本当に感謝です、こんな駄作を応援してくださって!!
これからも頑張ります!
その日に親父はロレントへ帰省し俺はもう少しの間だけこのエルザ離宮に世話になることになった。
たまたま女王陛下がエルザ離宮に用事があり来ていて、その晩に見回りに出ていた親衛隊員に俺は保護されたとの事らしい。
傷が癒えグランセル城に来てくれと言われたので、行くと門番に止められ事を話すと、一人のメイドが前に現れ、俺を部屋まで案内した。
部屋に案内され制服だと渡されたのが、黒のカッターシャツと黒のスーツとなぜかサングラスであった。
「(……スーツなんて何年ぶり……いや初めてか……しかし何故サングラス?)」
とりあえず着替え、案内がくるまで待つことにすると、一人の貴婦人が訪ねてきた。
「貴方がレイですね」
「…はい、そうです」
「女王陛下から話は聞いております、私は女官長のヒルダと申します、まず一ヶ月程研修で様々な事を学んで下さい、もう暫くしたら1人来ますので、一ヶ月その者に教えてもらって下さい」
「…分かりました」
ヒルダは部屋から出て行こうとすると、「ああ、今日はお茶の淹れ方を教わって下さい」それだけ言い部屋を後にした。
「…………俺がお茶……」
考えるだけで憂鬱だ。
◇◆◇◆
「サラ、サラは居ますか?」
休憩中に突如上品な貴婦人がメイドの待合室に入ってきた、姿を確認すると女官長のヒルダ夫人のようだ。
「サラ、探しましたよ」
どうしたのだろう、まさかなにか私が粗相を?
「女官長?如何なさいましたか?」
しかし、女官長の顔は険しく無いので怒っているとかではなさそうだ。
「サラ、貴女にお願いがあります、今日から少しの間一人の研修を頼みたいのですが、どうでしょうか?」
「?研修ですか、私でよろしいのですか?」
普通研修といったら女官長や私なんかよりもベテランの方がするはずなんだけどなー。
「はい、申し訳ないですが、都合が良い者が居なくて」
ということは、代わりとはいえやっと一人前に見られたのかな、だったら
「分かりました!私でよろしければ!是非ともやらせてください!」
「そ…そうですか…ではお願いします、えー名前はレイと言い、貴女と同じ22歳です、準備が出来たら二階の突き当たりの部屋まで行って下さい」
「(ヘェー"レイ"ちゃんか、可愛い名前だな、いや絶対可愛い!
仲良くなれるかな、友達になったら休みの日にお茶したり甘い物を食べに行ったり、楽しみだな〜)」
「………それではお願いしますね」
ヒルダは部屋から出て行き、自分の仕事に戻ろうとした。
「……あっ、男で護衛兼執事と言うのを言い忘れてましたね、……まあ….大丈夫でしょう」
◇◆◇◆
はやる気持ちを抑え、指定した部屋まで私は行った
「ふふふ、ここか」
部屋をノックし、扉を開け中を確認し、レイちゃんという女の子を期待していると
何故か全身ムキムキの筋肉質の黒いスーツを着、サングラスを掛けている男性がいた。
「あ…あの…レイちゃんという人を知りませんか?」
こ、怖いーーーーーーーーーーーーーーめっちゃ怖いよこの人、威圧感が半端ない、凄い険しい表情なんだけど!?
「………レイとは俺の事だが」
…………………………えーーーーーーー男性!?女の子じゃなくて、
「あの、男性ですよね………ひぃ!」
凄い睨んでる、サングラス越しだけど分かる、見てわかんねえのかってオーラを発しているよ、怖いよ、あの目はもう何人も殺しているような目だ。
「………男だが」
あ…ああ、私の思い描いていたのと違う、これ頼まれたのではなくて、押し付けられたんだ。
「?大丈夫か、顔色が良くないが」
「…大丈夫です……すこし目眩がしただけですから」
仕方がない、気持ち切り替えて頑張ろう!
「そ、それではまず基本的なお茶の淹れかた…から、とりあえず私が淹れますね」
う〜やっぱ怖いよ
…………
「これが基本的なお茶淹れかたです…………召し上がってください」
「………頂こう」
……なにこの空間、この人本当に無口だし、終始息苦しいよ。
「……美味いな」
あっすこし微笑んだ、……悪い人じゃないのかな……
「で、では貴方も淹れてみてください、私が後ろから教えますので」
その後も何事もなく普通に教えて、二時間位が過ぎた。
「ふう、それではそろそろ休憩しますか」
「……分かった……………」
「…………………」
どうしよう、会話が続かない、なにか話題を………あっ。
「レイさんって、何人家族なんですか?」
「……今は四人家族で妹が1人いる」
今は?昔は?
「今はってどういう事ですか?」
あれ、顔が凄い険しい、もしかして地雷踏んだの私!
「…昔も四人家族だったが、両親を野盗に殺され、妹を誘拐された事があった」
!?両親を殺された、妹さんも誘拐された!?
「それは!?…………いえ不躾でしたね、すいません興味本意で聞く事ではありませんね」
「……気にするな、それで今はロレントで養子の扱いになっているのだ」
……この人の闇は恐らく私なんかが踏み入れていいものではないのだろう。
そのことを気にし、落ち込んでいると、頭を優しく撫でられた。
「…えっ!」
「だから気にするな、それに今は父親がいて母親が…妹もいる、今は幸せなんだ…俺の方こそすまん、こんな話をしてしまって」
…私は今まで男性に免疫がなく、初めてあった時も怖いと思うばかりで、この人の本質を知ることなんてできなかった、この人本当に無口で怖いけど、けど凄く優しいひとなんだなと分かった。
「あ、ありがとうございます……
できればもう少し〜」ボソボソ
「ん、何か言ったか?」
「!いえ、なんでもありません!!」
「そうか」
そう言い、撫でるのをやめてしまった。
「ぁぁ、」
「ん?」
話題を変えなければ!
「いえ、……それよりレイさんグランセン城の事をよく知りませんよね!では一通り回りましょう、うんそうしましょう!」
「…………?分かった」
首を傾げて不思議そうな顔顔をして、多分変な女だなーとか思われたんだろうな。
はぁ〜。
お城の中を回っている時も、先輩や後輩のメイドさんが二度見したり、中には隠れたりした子もいたけど、免疫ない子が多いからね〜、男性の中でも怖いレイさんなら隠れるのも無理はないか、私も初めて見たら隠れる、いや逃げるだろうし。
レイは物珍しそうに辺りを見回していた。
「サウザーやラオウ達が見たらなんというか……」
「何か言いました?」
「いや、何でもない」
どこにいるかは知らないが、何処ぞの聖帝と拳王のことを思い出していた。
「(こんな所が元の世界にあれば、モヒカンが来て、「ヒャッハー」だとか言いながら攻めて来るだろうな)」
微笑むレイを不思議そうに、サラは首を傾げて見ていた。
✳︎サラはオリキャラです
この先レイがフラグを立てまくる予感が半端ありません
文書がうまく書けません、誰かアドバイスを下さい。