だいぶ長引きました、すみませんあきこまです。
今回は幕間のようなものなので短めです。
次話より俺ガイル入ります。
咲太さん御一行と合流した後、家に帰宅。
「あ、お兄ちゃんおかえりー」
来客があるからなのか、いつもの部屋着スタイルではなく普通に自分の服を着ていた。
「……」
「ん? どったの?」
「……いや、今はいいや」
割とマジで説教かましてやろうかと思ったけど今日は周りに人だらけだから辞めよう。
先に咲太さん達御三方をリビングに通して俺は一旦部屋に向かう事に。
部屋着に着替えようかと思ったけどまぁ別にいいかと思って下に戻ろうとする。
「これじゃあなんの為に部屋に来たかわからねぇな」
「なら、部屋に作った理由でも作ります?」
声に驚き、後ろを振り向くといつの間にか扉を閉めてその前に立っていた人物。
今日は色々は姿を見たはずの牧之原翔子その人がいた。
「……確かにリビングで姿見かけなかったなぁ」
「あらかた準備は終えていたので」
「で、俺を部屋に留め置いて何をする気なのん?」
「大した理由はありません、私が聞きたかったことがあるだけです」
じわじわと俺の方へ近づいてきて、最終的にほぼ目の前にまでたどり着いた彼女はこちらを見上げ。
「私とは、行ってくれないんですか?」
と、ただ一言それだけなのだが目が潤んでおりとても上目遣いな彼女は庇護欲が出てしまうくらい。……同い年だよね?
「そ、そんなことは無いぞ?」
明らかに私不機嫌です! プンプンとでも吹き出しが付きそうなくらい不貞腐れた女が目の前に現れた時、皆様ならどうしますかね? 俺? わかんないから聞いてるんですよ。というよりよく上目遣いからプンプンに変更できるよね? 表情筋どうなってんの?
「それに、花楓ちゃんとキ、キスしてたじゃないですか?」
「は?」
こいつ急に何言ってんの?
「嘘は通じませんよ?! 私この目で見てたんですから!」
「嘘もクソもあったもんじゃねぇよ、そんな事実は無い」
「はれぇ?」
「お前が何を見たか知らんが、それは事実とは異なる事だ」
「第一考えてみろ」
「?」
「俺よりも付き合いの長いお前なら花楓がそんな大胆な行動に移すかどうかなんてわかるだろ」
少し考える素振りをした牧之原が数秒後上を見上げて。
「確かに!」
と高らかに宣言を……うるさい、すごいうるさいそんな叫ぶか。
「じゃあ……私たちが見てた光景は」
「脳内妄想が延長されて実際の風景に着色されてんじゃねぇの?」
「ちなみに下の階にいる人達はみんな花楓ちゃんがしたと思ってますよ? 理央さん以外」
「面倒極まりないなそれ……」
双葉さんはハナからその辺の事に関しては不干渉な感じだったしなんなら興味も持ってなかった気がするし納得。
「誤解、解いた方が良いですよね?」
「と言ってもなぁ、誤解っていう解が出ちまってるからなぁ」
「無駄な所達観してますね……とにかく、誤解は解きましょう! 私も手伝いますから!」
「一番誤解してそうなの君と小町だと思うんだけどね……」
牧之原が慌てた様にリビングへ向かう傍ら、俺は胸ポケットに手を伸ばす。
中に入っていたのは一枚の紙、書いてあった文字は。
比企谷くん限定、おでかけ券
この紙は比企谷八幡君が所持し、使用する事で効果を発する。
使用効果は梓川花楓に対して無条件に一緒におでかけする事をお願いできる。
使用期限は今年度中、使用回数は1回。
「まぁたしかに初めてだよな、うん」
俺ですら小町にやるかどうかのレベルなものをアイツは咲太さんでは無く俺に渡してきた。過去の花楓について聞いていいものなのかちょっと不安が大きくなるが色々あるんだろうなぁと言うのは察せられる。
「誘ってみるかな、気が向いたら」
一人言を残し、紙をそっとデスクのポケットにしまい、牧之原の後を追いかけた。
リビングは牧之原が落とした
大変余計なお世話である。
「なんだぁ、僕はてっきり花楓にも春が……って涙が出そうになってたのに」
「さすが梓川、シスコンブタ野郎だね」
「双葉は相変わらず咲太に辛辣だな」
なんだろう、この3人見てると羨ましいなと感じてしまう。
この3人の関係はきっと本物なんだろう。
小町と国見さん・双葉さんは自己紹介を既に終えていたようで、夜ご飯が始まった。
「ねぇお兄ちゃん」
「「なんだ?」」
「〜〜!!!」
「……はぁ」
「あはは!」
小町のお兄ちゃんに対して俺だけではなく咲太さんも反応していた。そう言えば花楓も咲太さんの事はお兄ちゃん呼びだったな。
国見さんは腹を抱えて笑い、双葉さんは呆れ、牧之原も純粋な笑みを浮かべていた。
すげぇや咲太さん、たったこれだけの出来事でこの場を笑いに変えるなんて。
ちなみに小町の話は本当に花楓ちゃんはお兄ちゃんにキスしてないのか? だった。
終わった話をまた開拓するんじゃありません。
咲太の方は楽しんでるかしら。
今頃ハチくんや翔子ちゃん達とやいのやいのやってるんだろうなぁ。
私も混ざりたかったなぁ……。
この沈んでる妹と苦笑いの義妹(予定)さえ何とかなれば
「のどか? いい加減元に戻りなさい。誤解は解けたでしょ?」
「そうだけどー……そうなんだけどー!!」
「あはは、でもそう見えてもしょうがないんですよね……」
「花楓ちゃん? のどかを一発ぶっ叩いていいわよ?」
「お姉ちゃん?!」
のどか的には、花楓ちゃんキスしたんじゃないか疑惑を盛大に真実と捉えたらしい。
のどかの角度から見たらキスしてるように見えたらしいが、私のところから見たら全然耳の所にあった。咲太の方でもこの話をしてたらしい。
その中でも面白い話が。
「誤解はもう解が出てるから解けない……か」
思わず顔がニヤケてしまう。相変わらずあの子は私のツボに入る様な言い回しをする。
幸いにもこっち側はもう解けてしまったが、向こうは翔子ちゃんが必死に火消しをして回った様だ。彼の言葉はその際に自分が弁明をしなかったが為に責められ出た言葉だそう。
「咲太に逢えてなかったら、そんな未来もあったのかなぁ……」
「お姉ちゃん?!」
「麻衣さん?!」
冗談よ、みんなが取り合う彼を私が取れるわけないじゃない。
咲太達の方に合流したい気持ちが強いものの、こちらは神奈川で向こうは千葉。
こんな時間からはさすがに無理だよね……諦めて私は精一杯2人の
お詫び
17話の最後の辺り一部を改変を行いました。改編前を見て頂いた方には大変申し訳なく思います。 これからもどうか見て頂けると幸いです。