英雄伝説 南斗の軌跡   作:61886

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レイの年齢なのですが、ケンシロウやシンが18らしいので、初登場時 18としておきます(オリジナルなので、本来は分かりません)時間軸として現在は22歳です。


南斗の軌跡 6話 銀閃との出会い!俺を縛る物は一切ない‼︎

 

「…一ついいか親父、俺がこの場にいてもいいのか?」

 

 

ロレントに呼ばれたからそうではないかと思ってはいたが、只の民間人の俺が手だししてもいいのか疑問であった。

 

 

「…確かに民間人のお前を参加させるに当たって反発は多かった、しかしそんな事を言っている場合ではなくなったのだ!、その作戦は少数精鋭で行うため、遊撃士でも参加出来るのはB級以上と決めていたが、あまり少ない!」

 

苦虫を噛み潰したように顔をしかめていた。

 

「レイ、少なくともお前の実力はA級遊撃士以上だ!、だから責任は私が持つ、反発するようなら私が黙らせる、だから今回の作戦に力を貸してくれ」

 

親父はこれでもかというくらいに頭を下げてきた

 

 

「頭を上げてくれ親父、…それは分かったが、他の奴らはなんというか…」

 

辺りを見回した。

 

「ふん、カシウスが幾ら強いと認めたが民間人が参戦するなど言語道断!!、…だがカシウスがあそこまで頭を下げてきたからな…、しょうがなく目をつむろう今回は!」

 

 

「私はカシウスさんにあそこまで頼み込まれたのだ、否定することができないよ」

 

 

「…私も同じく、それに今は一刻を争う時だ、君が居るなら心強い」

 

まさかモルガン、リシャール、クルツの三人がここまでアッサリと認めるとは思ってもいなかった、相当親父が頼み込んだのだろう。

 

「…分かった、ならば喜んで今回の作戦に力を貸そう!」

 

 

「そうか、有難う、では始める!作戦決行は2日後だ明日出発するから今日は家でゆっくりしてってくれ」

 

その後当日の動きや教団の事などを二時間位説明を聞き頭の中にしっかりと叩き込んだ。

 

会議が終わり、俺らが二階から降りると一回の壁に寄りかかっていた女が俺をみていきなり睨んできた。

 

「…あなたが先生やエステルがいつも言っていたレイね」

 

「そうだが?お前さんは?」

 

「…シェラザード、正遊撃士になったばかりだけどブレイザーの一員よ!」

 

 

「そうか、それで何の用だ?」

 

 

「私は今回参戦したいけれども、実力がなく今回できなかったの!、それなのにあなたみたいにいくら強かろうと遊撃士でもないあなたが参戦する事を良くは思ってないの」

 

 

「…それで?」

 

「私と勝負しなさい!本当に相応しいかどうか確かめさせなさい!」

 

 

…なんなんだこの女は、それにしても気が強いな、…マミヤといい勝負じゃないのか?いやマミヤには勝てんか。

 

「…悪いが断る、お前じゃ相手にならん」

 

 

「なっ‼︎ふざけるな!」

 

 

はぁ…何なんだ本当に

 

「レイ受けてやれ、今のシェラザードはてこでも動かんよ」

 

 

「先生、ありがとうございます」

 

 

 

本気か?…まぁ仕方が無いか、ほとんどの遊撃士は今回の参戦に対し俺に不満を持つのが当たり前だろう

 

 

俺ら三人は翡翠の塔の途中にある広い荒野まで来た。

 

「…あなたのことはエステルや先生そして噂で聞いたわ、何でも民間人が遊撃士の真似事をしている偽善者だとね」

 

 

「なっ‼︎おいシェラザード」

 

 

「先生、何故この男は遊撃士にならないのですか、私よりも強く遊撃士の真似事をするのなら遊撃士になれば良いのではないでしょうか?私は今の仕事に誇りがあります、それなのにこの男は!」

 

…そんな親の仇を見るような目で見なくてもいいものを

 

 

「……別に団体行動が嫌いなだけだ」

 

 

 

「‼︎ふざけるなーーー」

 

 

そういい鬼の形相で鞭を俺にはなってきた。

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

 

 

 

それを俺は放ってきた鞭を一瞬で、10等分以上に細かく切り裂いた。

 

 

 

 

「‼︎…なんで、なんで」

 

シェラザードはそれを見て膝を落とし座り込んでしまった、余りにも早すぎるが、どうやら戦意を喪失したようで、勝負はついたようだ。

 

 

「……確かに俺は民間人だ、遊撃士にならないのは団体行動が嫌いと言う理由と、何より組織に縛られたくないのだ、俺を縛り付けて良いのは俺自身と宿敵、そして家族だけだ」

 

 

「………」

 

それだけ言い残し俺は一人その場を離れた。

 

 

 

「…もういいのか?シェラザード」

 

 

「………えぇ、私では足下にも及ばない事が良く身に染みました」

 

「…あいつは、レイは戦いの中で生きてきた、それは私でさえ考えられない様な世界でだ、…あいつは様々物を捨てて生きてきたのだが、唯一絶対に折れない執念これだけは一日たりとも忘れる事は無かったと言っていたよ」

 

 

遊撃士になりたくないのは縛られたくない、何て自分勝手な男なのだろう、しかしながら手を合わせて良く分かった、何て気高くプライドの高い人間なのだろう。

 

「…そうですか」

 

 

今は、納得するしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




先生、あの男…レイは一旦何処で育ったのですか?


…えっ、あっあ〜そのだな〜……


◇◆◇◆
親父…いくらなんでも2日後は…

すまん、お前を捜索するのにだいぶ時間が掛かってな、ほとんどの宿泊施設に問い合わせても中々お前さんの名前が見つからなくて。

…ほとんど俺は野宿だぞ


…………なんと言うか、少々ワイルド過ぎないか。



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