明日から俺はザフトへの交流出向のため、1ヶ月間プラントに行くことになっていた
ザフトとオーブ軍での交流出向は通過儀式のようなものになっており、両軍の新兵は入隊から3ヵ月後に、交流出向に行かなければならなかった
『オーブ ザラ家』
メイリン「シュダー、忘れ物ないー?、シャトルのチケット持ったの?」
シュダ「大丈夫だよ、かぁさん」
メイリン「ちゃんと休みの日は部屋の掃除や洗濯しなさいね、ザフトの人に迷惑かけないようにね」
シュダ「わかってるよ」
メイリン「寂しくなったら連絡しなさいね」
シュダ「ハイハイ、いってきます」
シュダ(たくっ、寂しいのはかぁさんだろ)
オーブ軍の空港に着くと同期入隊のオーブ兵が数人集まっていた
ザフト兵「名前は?」
シュダ「シュダ・ザラです」
ザフト兵「ザラ?……そうか、アスラン・ザラの、大きくなったなあ」
シュダ「父を、いえ、私をご存知なんですか?」
ザフト兵「ああ、昔同じ艦に居た頃があってね、ほとんど話すことはなかったけどね、私はアーサー・トライン、君がまだ小さい頃に一度だけ会ったことがあるよ」
シュダ「そうでしたか、お名前は伺ったことがあります、今日からよろしくお願いします」
アーサー「ああ、よろしく頼むね」
ルミナ「シュダ!遅せえよお前」
シュダ「仕方ないだろ、かぁさんがいろいろ持って行けってうるさいから」
ルミナ「ははっ(笑)、それより同じ部隊に配属だったらいいな」
シュダ「ああ、部屋も一緒だったりな」
10分ほどで同期入隊のメンバーが全員揃い、俺達の乗ったシャトルはザフトへと飛んだ
シャトルはそのままザフト本部へ入港した
オヤジの実家があるから、ディセンベルには何度か来たことはあったが、ザフト本部に来るのは初めてだった
ルミナ「やっぱり違うなあ、ザフトは」
シュダ「そうか?軍なんてどこも同じだろ?」
ルミナ「MSが違うだろ、全然」
シュダ「それはそうだけど」
ルミナはMSが好きだ、入隊した時に聞いたけど、ホントは整備か開発に行きたかったらしい
座学が面倒でパイロットにしたって話だ
アーサー「じゃあまずは配属部隊を通達する」
俺はカトレット隊という部隊に配属された、残念ながらルミナとは別の隊だった
アーサー「今、伝えた配属部隊の2.3人が交流出向での君らのチームになる、部屋も同じだ、それぞれ書類を渡すから確認しておくように」
書類には起床から就寝までの基本的な時間やルールが記載されていた、割り当てられた部屋番号も記載してあり、部屋はルミナのチームの隣だった
アーサー「あっシュダくん、君のチームはそのままMSハンガーに向かってくれ、荷物はこっちで部屋に入れておく」
シュダ「ハイ!」
俺と、あと一人同じチームのオーブ兵はMSハンガーに向かった
???「君達ね、今年の交流兵は」
赤服のザフト兵の女性が話しかけてきた
シュダ「ハイ!カトレット隊長でしょうか?」
カトレット隊長「ええ、でも私のことクレアって呼びなさい」
同期兵「命令……でしょうか?」
クレア「そうよ」
シュダ「わかりました、クレアさん」
クレア「残念ね」
シュダ「え!?」
クレア「今年も女の子居ないのね」
シュダ「??」
クレア「まあいいわ、とりあえず今日はザフトのMSに乗ってもらうから」
交流出向には自身の機体も一緒に出向することになっているが、こうやって両軍のMSで訓練することもある
シュダ「うわっ!扱い辛いな……」
ZGMF-GR300ドライ、現在のザフトの主力MSだ
さすがに操作方法が違うから、慣れるまでは難しい
クレア「ここの資材を向こうの倉庫まで運んでちょうだい」
俺は2往復ぐらいで扱いに慣れた
クレア「あら?あなた……なかなかセンスいいわね、シュダ・ザラ……なるほど、私の隊に来たのも運命かもね」
俺はその時まだ、クレアさんの言葉の意味をちゃんと理解出来ていなかった
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