『レイヴン本部 総司令官執務室』
キラは執務室にラクスとセフィリアを呼んでいた
キラ「ごめん、忙しいのに」
ラクス「いいえ、構いませんわ、わたくし達3人とも数日帰宅していませんでしたから、顔を会わせるのも久しぶりですし」
セフィリア「でも、わざわざパパが呼び出したってことは、よほどのことということですよね」
キラ「うん……二人の率直な意見が聞きたくて……ジブラルタル、セクスティリス、それからオーブ、彼らの動きをどう思う?」
キラは自分だけでは考えをまとめきれずにいた
しかし、意見を求めたのはコーディネーターでザフトのイザークやディアッカでもなく、親友でSEED保有者のアスランやシン、兄妹のカガリでもなかった
二人が家族だから?それは違う
SEED保有者でその力を政治力に、頭脳に使っているラクスと、同じくSEED保有者でおそらくは自分と同じスーパーコーディネーターであるセフィリア
その二人の意見が欲しかった
ラクス「3軍の見解のように、わたくし達の力を試しているような印象は受けます、オーブの一件もわたくし達の力を試したようにも見えますし、自分達のシールドがどの程度通用するかを試したようにも見えます、ですが、わたくしには遊んでいるように感じました、まるで飼い犬が主人にじゃれているような………………」
キラ「そう……セフィリアは?」
セフィリア「私はママと少し違いますが、実際に戦闘してみて敵意をあまり感じませんでした、ママが言ったように私達を調査しているようにも見えますが、そもそもの敵意を私は感じませんでした、彼らにはもっと何か別の目的があるように思えます」
キラ「僕はずっと、彼らからの直接的な死傷者が出ていないことに疑問を感じてた、ジブラルタルでも倉庫が爆発炎上はしたけれど、実際死傷者は出ていない、オーブの件でも彼らから直接被害は出ていないんだ、もしこれが僕らに対しての調査であって、今後本格的な攻撃があるんなら、その調査で死傷者が出ても問題ないはずなんだ、本当に僕らの力を調査するなら、もっと牽制するような攻撃行動をすると思う、僕もテロ組織ではないように感じる」
ラクス「セフィリアが言ったように、何か別の目的があるのかもしれませんね」
セフィリア「彼らと話すことは出来ないでしょうか?」
キラ「例えば、白旗を上げてラクスとカガリが出ていくとか?」
ラクス「わたくしは構いませんが、それこそが彼らの目的かもしれません、そう誘導するための今までの行動……」
キラ「全てがトラップ…………」
セフィリア「あのMSも人が操縦しているようには思えません」
キラ「報告書にも上げていたね、僕もシュダとの戦闘データを見た時に思ったんだ」
ラクス「オートマトン、もしくは遠隔操作ということですね」
セフィリア「そうです、私は戦艦に操縦者がいるのではないかと思っています、戦艦ではなくMA、MSではなくドラグーン」
キラ「僕は戦艦ですらもドラグーンじゃないかって思ってる」
ラクス「なんにせよ、RE粒子の存在その物がわたくし達にとってはオーバーテクノロジーに他ならないのです」
キラ「もし彼らが攻撃してくるのなら、今の僕らでは抑えられないかもしれないね、セフィリアはどう思う?」
セフィリア「以前、イザークさんやディアッカさんも言っていましたが、ザフト全軍を投入すれば抑え込めるかもしれませんが、おそらくは消耗戦になります、生き残れるのは赤服以上だと思います」
ラクス「では、セフィリアの見立では戦力となりえそうなのはどれぐらの数になりますか?」
セフィリア「…………オーブのことは私ではわかりませんが、SEEDを持った私、ラムレザル、シュダ、サクラを主力としたレイヴン、赤服でも上位数名、あと、大戦を生き抜いた方々……やはり実戦経験がある者とない者では圧倒的に違います」
キラ「……MSにして、せいぜい2,30機か……」
ラクス「話して解決出来るのであれば、そうしたいものですね」
キラ「うん、3軍のみんなと相談してみるよ……あっそうだ!セフィリア、イザークからザフト兵の訓練を手伝って欲しいって連絡があったんだ、ディアッカには僕から言っておくから、イザークに連絡してあげて」
セフィリア「ハイ」
セフィリア(多分、アブソリュートとの戦闘訓練でザフトの戦力強化ですね……しかし……なぜだろう、私はずっと前からジュール司令官に親しみを感じている…………)
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