サクラは多分、自宅に居るだろうし
俺は着替えるついでにシャワーを浴びに家に帰ることにした
まあ当然といえば当然だがオヤジは自宅に居ない
実際、ほとんどこの家には誰も居ない
にも関わらず家が綺麗な状態に保たれているのは、母さんがプラントに引っ越す時に、サクラの両親にたまにでいいから、簡単に掃除をして貰うえるように頼んでいたからだ
シャワーを浴び終わるとサクラからメールが来ていた
「13時に山頂で」
俺達の家のすぐ近くには小さな山があって、その山頂には街を見渡せる公園があり、子供の頃はよくサクラとも遊んでいた
シュダ(山の公園に?……まあいいか)
俺はサクラの意図がわからないまま山へと向かった
車は入れない山道だが、歩いて登るのはそれほど苦ではない
俺もサクラも子供の頃に何度も歩いた道のりだしな
山頂の公園に着くと、サクラは小さな滑り台の上に座っていた
俺は滑り台の手すりを掴んで、キュッと外側から滑り台に登った
シュダ「悪いな、待ったか?」
サクラ「んーん、大丈夫」
シュダ「で、どうした?こんなところで」
サクラが珍しくヒラヒラしたワンピースなんて着ている
サクラ「……懐かしいね、ここ」
シュダ「ん?ああ、そうだな、小さかった頃はよく来てたけど、全然来てなかったな 」
サクラ「……道場、どうだった?」
シュダ「ああ……新しい門下生ばかりだったけど、まあ行って良かったよ」
サクラ「結局、何しに行ったの?」
シュダ「言葉にしにくいけど、覚悟の確認かな」
サクラ「覚悟?クアンタムと戦う?」
シュダ「いや、俺は守るために軍に入ったってこと」
サクラ「そっか、良かった」
何か言いにくいことでもあるのか
サクラは何となく話をはぐらかしているようだった
シュダ「良かった?」
サクラ「ルミナの敵討ちって考えてるかと思ってたから」
シュダ「そういう感情もあってごちゃごちゃしてたから……だから確認した」
サクラ「シュダは凄いね」
その言葉で俺は何となくサクラが考えていることを理解出来た、多分サクラは軍を辞めようと考えているんだろう
まあクアンタムの力は強大だし、俺達レイヴンはもう完全にオーブ軍では無くなった
組織が変わればやっぱりいろいろ変わるし、何よりも俺はオーブ軍にこだわりはないけど、サクラはどうだろう
もし、軍は軍でもあくまでもオーブ軍にこだわっているなら…………
シュダ「…………軍を抜けるのか?サクラ……俺はいいと思うよ、それでも……それも覚悟の一つだろうし」
サクラ「……でも軍を抜けたら仕事とか、どうしよっかなあ」
シュダ「やりたいこととかないのか?」
俺はあえて辞めようとする理由までは聞かなかった
サクラ「んーー彼氏作って結婚しちゃおうかな?(笑)」
シュダ「それもいいかもな」
サクラ「いいんだシュダは、私が結婚しても」
シュダ「ん?」
サクラ「軍辞めたら私とあんまり会えなくなるし、ホントに結婚しちゃうかもだよ?」
シュダ「…………だったらコレは要らないか」
サクラ「何!?それ!?」
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