合、月面付近へのクアンタム誘導も担うことを検討している」
ラクス「状況は芳しくありませんね、そちらはお任せしてもよろしいのでしょうか……」
カガリ「我々もアルザッヘルの準備が出来次第、クアンタム探索への協力を考えている」
ラクス「わかりました、出来れば私達も捜索を行いたいのですが、木星への派遣に主力を出していますので、プラントの防衛も考えると難しいですね」
アリエルス「プラントは木星調査に集中してもらいたいからな、しかし大西洋連邦は想像していたよりもかなり早く陽電子リフレクターを仕上げたな」
カガリ「会議ではああは言っていたが、大戦時の遺物が残っていたんだろう」
ラクス「クアンタムの『技術恩恵』を得る為に尽力したことをアピールした、ということですね」
アリエルス「やはり、実際にレイヴンの戦闘をフォロー出来そうなのは、我ら3国だけのようだな」
カガリ「表だっては動けないが、ラクスが用意した例の5機、あれはどうだ?」
ラクス「あれはあくまでも個人所有の物、彼らには本来の職務もあります、作戦に組み込む訳にはいきませんね」
アリエルス「以前聞いた英雄達の機体か、そうだなレイヴンの3人はともかく、ザフトとオーブ軍の2人は国連や他国の目もあるからな、下手なことは出来ないな」
ラクス「はい、例の5機はいざという時の最後の砦、作戦の鍵はレイヴンの『彼ら』です」
アリエルス「SEED、Superior Evolutionary Element Destined-factorか…………シュダ・ザラ、セフィリア・クライン、サクラ・ラーズバード、ラムレザル・トレイターだな、あれは任意に発動出来る物なのか?」
カガリ「少なくとも、私やラクスはその域ではないな、そんなことが出来るのはキラぐらいじゃないのか?」
ラクス「任意に発動というよりは、集中することが発動と同義のようですね」
アリエルスはスーパーコーディネーターという言葉を口に出そうとしたが、キラ自身も含めキラの周囲の人達も、そう言われることを良く思っていないことを鑑みて、喉元で言葉を呑み込んだ
アリエルス「……確かシュダ・ザラの機体にはオーブ軍の開発した核融合エンジンが搭載されていたな、あれは実際どうなんだ?」
ラクス「実は緑のクアンタム鹵獲の折、キラが例の機体で極秘に出撃しましたが、明らかに他の核分裂エンジン搭載機よりも、クアンタムを引き寄せる傾向にあることがわかっています」
カガリ「なるほどな、ということはターミナル製とオーブ製で核融合の構造は違うが、おそらくはクレナイも狙われることになるな」
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