機動戦士ガンダムSEED RAVEN

PHASE:157 割れない種

？？？「それはお前が報告書を見てないからだろ」

リグレット「ソル」

ソル「開発部からの報告書に回答したか？返答がないって困ってたぞ、おかげで俺が文句言われたよ」

ロンドリイネ「何それ(笑)自分のせいじゃない(笑)」

カイ「マジかよぉ…………あっほんとだぁ………………ってかぁ、これぇ報告ってよりも質問じゃねぇかよぉ」

リグレット「それは回答しなければ、いつまでも改修は始まらないな」

ソル「……まったく」

カイ「なんだよぉ兄貴ぃ、そんなことよりステイシアとはちゃんと話せたのかぁ？(笑)」

ソル「！？カイ！」

ロンドリイネ「ステイシア？」

リグレット「……確か経理部にそんな名の女性が居たな」

ロンドリイネ「！なるほど♪それは知らなかったわ♪」

リグレット「はあ……まったくお前達兄弟は……」

ソル「いや！リグレット！俺はコイツみたいに、いい加減なことをしているんじゃなくてだな……」

ロンドリイネ「つまり彼女には本気ってことでしょ♪」

ソル「！？違う！ロディ！そういうことじゃなくて……」

リグレット「本気ではないのか？もてあそんでいるのか？」

ロンドリイネ「ええーソルってそういう男だったんだ(笑)」

ソル「ああーー！もう！カイ！！お前が余計なこと言うから…………？？」

………………

リグレット「？」

ロンドリイネ「？あれ？」

シュダ「何を騒いでるんですか？隊長が３人も揃って、カイさんならさっき向こうに走っていきましたよ」

ソル「…………アイツ……」

宇宙支部と同様に、地球支部の隊長達の機体も、それぞれに改修や改良が加えられていた

これで英雄達が考えていた『戦力になりえる者達』に新しい『力』が与えられた

レイヴンの隊長達には改修や改良されたMS

セフィリアを除くSEED保有の３人には新しいMS

ザフトの赤服には小型のミーティア

レイヴン本隊には新しい戦闘艦

そして英雄達の５機

『プラント最高評議会 議長執務室』

ラクス「では、結局２人ともSEEDは一度も？」

メイリン「はい、シュダに関しては、まだレイヴンではなくオーブ兵の時に、ザフトのセフィリアとの実戦訓練で発動したきり、クアンタムとの戦闘でもまったく発動は見られません、前回のトリガーにもなったセフィリアとの剣術試合には期待していたのですが……」

ラクス「はい、わたくしも剣術試合で２人ともSEEDが発動するのではないかと思い、その為にもメイリンさんには行って頂いたのですが、やはり手加減をしていたからでしょうか」

そう、アリエルス同様にメイリンも、ただ単に息子の剣術試合の見物の為に、オーブに降りたわけではなかった

ラクス「サクラさんとラムレザルさんはいかがですか？」

メイリン「２人とも実戦の場に立てば、SEED発動に近い反応は見られるのですが、まだもう少しですね」

ラクス「わたくし達のように、長く戦いを経験したわけではありませんからね、まだ時間はかかるのかもしれません」

メイリン「彼ら３人よりも、私はセフィリアが気になります、彼女にはいまだSEED発動の片鱗すらも見えていません」

ラクス「………………」