機動戦士ガンダムSEED RAVEN   作:shuda

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PHASE:30 再会してはならない二人

カタッ

 

不意に背後で何かの音がした

 

サクラ「シュダ……?まだ起きてたの?」

 

シュダ「ああ、なんとなくな、サクラこそどうした?」

 

サクラ「なんか目が覚めちゃって……」

 

シュダ「そうか……そういえばフラガ隊全員不在になるのに、よく休暇許可なんか出たよな」

 

サクラ「まぁ他の隊は居ると思うし、特にシュダは……ね……」

 

シュダ「そうだな…………」

 

サクラ「…………あっ!そういえばルミナもセレネの人がムウさんだってこと、相当驚いてたよね」

 

シュダ「そうだな、特にルミナは小さい頃からセレネに通ってたみたいだし」

 

サクラ「シュダ…………」

 

シュダ「ん?」

 

サクラ「もし先見隊が攻撃されたらどうするの?」

 

シュダ「キラさんが何とかするだろ、なんたって俺はシミュレーションですら全然勝てなかったんだし」

 

サクラ「すぐに撤退するんだよね……」

 

シュダ「まぁそういう命令だからな」

 

サクラ「…………そっか…………じゃあ……私、寝るね」

 

シュダ「ああ……」

 

サクラは寝室へと続く階段に登り始めた

 

シュダ「……大丈夫だ、俺はまだ死なない」

 

サクラ「『約束』だからね」

 

階段を登りながらサクラは言った……

サクラは『約束』という言葉を滅多に使わない

昔、サクラのオヤジさんが「サクラの誕生日には戻る約束だ」と言って仕事に出て、テロに巻き込まれ亡くなった

サクラにとって『約束』という言葉は、他の人が言う『約束』よりも遥かに重い

それを十分理解した上で俺は答えた

 

シュダ「ああ……『約束』だ」

 

 

 

翌朝、俺達3人はちょっと遅めの昼食を取りにセレネへと向かった

結構遅く起きたからな、朝食も兼ねた遅めの昼食だ

 

ムウ「おっ!今日は3人か」

 

セレネの前でムウさんが花に水をあげていた

 

サクラ「こんにちは」

 

ルミナ「昼食を頂きにきました」

 

今日はもうソル隊長もカイさんも軍に戻ったらしい

俺達はいつものように、お任せで昼食を注文した

昼時を過ぎていたせいか、店内にほとんどお客さんは居なかった、俺達が食べ終わる頃には、俺達以外にお客さんは居なくなっていた

 

入り口の扉が開き、女の子と母親らしき人が入ってきた

 

マリュー「!!……」

 

マリューさんは入ってきたお客さんに何故か驚き、俺達の方を見た

 

マリュー「…………エルちゃん……こんにちは」

 

常連さんなのか、マリューさんは女の子の名を知っていた

 

ルミナ「!!エル!?エルフェルト!?」

 

エルフェルト「!?」

 

母親「エル!!」

 

エルと呼ばれた女の子は突然セレネを飛び出し、母親らしき人も後を追った……

 

ムウ「マリュー!」

 

マリュー「ええ!」

 

マリューさんは二人を追ってセレネを出た

 

ムウ「ルミナ……お前まさか、エルフェルトと知り合いなのか?」

 

ルミナ「?……ええ……前に休暇で戻った時に土手で出会って、イヤリングを失くしたみたいで、探してあげたんですよ」

 

ムウ「そうか………………彼女はな、この前のビル倒壊で父親を失くしたんだよ…………俺が倒壊現場で彼女を保護してな……まさか今日セレネに来てくれるとはね……」

 

ルミナ「え…………俺が……エルの…………お父さんを…………」

 

サクラ「ルミナ!違うよ!ルミナのせいじゃない!」

 

ムウ「シュダ、サクラ、お前らもう帰れ、後は俺とマリューで何とかする」

 

俺とサクラは黙ってセレネを後にした

正直、ルミナにもムウさんにも何も言えなかった……

大切な友達なのに、何も出来なかった……ただムウさんとマリューさんに任せることしか出来なかった……

 

アスハ代表は市民への発表の際、さすがにレイヴンの誰とまでは言わなかったが、エルフェルトにとってはクアンタムであれ、レイヴンの誰であれ、父親を殺したことに変わりはなかった

 

俺とサクラは一言も話さず、自宅に戻り荷物を持って基地へと戻った

第三回オリジナルキャラクター人気投票

  • シュダ・ザラ
  • サクラ・ラーズバード
  • ソル・デ・フラガ
  • カイ・ザ・フラガ
  • ルミナ・ストライフ
  • セフィリア・クライン
  • フェイト・グラディス
  • ラムレザル・トレイター
  • エルフェルト・トレイター
  • レンジ隊長
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