セフィリア「来た!」
シュダ「!!」
動こうとした俺とセフィリアを瞬時にキラさんが止めた
キラ「待って!!」
現れたのは俺とサクラが対峙した赤いMS1機だった
シュダ「?」
現れた赤いMSは俺達の目の前から微動だにしない
もちろん国際救難チャンネルにも応答はないままだ
キラさんはアブソリュートゼロの両手を広げて、敵意がないことを示した
赤いMSは、キラさんの行動の意味が理解出来ないのか、不可思議な態度のように、ゆっくりと首を横に傾けた……と思った瞬間
赤いMSは消え、赤い光の残像だけが残った!
その時、俺は本心から自分がSEED保有者であったことを、ある意味ではオヤジに感謝した
赤い光の残像が目に写ったと、ほぼ同時にキラさんはもちろん、セフィリアと俺も背後に気配を感じて振り返った
振り返って目に写ったのは当然のように赤いMSだったが、奴は赤いビームサーベルを1本づつ両手に構えていた
キラ「!!」
シュダ「な!?」
セフィリア「く!!」
俺とキラさんは瞬間的スラスターを前方に向けて、距離を取ろうとしたが、セフィリアは違った
374基あるドラグーンの内、おそらくは100基前後を射出した
ドドドドドドドドッ!
キラさんと俺が気付いた時には、セフィリアのドラグーンが赤いMSに向けてビームを撃っていた
キラ「いけない!!」
赤いMSはまるでダンスでも踊るように、全てのドラグーンの砲撃を回避して、セフィリアのアブソリュートに切りかかろうとしていた
ガッ!
ブン!!!
キラのゼロが、間髪入れずにアブソリュートのウイングを掴み、後方に引っ張って、赤いMSのビームサーベルをギリギリで回避させた
キラ「君達は逃げて!!早く!!」
少し迷っていた俺と、ゼロに放り投げられて体制を立て直しているアブソリュート
今度は俺のカグヅチに向けて奴が突進してきた
シュダ「前と同じ攻撃かよ!!」
俺は日本刀型実体剣のホムラを構えて迎え撃とうとした
が、俺の想定を遥かに越える速さで間合いを詰められ、俺は堪らずドラゴンインストールの爪でビームサーベルを受け止めた
ギギギーーーン
俺は間合いを詰められたと感じた瞬間、ホムラを逆手に持ち変えていた
逆手に持ち変えたホムラなら、詰められた間合いでも逆薙ぐらいなら出来る
俺はドラゴンインストールで奴のビームサーベルを止めたまま、ホムラで薙いだ
ザクッ!!!
少し奴の装甲に刃が当たったが、切断することはもちろん、大きなダメージを与えたような感じはしなかった
その瞬間、ゼロが全砲門を開き射撃体制に入っていた
キラ「セフィリア!!」
セフィリア「ハイ!!」
キラさんの掛け声で、アブソリュートが射出していた100基ほどのドラグーンが、俺のカグヅチに突撃してゼロの射線上から弾いた
ガガがガガガガがガガガガッ!!
シュダ「ぐっ!!!」
ゼロの一斉射撃が赤いMSを襲う……数発被弾したが大したダメージにはなっていない
しかし、一瞬だが奴の足が止まった
キラ「命令だ!!退避しろ!!」
俺とセフィリアは自分達は足手まといだと理解出来た
もう迷いはない
セフィリアはドラグーンを戻し、カグヅチとアブソリュートは全スラスターを全開で噴かせて、月面から離脱した
キラさんは俺とセフィリアを離脱させるために、常に砲撃とビームサーベルによる斬撃を繰り返した
たった1機のMSで剣林弾雨のような攻撃だった
セフィリアは離脱しながら全軍に電文で通達した
セフィリア「先見隊!クアンタムの攻撃を受けました!和解作戦失敗!」
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