『オーブ市街地』
エルフェルト「お母さん、これ……」
母親「ラム……来てたのね……」
エルフェルト「なんで、お兄ちゃん帰って来なかったのかな……」
母親「……忙しかったのかもね……」
エルフェルトと母親は、亡くなった父の墓参りに来ていた
先日ラムレザルが供えた花を見て、すぐにラムレザルが来たのだと二人はわかったが、エルフェルトには何故ラムレザルが家に帰らなかった理由がわからなかった
だが、母親はマリューから話を聞き、全てを知っていた
エルフェルト「お母さん、そろそろセレネに行きたいな、帰りに行こうよ」
母親「……今日はダメね、お母さんちょっと用事があるから」
エルフェルトは、ルミナと再会してからしばらくして、元気を取り戻し学校にも行けるようになっていたが、母親はセレネに行くことを避けている
エルフェルト「そっか、残念」
母親(ルミナくん……気に病んでいなければいいのだけれど…………)
母親はルミナの死までは、まだ知らなかった
エルフェルト(今度学校帰りに一人で行こうかな)
数日後、エルフェルトは母親には言わずに、学校帰りにセレネに立ち寄った
セレネの外では、ムウが食材の搬入をしていた
ムウ「エル!久しぶりだな!」
エルフェルト「はい!お久しぶりです」
ムウ「ん?今日は一人か?」
エルフェルト「はい、学校帰りなんですよ」
ムウ「……そうか……とにかく入った入った」
マリュー「あら、エルフェルトさん、こんにちは」
エルフェルト「こんにちは」
ルナマリア「エルちゃんじゃない!久しぶりね」
エルフェルト「あっ!ルナお姉さん!来てたんですね」
ムウ「こいつは来すぎだよ、家も遠いくせに」
ルナマリア「だってーここに来たら、この子達も宿題やるんですもん」
エルフェルト「ミラもユウリも久しぶり!」
ミラ「エル姉ちゃん、またここ教えて欲しい」
エルフェルト「いいよ」
ルナマリア「エルちゃん、今日はちょっと無理なんだけど、また今度、私達三人と遊びに行かない?」
エルフェルト「私のアドレス言っておきますね、いつでも誘ってください、ミラもいつでも連絡してね、ユウリも」
ユウリ「………………」
ルナマリア「この子ったら、またエルちゃんにカッコつけて……」
ムウ「お前なあ、そういうこと言うなよー年頃なんだからさあ」
マリュー「そういうところもルナマリアさんの良いところよね」
ルナマリア「さすがマリューさん!」
ムウ「はいはい、俺が間違えてましたよ」
エルフェルト「……そういえば、ルミナさんって最近来てますか?……」
ルナマリア「…………」
マリュー「……エルフェルトさん、あのね……」
話そうとしたマリューをムウが止めて、自分が話すという素振りを見せた
ムウ「エル……ルミナはな……この前戦死したんだよ……」
エルフェルト「え!?…………」
ムウ「オーブが被害を受けたからな、あいつも意気込んでて……」
エルフェルト「……そんな……私まだあの時のこと謝ってないのに…………」
ムウ「…………それはルミナも同じ……」
ムウが話しかけた時、エルフェルトの母親が勢いよくセレネに入ってきた
母親「エル!!」
エルフェルト「……お母さん!?」
母親はルミナが居ないことを確認して、ため息をついた
マリュー「ムウ、お母さんには私が話すわ」
母親とマリューは2階のフラガ宅に上がり、マリューは母親にルミナの死と、それを今伝えたということを話した
二人が2階から降りてくる
エルフェルト「……お母さん?」
母親「エル……お父さんが亡くなったビルはね……」
母親は真実をエルフェルトに伝えた
エルフェルト「ルミナさん……でも、ルミナさんはオーブを守ろうとして撃ったんでしょ?」
マリュー「そうよ、エルフェルトさん」
ムウ「あいつも相当苦しんだ……許してやってくれとは言わないが、何とか敵を打ちたかったんだと思う」
エルフェルト「死んじゃうなんてズルいよ!ルミナさん!ちゃんと話して欲しかったよ!」
マリュー「エルフェルトさん……」
ルナマリア「エルちゃん……」
母親「……!……!……」
母親は泣き崩れていた
ムウ「俺達の思い違いだったな、エルは優しくて強い子だったんだな……」
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