オーブ軍、ザフトでは、先日の三軍会議で話に上がった「クアンタムへの関与志願者」の確認が行われた
もちろん、討伐隊に居た兵の中にも、これ以上関わりたくないと思っている者もいた
それを受け両軍のトップであるアスランとイザークは、志願者をピックアップしその全員をレイヴンへ所属させる意向をキラへ示し、キラはそれを承諾、アスラン、ディアッカそれぞれの支部へと配属された
同時にレイヴン内でも兵の意思調査が行われ、希望者は本来のオーブ軍、ザフトへ帰属し
事実上、オーブ軍、ザフトの両軍はクアンタムへの関与を技術調査や探索のみとし、直接クアンタムと関わるのはレイヴンのみとなった
事実上レイヴンは独立した組織へと移行を始めた
『三軍会議』
アスラン「すまない、キラ」
キラ「仕方ないよ、本来テロの制圧はレイヴンの仕事だし」
イザーク「クソ!腰抜けどもが!」
ディアッカ「そう言うなよ、イザーク、今は俺らの頃とは違うんだからさ」
イザーク「国を守るよりも人類を守る方が重大だろ!」
シン「それでも、今の兵は実戦に慣れていません、死というものに俺達よりも恐怖を感じる者は多いです」
アスラン「俺達は、俺達に出来ることをするしかない」
キラ「探索と技術調査は任せるよ」
アスラン「ああ」
イザーク「ダイダロスへの調査は誰が行く?」
ディアッカ「やっぱ危険だからな、それなりの奴らでないと」
キラ「カトレット隊にお願いしようと思ってる」
ディアッカ「解った、すぐに出発させる」
シン「……それなりの人選ですね」
アスラン「オーブ軍は探索と粒子の解析をさらに進めていこう」
イザーク「ザフトは探索と探知機の改良だな」
キラ「シンにはこれを調整して欲しい」
キラはシンにデータスティックを手渡した
シン「?これは?」
キラ「機体のデータが入っているんだけど、オーブの開発チームの意見や案が欲しいんだ」
イザーク「おい!キラ!?あからさま過ぎるぞ!」
オーブ軍とザフトは現在遊軍だが統一軍ではない
基本的には別の国の別の軍隊だ
当然、資金や資源、情報、技術などは別々に扱われている
互いの技術提供や支援は行うが、通常は正式な手続きを踏んで、契約を交わした上での提供支援となる
例えば、スーパーデュートリオンエンジンはこれに当たる
そこで裏のルートとしてレイヴンが使われている
MSや人員同様に技術も両軍からレイヴンには、提供ではなく貸与という扱いになっているため、物理的な証拠が残りにくい開発中の技術など、レイヴンを通して流れることが多いというのが実情ではある
レイヴンの機体に、よく新技術が採用されることにはそう言った理由が暗黙で存在していた
キラ「実際、よく両軍がやってることでしょ?それにこれはザフトの機体じゃないし」
ディアッカ「ザフトじゃない?……なるほど……そういうことか」
アスラン「……緊急時だしな……クアンタムに対抗するために重要なことってことだろ?」
キラ「うん、やっぱりダメかな」
イザーク「今回だけだぞ」
シン「わかりました、結果はまた連絡します」
『レイヴン戦闘艦 MSハンガー』
カトレット隊長「そろそろ行くわよ、あんた達!」
隊員達「はい!」
レイヴンの戦闘艦は月軌道まで来ていた
念のために警戒はしていたが、やはり現状では探知機に反応もなく、クアンタムはダイダロスを放棄したようだった
カトレット隊はダイダロスの手前5kmに着陸し、念のために歩行してダイダロスへ向かう
そろそろ目視出来る距離まで近付いた
新人隊員「カトレット隊長、そろそろスラスターで接近してもいい頃では?」
カトレット隊長「…………」
熟練隊員「おい!入隊の時に言っただろ、隊長のことはクレアさんと呼べって」
新人隊員「申し訳ありません、クレアさん」
クレア「まだ早いわよ、一応中に入るまではね」
今回、兵の意思調査を行った際にカトレット隊のメンバーが二人ザフトに帰属したため、新たにザフトからの志願者が一人カトレット隊に加わっていた
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