百日戦没から四年後
今現在、ゼムリア大陸全体を震撼させている事件が相次いで各国で起きていた。
D∴G教団
女神の存在を否定している、狂気の教団。「D∴G」の読みは「ディージー」。悪魔を信仰し「女神を否定する」という、カルト教団である。名称の「D」は《虚なる神(デミウルゴス)》、「∴」は「ゆえに」を意味し、「G」は「真なる叡智=グノーシス」を意味する。各国から多数の子供を誘拐して「儀式」と称した非道な人体実験を行っている。
ここまでが捜査で判明した教団である。
七耀暦1197年 百日戦役から4年後
ロレント市、遊撃士協会
復興が終わりロレントは、百日戦役の際、帝国軍戦車の砲撃で倒壊した、リベール・ロレントの時計塔の修復がされ、再び戦争の爪痕を残しながらもまた繁栄を気づき上げて行こうという中、カシウス・ブライトは頭を悩ませていた。
現在遊撃士協会を始めとする、各国の軍隊 クロスベル警察 七耀教会が、教団のアジトを突き止めこれから殲滅しようというのに猛者が足らないのだ、少なくともB級の正遊撃士クラスの実力が無いと足手まといになるのがオチだ、少数精鋭で行きたいのだが人数が少ない、せめてあと一人強者がいればなんと心強いだろう。
一番最初に頭に浮かんだのがレイだ、しかしいくら強かろうが遊撃士でも軍の人間でもなく警察でも聖杯騎士団でもないただの民間人、周りの人間が反発するのが目に見えている、正遊撃士でも参加したいが実力が無いため殲滅作戦に参加できずに憤りを感じている物までいるのだ、シェラザードなど参加したいが実力が無く涙を流しながら憤怒していたのだ
「…お前さんが遊撃士ならどれだけ良かったか…、嫌、関係ない!」
俺は決意しレイを殲滅作戦に参加させる事を決意し、レイを捜索することにした。
「もしもし、リシャールか?…大切な話がある」
…………
「あぁ、探して欲しい人物がいるのだが、…名はレイ・ブライトだ!」
◇◆◇◆
「あぁ、すまない、頼んだぞ」
ガチャ、
通信機を切り、何処に居るか分からない息子の事を考えた。
「ふう〜、レイよ…お前は今…一体何処にいるんだ、頼む私に…私達に力を貸してくれ」
早くレイと合流する事と子供達の安全を今は空の女神に祈る事しか出来なかった。
◇◆◇◆
リベール各地で今、噂になっている一人の男がいた。
やれ長身で体格よく只者ではないオーラを発している美しい姿の拳法使いだと
やれその男が手をかざすと岩でもバターのように切り裂けると
やれその男は人々に優しく無償で依頼を受け持つと
やれ百人の野盗と戦闘し無傷で制圧したと
ふぅ、誰のことか丸わかりだよこっちは…レイ
話は教団編にはいります、早く原作に追いつきたいです