アリエルス「ザラ司令官はそれが解っていて、自身の息子であるシュダ・ザラの機体に搭載したのか」
ラクス「ですが、そこに慢心や過信はないでしょう」
カガリ「ああ、アイツはシュダの『力』を理解した上で機体を託した」
アリエルス「以前セフィリアにも話したが、時間が取れれば出来れば作戦前に、彼らレイヴンの精鋭達に会ってみたいものだな」
ラクス「それは是非お願いしたいですね、レイヴンの精鋭のみと言わず、出来ればザフトの方々にもお会いして欲しいですわ」
カガリ「そうだな、イリュリアが『力』のある国だということは、プラントもオーブも知ってはいるが、実際に目で見た者はいない、アリエルス女王と顔を会わせたのも我々数名だけだからな」
事実、アリエルスがプラントとオーブ、レイヴンで顔を会わせたのは、大戦以前から見知っていたラクスやカガリ、メイリンなど両国政府の高官、幼なじみのセフィリア
アリエルスが両国に訪問した際に、ザフトではイザーク、オーブ軍ではアスラン、レイヴンではキラと顔を会わせたぐらいだった
アリエルス「2度の大戦で世界が混乱しているにも関わらず、自国の内戦ですらも静めるのに何年もかけたからな、本当に申し訳ないと思うよ」
カガリ「すまない、そういう意味で言ったのではない、今のイリュリアが以前と変わらないような『力』のある国なのは、前国王のベアトリクス王とアリエルス女王が有ってこそだと思うぞ」
ラクス「その通りです、だからこそ今この場にお呼びしているのですよ」
アリエルス「いや、私こそすまない、くだらないことを言った」
3人とも、ある程度『こうなること』は予想出来ていた、この3国首脳会議は言わば自国と他国、世界の動きが予想通りであるかの『確認会合』だった
大西洋連邦やスカンジナビア王国、それ以下の軍事力の国は、表だっては見せないがクアンタムへの対応はレイヴン任せ、もっと言えば戦闘フォローもザフトとオーブ軍に押し付けて、両国の軍事力も落ちれば一石二鳥どころではない
後はクアンタムの『技術恩恵』をいかに多く自国が手にし、あわよくば独占出来る物はないかと模索する
それがアルザッヘルでの作戦が立案された時点で、彼女達3人が予想した他国の動きだった
彼女達の予想は、ほぼほぼ間違いではなかった
スカンジナビア王国は、ただただ当てもなく艦隊に世界中を回らせている
大西洋連邦は陽電子リフレクターの量産を終えたことで、まるで自国の仕事は終わったかのように、クアンタム探索を協力するような動きもまったく見せていない
そしてクアンタムの技術恩恵をいかに手にするかということは、国連の総意と言っても過言ではなかった
プラントやオーブとしては、表だって軍を動かせないことに変わりはないが、ある程度はレイヴンの援護をしても、他国や国連からクレームが上がることはなさそうだと認識出来たことは大きい
イリュリアとしても、長い内戦で失ってしまった世界への発言力を取り戻すには絶好の機会だった
もちろん、それが
結果的に他国や国連の思惑通りになってしまうということは、容易に見過ごせる事実ではないが…………
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