機動戦士ガンダムSEED RAVEN   作:shuda

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PHASE:15 シュダの母

『レイヴン宇宙支部MSハンガー』

 

セフィリアはアブソリュートのメンテナンスに来ていた

 

セフィリアは自分の機体のメンテナンスを他人にはやらせない、信用していないとかそういうわけではなく、単純にセフィリアの機体はセフィリアに合わせてカスタマイズされているので、セフィリア以外にはしっかりとしたメンテナンスが出来ない

アブソリュートならなおの話だ

開発段階でセフィリア専用に開発されているため、固有のOSを使用しており、さらに実際にセフィリアが搭乗してからは特にフリューゲルについては、開発者の意図を遥かに越えた戦闘データが記録されており、もはや開発者ですらメンテナンスに関われなくなっている

 

セフィリア「……もう少し各部のスラスターの出力を上げて…………バランスを調整して…………でも、やりすぎると関節の稼働が間に合わないから……やっぱり装甲をもっと軽量化するのがベストかな……それをすると隊長に却下されそうですね……」

 

セフィリアは『いかに自分の操作速度に機体がついて来れるか』を調整していた

つまり、アブソリュートですらセフィリアの全力には対応出来ていなかった

 

メイリン「あれ?セフィリア?機体のメンテナンス?」

 

セフィリア「ザラ議員!?はい、私の機体は自分でしかメンテナンスできませんので」

 

MSハンガーにプラント最高評議会議員が居るなど、稀なことでセフィリアは、かなり驚いた

事務官だろうか、おそらくは護衛も兼ねて2名のスーツの男達を連れていた

あと一人はザフトの白服、案内役だろうか

 

メイリン「メイリンでいいよ、知らない仲じゃないんだし、かしこまる必要ないよ」

 

セフィリア「そうはいきません、私はザフト軍人ですから、それよりもどうされました?『こんな所』で」

 

メイリン「うん、ディセンベルでもクアンタムのこと調査することになってね、それにまずは今のザフトのMSを実際に見てみようと思ったの」

 

最高評議会の議員は、みなプラントの代表(市長)だ

ラクスは父親のシーゲル・クライン同様にアプリリウスの代表

メイリンはアスランの父親パトリック・ザラ同様にディセンベルの代表

 

セフィリア「ザフトだけではなく、プラント全体でも調査しているんですね」

 

メイリン「そうだよ、実際RE粒子の解析出来たのはセクスティリスだしね、もちろんザフトも解析はしていたけど、アプリリウスも解析してたよ」

 

セフィリア「そうでしたか」

 

セフィリアが理解していたよりも、プラントもオーブも事態を重く見ていたようだ

いや、事実重く見ていたのは大戦の英雄達か……

今や世界の2大強国となるプラントとオーブのトップ、それに両国軍のトップ、そしてレイヴンに至るまで英雄達により統治されている

しかしそこに、癒着や馴れ合いはなく、誤れば指摘し正せる関係性であった

だからこそ、両国市民からの支持もあった

……逆に大戦の敗者残党が、大戦から20年以上経った今でも、根強く残っている要因になってしまっている……

 

メイリン「セクスティリスではRE粒子の精製方法の研究を担当してるの、コロイドシステムとAPS装甲が実際に作動するところを、目で見てみたくて」

 

セフィリア「わかりました、ではアブソリュートのAPS装甲を作動させます」

 

メイリン「ありがとう」

 

セフィリアはメンテナンスを中断し、アブソリュートを起動した

APSが作動して装甲が電磁コーティングされていく

 

メイリン「やっぱり……」

 

セフィリア「何かわかりましたか?」

 

メイリン「APSは機体の全体がまばらにコーティングされていくんだけど、RE粒子は機体の中心部から発光が始まるんだよね」

 

セフィリア「なるほど、つまり機体の中心部に、RE粒子を発生させている機関があると」

 

メイリン「そう、REドライブとでも言ったらいいかな、私達のMSは核エンジンを使ってたりもするけど、結局は核エンジンで精製したエネルギーを電力に変換して稼働してるよね、でもクアンタムのMSは電力じゃなくてRE粒子そのもので稼働していると思うの」

 

セフィリア「私達とはまったく違った技術ということですね……まさかそんな技術を使っているなんて」

 

メイリン「ありがとうセフィリア、参考になった」

 

セフィリア「いえ、こちらこそ貴重なお話をありがとうございます」

 

メイリン「ウチの子とも仲良くしてあげてね」

 

セフィリア「私はそのつもりなのですが……」

 

メイリン「だよね……お父さんに似て不器用だから」

 

セフィリア「ザラ准将がですか?」

 

メイリン「シンやキラさんとは何度も言い合いしてるよ(笑)イザークさんとなんてずっとだし(笑)」

 

セフィリア「パ……総司令官もですか、意外ですね」

 

メイリン「(笑)パパって言えばいいのに、でも、セフィリアに対しては昔のシンに似てるかも(笑)アスランに噛みついてた頃のシンに(笑)」

 

セフィリア「申し訳ありません」

 

メイリン「あなたが謝ることないじゃない、あっ!ごめんね作業中に声かけて、またね」

 

セフィリア「いえ、ありがとうございました」

 

メイリン「後はミラージュコロイドシステムのいろんな発展技術を見ておきたいかな」

白服「はい、ではこちらです」

 

メイリンの電話が鳴る

 

メイリン「お姉ちゃん?どうしたの?」

 

ルナマリア「オーブはどうなってんの?アスランは?シンは?」

 

メイリン「え?わかんないよ、知ってるでしょ私今プラントだよ」

 

ルナマリア「あんたアスランの旦那でしょう、それにシンも地球のレイヴンのトップじゃない、あんたの子もレイヴンでしょ、ならわかるでしょう」

 

メイリン「わかってても今のお姉ちゃんは除隊してるから簡単には言えないよ、自分でシンに聞いてみたら?」

 

ルナマリア「アイツとは別れてから連絡取ってないのよ……」

 

メイリン「もー、わかったよー、ほんとに危なくなったら連絡するから」

 

ルナマリア「ちゃんと連絡しなさいよ…………あっコラ!あんた達宿題やったの?先にやってから遊びに行きなさい!」

 

メイリン「(笑)お姉ちゃんも大変だね」

 

ルナマリア「あーもう!とにかくまた連絡するわ」

 

メイリン「うん」

 

セフィリア(ザラ議員のお姉さん……確かオーブに住んでいると聞いたかな…………しかしシュダ……やはり『あの時』のことを……)

第三回オリジナルキャラクター人気投票

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