英雄伝説 南斗の軌跡   作:61886

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南斗の軌跡 5話 教団を潰せ!世紀末より現れた義の星よ‼︎

4年後、俺は一通りリベールを歩いて見て回った、最初は復興活動を手伝いセピアを集め日銭を稼ぎながら旅を続けてきた、時には自分の身長の三倍はあろうかと思う魔獣と戦い、時には野党を討伐したり、時には遊撃士に野党に間違えられたな…

 

その中で俺は強くなったのだろうか?…いやまだラオウやケンはおろか同じ南斗六星拳最強のサウザーにも到達してはいないだろう。

 

俺は今、首都のグランセルに来ていた

 

「ほう、見事な街並みだ」

 

今までロレント、ポース、ルーアン、ツァイスなど様々な都市を回ってきたがこれほど見事な都市を見たのは初めてだ。

 

西側にある珈琲屋で昼食をとっていた時だった。

 

「おい聞いたか?何でも最近共和国やクロスベルで子供の誘拐が相次いでいるらしいぞ!」

 

「いや、なんでも帝国やこのリベールでも何軒も出ているらしい」

 

「!!、おい、その話良く聞かせてくれないか」

 

「んっ、あぁなんでも詳しくはしらんが共和国を中心に各国で数多の子供ばかりを狙っていて、各国の遊撃士や警察、軍が捜索しているらしい」

 

「…そうか、礼をいう」

 

それだけいい、昼食の代金を支払俺は店を後にした

 

遊撃士や軍が関与している限り俺は手だしすることができない、下手に手だしをし反感を買うことになったら親父に迷惑を掛ける事にも繋がるからだ。

 

「クッ、…まぁ親父がいるのだから心配するのも野暮だろう」

 

この数年間様々所で親父の話を耳にしてきた、剣聖は剣を捨てたが、棒術で遊撃士を代表する存在になり今やゼムリア大陸を代表するブレイザーなのだと、俺が手だししなくとも親父が率いる遊撃士や軍が解決していくのだろう、俺は無理やり自分を納得せざるを得なかった。

 

今宿泊しているホテルにはいるとロビーに刀をぶら下げ軍服を着た軍人が立っていた、俺を見つけこちらに向かってきた。

 

「君がカシウスさんの息子のレイ・ブライト君かい?」

 

「…そうだが、お前さんは?」

 

「失礼、リベール軍中佐のリシャールという物だ、」

 

何故軍の人間が俺の前に?

 

「君をカシウスさんは探していてね、リベール全ての宿泊施設に問い合わせ、やっとグランセンにいると分かってね、会いにきたよだよ」

 

「…親父が?、まさか例の事件の事か?」

 

「…こちらからはなんとも言えないな、答えはこの中にある」

 

リシャールは懐から一枚の封筒を出し俺に渡してきた。

 

開けてみるとロレント行きの航空券と「ギルドで待つ」とだけ書かれた紙が入っていた。

 

「…話を聞きに来いということか?」

 

「引き受けてくれるかな?」

 

「…分かった」

 

リシャールはそれだけ言い残し後を去って行った。

 

翌日、俺はホテルをチェックアウトし特に準備するものも無いので空港に向かいグランセンを後にした。

 

 

「ロレントか…久しいな」

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

ロレントに着き辺りを見回すと完全に復興したようだな、崩壊していた時計台もあり今までいたが初めて来るような街並みに変わっていた。

 

「…ギルドか」

 

 

ギルドを見つけて入ると二階に案内された、二階に上がるととてつもない顔ぶれが揃っていた、親父はもちろん昨日会ったリシャール、確かあの翁は軍のトップのモルガンだったか、親父についでリベールのNo.2といわれるクルツ、とにかくリベールを代表する猛者達だった、

 

「…久しぶりだな、レイ」

 

 

「…あぁ、親父」

 

 

「ふん、カシウスの息子か、まあ遊撃士でないだけよしとするか」

 

 

…なにがだ?、………………あぁ確かモルガン将軍は遊撃士嫌いで有名だったな。

 

 

「お初お目に掛かる、クルツだ」

 

 

「…レイだ」

 

 

 

「君の噂は遊撃士の中でも有名でね、良く聞いてるよ、何でも無償で人助けをしたり、正遊撃士が何度も討伐に失敗している魔獣を一人で倒したりと、遊撃士でもない民間人がいるとね」

 

 

「ふん、やはり良くは思われてないようだな」

 

それはそうだろ、遊撃士はそうやって行き生計を立ててきたのだ、俺みたいな民間人に手柄を取られているのだから。

 

 

「いや、何も全員がそう思っているわけでは無い、少なくとも私は良しとしているよ」

 

 

「…そうか」

 

 

 

一通り挨拶を済ませると親父が仕切り出した

 

 

「では始める!D∴G教団殲滅作戦を!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




リシャールが中佐というのはオリジナル設定です、原作開始があと数年なので、恐らくこの事件後に昇格したのでは(作者の妄想です✳︎本来参戦したかどうかも分かりません)と思いまして中佐にさせて頂きました。

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