世界の首脳陣による会議は翌週には行われた
各国が協力することの条約、そして世界の各部門スペシャリストによる調査機関QRIの設立が決められた
QRIは統一国連合を上部機関とし、直轄上部組織にはレイヴンが指定された
これは、あくまでも管理権は国連に置き、成果があれば国連がその取得権を行使し、いざとなれば責任はレイヴンに押し付けるという、各国首脳陣の思惑であるが、プラントやオーブは拒否するだけの理由を持たなかった
もちろんレイヴンには、その権利すらも与えられない
発見したのは自分達、彼らを刺激したのも自分達、言い方を変えれば『世界のため』ではあるが、『世界に利用』されているという事実は変わらない
世界の2大国家となったプラント、ザフトの両国ではあるが、世界を支配するつもりのないラクスとカガリは自分達の強い立場をよく理解しているが、それを行使するようなことはせず、あえて自分達が矢面に立つ立場を選んだ
首脳会議の結果を受け、各国軍による軍事会議が開かれた
これまでザフトとオーブ軍が行っていた探知機による捜査が各国軍の主な任務とされた
発見の際にはレイヴンを主とした各国軍の統一連合軍による総攻撃が予定された
国家力と同様に、ザフト、オーブ軍は世界のどの国軍よりも高い戦力を有しており、そこから精鋭を選出したレイヴンは、おそらく世界最強の軍事力を持っていた
そのレイヴンの敗退、しかも、かの大戦での軍神キラの敗北はザフト兵、オーブ兵と同様に戦意を喪失させるには十分すぎる理由であった
ザフト、オーブ軍では討伐作戦後に『クアンタムとの戦闘は可能な限り回避』としていたが
クアンタムが『テロ組織』ではなく『新たな生命体の可能性』と解った以上、対応を変えざるを得なかった
しかし、やはり彼らの『力』を目の当たりにした兵のうち、少数ではあるが除隊する者もいた
『三軍会議』
イザーク『ザフトでは100名に満たない人数だが、除隊者が出たな』
アスラン『オーブ軍も似たようなもんだな』
ディアッカ『キラ、やっぱり例の話、進めたほうがよくないか?』
アスラン『例の話?』
キラ『うん、そうだね』
シン『レイヴンの兵のオーブ軍、ザフトからの除隊ですよ』
イザーク『なるほど、世界が動くことで、レイヴンの立ち位置も変わったからな、今までのように、あくまでもザフトとオーブ軍の下位組織という訳にはいかをだろう』
アスラン『確かにな、各国軍の先導となるレイヴンがザフトとオーブ軍の下位組織だと、話がおかしくなるな』
キラ『そうなんだよね、だから一応立場上は僕もイザークとアスランと同じ立場にいたほうがいいかなって』
アスラン『そうなると兵の立場も、いくらプラントとオーブが友好国であっても、兵がレイヴンと国軍どちらにも所属していると、いろいろと厄介だな』
シン「そうなんですよ、だから管轄は今までのオーブ軍とザフト両軍の直轄ではなくて、プラントとオーブからの連合精鋭軍という形にします」
ディアッカ「そもそも、今まではプラントとオーブの力を利用して、勝手にレイヴンが世界のテロ制圧組織ってことにしてたからな」
イザーク「でも、各国はそれで助かっていた部分もあるだろう」
アスラン「だが、内心では…………それが世界会議と軍事会議の結果なんだな」
キラ「QRIの尻拭いも僕らレイヴンだしね」
イザーク「まったく!ラクスもカガリも臆病者共に都合のいいように利用されやがって!」
ディアッカ「仕方ないだろ、俺達は力を支配には使わない」
シン「俺達の力は世界を守る力です」
アスラン「そうだな、だがオーブ軍はもちろんカガリも、可能な限りレイヴンの支援をする」
イザーク「それはザフトも同じだ!空(宇宙)の各国軍は俺が何とかまとめる!お前達レイヴンが自由に動けるようにな」
キラ「ありがとう、アスラン、イザーク」
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