青春目腐り野郎は夢みた少女と学生生活。   作:あきこま

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あきこまです。約2週間休み無しでの勤務終わりました。
意外にも楽しみにして頂いてる声を頂くので分割しました、もう一話この話続きます。

作者所有の自家用車が今年に入ってもう〇〇万も修理代で使ってて作者は口から魂が抜けてます…。この話が最低でも高校三年生まで続いてれば出すかも知れませんね。

長くなりました、お話どうぞ。




Ep.10

 翔子side

 

 夢を見てました。私が咲太さんの家で年下の……この場合咲太くんですね。咲太くんをからかいながら麻衣さんに恨めしの目線を貰い、そこで微笑んでる私。なすのに加えてはやてまでいたのはびっくりしましたがこれは夢の為せる所業でしょう。

 

 咲太くんを一通りからかってから私は家に帰る事に。今の私からは想像もつかない大学生になってる私。咲太くんが歳下になって登場したのは、私の願望が入っていたのでしょうか……。

 

 

「咲太くん……いや、咲太さん元気かなぁ」

 

 懐かしい気持ちに蓋をリビングに向かう。

 

 

 

「おう、おはようさん」

 

 

 ……ん? 

 恐らく私は今、過去一頭の悪い顔をしているだろう。驚きが強すぎて自分がどんな表情をしているかわからないぐらいだ。

 

「何ボケっとしてんだ? 朝飯、冷めるぞ」

 

 

 

 

 

「〜〇✕△□¥$☆///」

 

 

「言葉になってないから、一旦落ち着けって」

 

 

 

「にゃ! にゃにゃにゃにゃんでひきぎゃやくんがここに!?」

「だから落ち着けっての、ここにしか言えてねぇじゃねえか……」

 

「いいから答えてください! 私の家で何を!」

 

「まぁとりあえず飯食えよ、話はそれからだ」

 我が家の時計を指さしながら彼は私にそう言う。時間を見ると……10時……。

 

 

 

 

 

 

 

私……もしかして寝坊してる? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 比企谷くんは怒る訳でもなく私の食べ終わりを待っていた。

 

 ……美味しい。味噌汁が体に染みるとか言うとおばさんみたいだけどすごい浸透してくる。悔しい……私より全然作るの上手い……。

 

 

「お前が何考えるかはわからんが、その味噌汁は特製なんだ。比企谷家の味ってやつ、それだけは小町より上手く作れるんだよ」

 

 

「……なんか悔しいです」

 

「味噌汁1つで何をそんなに……今どき料理作るのは女性だけじゃないだろ?」

 

 といいつつ比企谷くんはなんかカッコつけて料理に何かをまぶす真似をしている。

 果たして今それを見て伝わる人は居るのでしょうか? 

 

「私が悔しいって言ったのは、その味噌汁の味が比企谷くんに劣るから悔しかっただけです」

 

「解せぬ」

 

 

 比企谷くんは私が朝ご飯を食べてる間、ずっと私の話を聞く側に徹していました。

 

「……怒らないんですか?」

「何に対して?」

 

「私が寝坊したことに対して」

 

「まぁ、怒る理由はないからな」

 

 それだけ? 

 

「特に予定が詰まってたわけじゃないしな、今回のに関しては牧之原の予定が少し潰れるだけだし」

 

 確かに今日は私が比企谷くんを呼んだけど……理由が理由だから別に私も重視してないというか……これから必要になる事かわからないから別にそれに関してはいいような……。

 

 

 

「比企谷くん」

「おう」

 

「今日はやっぱり予定変更で遊びに出かけませんか?」

「……奇遇だな、俺もそう考えていた」

 

 

 そう口にした比企谷君の顔は、彼にしては珍しくいい顔で微笑んでいた。私もまだ彼を1週間くらいしか見てないけど、その顔は普段小町ちゃんにする顔だよ。

 

 

 八幡side

 

 

 

 

 

 

 ひとまず牧之原を会場から離すことに成功した。

 牧之原家に止まってる車も今はシスターズの買い物に付き添ってもらってる為ここにはいない。

 

 とりあえず海浜幕張駅まで来たけどあそこは後に行くとして今は……。

 

 

 

「比企谷くん、何かしたい事はありますか?」

「全然浮かんでないんだよなぁ」

 

「まぁ……普段で歩きそうにないですもんね」

「否定しないけどなんかムカつくなおい」

 

 冗談ですよと笑いながら言う彼女の顔はとても楽しそうにしていた。まだ家出て歩いてるだけなんだけどね。

 

 

「なら、あそこなんてどうです?」

「?」

 

 彼女が指を指していた場所は、バッティングセンターと言われる場所だった。

 

 何年も昔からずっとある為、俺も何度か来た事はあった。なんなら一人野球の成果を試しに来た事もある。

 

 

「どちらが打てるか勝負してみます?」

 

「あまり俺を見くびるなよ? 事キャッチャーフライに置いては負ける自信はない」

「せめて前に飛ばしてくださいよ……」

 

「打ってることには変わらないだろ」

 

 そこで頭を抱える牧之原。何か間違ったことを言っただろうか? 

 

「前に飛ばない打球は判定無しです!」

「えぇぇ……」

 

 

「あと負けたら罰ゲームですからねー」

 

 

 

 

 そんなこんなで始まったバッティング対決。ルールは俺が90キロ、牧之原は70キロで行う多少の速度ハンデ付きで前に飛ばした数を数える。

 

 

 

 

 

 

「やってたのん? 野球」

「そんな事ないですよ? でも私野球好きなんです!」

 

 と言ってもプロの試合を見に行く位ですけどねー、なんて言いながら打席に入って行った牧之原。特に勝負に商品をつけた訳では無いので俺が負けたからなんだという感じだが、彼女がバッティングをするという場面を見てるだけでもジュースを奢るくらいはしていいのではないかと思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思ってた時期が俺にもありました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物の見事に俺の大敗だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果21球中19球という記録。

 

 中盤に2回ほど所謂ファールチップというものを打ちそれ以外は全て前に飛んだ。嘘でしょ……。

 

 

 俺がその後に始めて21球中11球しか飛ばなかった……もう恥ずかしくて穴があったら埋まりたい……。

 

 

 

 

 

 しかし野球が好きなだけ、と言ってた割には彼女のバッティングフォームは綺麗だった。

 

 

「久々にやったらスカッとしますね!」

「空振りしてないからね、気持ちいいだろうね」

 

「もしかして、拗ねてます?」

「全くもってそんなことは無い」

 

 

「つれないですねぇ……」

 

 心のどこかで、週に一回通おうと思った八幡である。(思いのほか悔しかった為)

 

 

 

 

 

 

 

 

「この後は何か決めてますか? 私の希望でここ入ったので次は比企谷くんの行きたい場所にしましょう!」

 

 

「……埼玉に行くか」

「……」

 

「せめて反応プリーズ……」

「いやだって、比企谷くんの事だから家とか言うのかなと思って」

「否定はしない、だが今日は気分が違う」

 

「埼玉まで行って何するんです?」

「これだ!!」

 

 俺がみせたチラシは、越谷市にある大型ショッピングモールで開催されるMAXコーヒーのイベントと記載されたチラシだ。

 

 

 

 

「……」

 

 再びの絶句である、なんなら「こいつ大丈夫か」なんてニュアンス含めた顔をしてる。

 

「まぁ……君が行きたいところって言った私に責任もありますね。行きましょうか」

「ため息しながら頭軽く振るのやめてもらっていい?」

 

 やれやれ顔な牧之原を連れて、海浜幕張駅から普段乗るえんじ色の電車でなくオレンジ色の電車に乗った。

 

 

 

 

 

 

 

 side Sisters(のどか)

 

 

 買い物から帰り、車に積み込んだ荷物を全部下ろし終わった時に思わず呟いた。

「こんなに買ってたのね……気にせずポンポンカゴに入れてたけどこれは車なかったしんどかったわ」

 

「まぁお兄ちゃんから渡されたリストの物はこの中の2割くらいですから……」

 

 元々八幡から渡されたリストには私達2人で買って運べるような量しか記載されてなかった。予想外の牧之原夫妻の参戦により車という手段を手にしたあたし達、というか主に私が調子こいて買いすぎたのだ。

 

 

「私も大概やりすぎだけど、小町ちゃんも結構な量買ったね……」

「せっかく久しぶりに料理できるからね、これくらいは買います」

 

「……普段は小町ちゃんじゃないの?」

「兄が包丁を握らせたくないって言ってた時期が長くて……小町より兄の方が作ってますね普段……」

 

 それはそれで私的には食べたい……じゃなくて。

 

「そっか、なら頑張って貰おうかな」

「お任せあれ!」

「なら、私は小町ちゃんの手伝いに回ろうかしら」

「僕はのどかちゃんの飾り付けの方だね」

 

 

 買い物に行ってる間に私はともかく小町ちゃんと初対面だった牧之原夫妻はすっかり打ち解けている。ほんと兄妹で正反対だ。

 

 

 そろそろだろうか……。

 

 

 ピコーン

「あ、あたしのだ……よし!」

 

「どかちゃんどったの?」

「時間が無いから助っ人呼んだわ!」

 

 

 家に鳴り響く呼び出し音、モニターを見てニヤリと笑うあたし。

 

「開いてるから入って!」

 

 私の一言の後、扉が開きリビングに2人の人物がやってきた。

 

 

「遅くなっちゃってごめんね、咲太引っ張ってくるのに手間取っちゃって」

 

 2人のうち1人は私のお姉ちゃんである桜島麻衣だ。もう1人は……。

 

「咲太! またお姉ちゃん困らせて! ったくもう!」

「どうして事情も聞かずに僕が悪いこと決定なんだ……いっちょんわからん」

 

 

「……確かに、お姉ちゃん!咲太は最後にケーキ持って登場じゃなかった?」

 

「ケーキと飾り付けの手伝いだったら咲太には後者かなって、ケーキは楓ちゃんにお願いしたから大丈夫、比企谷君には許可とってあるわ」

 

「いつの間にそんな連絡を……」

 

 

 

 牧之原夫妻も久々に咲太とお姉ちゃんを見て嬉しそうに挨拶してた。

 

「じゃあお姉ちゃんは料理側に、咲太は飾り付け側にそれぞれ加わって!」

 

「「了解!」」

 

 

 そこまで来て、ようやく気づいた小町ちゃんの状況。口を開いたまま固まっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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