休みが来ませんので、もう通勤電車と寝る前の時間で書きました。
思ったよりのどかのくだり長くなったので奉仕部入部編もう一話増やします。
それではよろしくお願いします。
翌日、普通に登校して今は昼休み。
家が隣だからって登校タイミングで隣から「あら? お隣だったんですか? なんでもっと早く言ってくれないんですか! プンプン」なんて展開あるわけないんだよ。期待したやつは作者同様脳内スイートだはっは!
……小町ちゃん? なんつーカンペ仕込んでるんですか? これ誰向け? 作者って何? そんな展開って何? あなたまだ牧之原の存在知らんでしょ? 母親が呟いた隣の引越し一家の娘が兄と同い年ってことしか知らんでしょ?
今日は寝坊をした俺には嬉しい嬉しいお昼ご飯があるとの事でいつもの惣菜パンではなく、保冷バッグと途中で買ったマッ缶を手にベストプレイスへ来た。もう既に放課後平塚先生に来るように言われてるこの身としては……この休み時間が終わるといよいよ嫌な時間が近づいてくる。
目の前ではテニス部が活動していた、この昼休みを返上で働くとはとんだ部活集団である。しかしあの銀髪の女の子すげぇな、上級生なのかもしれんが男相手に的確に指示を出してる……ありゃ将来上に行くぞ。
などと考えながらお弁当が入ってる筈の保冷バッグを開ける。そこには
おにぎり、おにぎり、おにぎり、おにぎり?
……なんだよ最後の? は、テプラ使うなよ勿体ないって言葉知らないのかあの子は……しかもカンペよく見ると? のやつから食えって書いてるし……怖いなこれ。
考えても仕方ないので、食べる事に。
モグモグ、モグモグ、うん普通に鮭握りだなこれ。なんなんだその? は。
しかし、久々に小町の作ったおにぎりを食べた。昔のよりちょっと丸みがあって大きめであるがポイントは小町の作ったという所だそれ以外減点要素なし。まぁ謎ではあるが? を制したし、残りも食べよう。
2個目に手を出した時に携帯が鳴る。相手は昨日番号を交換したばかりの豊浜だ。
中身が鮭のはあたしが握ったんだけど?
あーあなるほどね……だからか……だから丸みがあって大きさが他より大きいのか。
どうりでサイズが……」
「ほんとムカつくやつね! 一言多い! じゃあ食うな!」
「あれ? 聞こえてたの? いやまずいなんて言ってないぞ?」
「文句を言わずにおにぎり一つ食えんのか!」
「キャラ、キャラぶれまくりですよー落ち着いて」
「こっちは朝早く起きてあんたのおにぎり握ってんのに……」
「昨日の夜中、急にまた千葉での仕事が入ってマネージャーに早く起こされたの間違いでは?」
……
豊浜が静かになった。
「安心しろ、形はどうあれ味が勝負だ。最近昼飯がパンばかりで米成分が不足していたところだ。ちょうどいい補給成分が美少女の作ったおにぎりで助かったよ」
「そ、そう……わかればいいのよわかれば! じゃあ夜まで待ってるから」
そう言い残して切電。
ていうか電話がピンポイントすぎるんだが? なんで今食べてると思ったのあの子? 愛が伝わったのん?君はエスパーなのん?
今朝玄関を出る時靴が二つ多くあり、急いでたので特に気にもせず家を出た後メールで小町から告げられたのがそれだった。
『お兄ちゃん気づいてるかわかんないけど、今朝どかちゃんとマネージャーさんがこの辺で迷子の果てに比企谷の表札を見つけピンポンをしてお兄ちゃんの知り合いってことだったからとりあえずうちに上げたよ? お兄ちゃんが家出た頃はきっとバタついてるんだろうなぁと思って一応メールしておくね♪ これっ 小町的にポイント高い!
そ・れ・と なんでどかちゃんと知り合いなのか、帰ったら聞かせてね?』
…バタつくのわかってるなら起こしてよ小町ちゃん……。
てかよくうちの表札見つけたなあいつ。いくら比企谷が珍しい名字だからって即ピンポンとかほんと肝が据わってるよ、恐ろしいやつ。
しかもマネージャーさん……神奈川戻ってから仕事言い渡されたのか……往復する羽目になって……ご愁傷さま。
密かにマネージャーさんに対して合掌をし、俺はおにぎりを食す作業に戻った。 そんな喜怒哀楽なテンヤワンヤ劇を目撃してる奴が居るとも知らずに。
ちょっと待て。
慌てて俺はあいつに電話をかけ直す。
「……もしもし? 」
「あ、お前夜までって言ったか!? 仕事は? てか今どこだ」
「……仕事は夜だったのよ、うちのマネージャーが勘違いして朝だと思ったからこんな事になったの。八幡の家に辿り着けて助かったわ」
「で? どこにいるって?」
「あんたの家。……あんた朝気づかないで行っちゃうんだもん、マネージャー共々小町ちゃんの部屋でお世話になってるわよ」
うーん……うちの妹そろそろやばいのではないか? 初対面の人をよく自分の部屋に留めてるな家主もいないのに……。
「で、お母様に説明したら今日は小町ちゃん休ませたんだって、今は小町ちゃんリビングでお昼ご飯作ってるわ」
なんでそう言う重要な事家族共有がないのよ……あ、俺と親父だけか。
「そゆことだから、本当は案内イベント欲しかったけど」
「イベント……? まぁ母ちゃんが許可してるならいいや、じゃな」
「うん、ばいばーい」
なるほど、マネージャーは桜島さんのマネージャーさんと別人だったか。
ドジっ子マネージャーとは豊浜も面白い人に付いてもらっている。
と言うか小町ちゃん……家にいたなら尚更起こしてくれよ。
放課後、帰りのSHRが終わり職員室に歩を向ける。職員室の前では牧之原が待機しており、こちらを認識すると微笑みながら胸の前で小さく手を振る。 その仕草が妙に絵になり周りの男子は思わず見入ってしまっていた。
「お前早すぎだろ、てかなんでいるのん?」
「せっかく待ってあげてたのにとてつもない言い草ですね?」
「いや、だからなんでそんなに早く「成り行きで話を聞いてしまったので最後までお付き合いしようかと」話の腰を折らないで?」
「比企谷くんの屁理屈を聞くのは後にしまして、平塚先生の所に行きましょう!」
これが有無を言わさずって奴か……気のせいかこいつ怒ってね?
「なぁ、なんでそんなに怒って「なんでもないのよ?」……?」
「やっぱり「なんでもないのよなんでも! 」……はい」
何処かの人気ナンバーワンメイドさんが幼なじみの高坂サービスエリアさんにカバンを開けられそうになり、バイトがバレそうになった時ばりの否定。
……それは
職員室に入り、奥を見ると平塚先生がこちらに手招きをしていた。
手招かれた場所には少し個室じみた生徒指導室があった。
「校内案内は一日で足りたかね?」
「案内って言ってもそんなにする場所ないですからね」
「それは君が動かないからって理由は含まれていないかね?」
「動かないんでは無くて動く必要がなかったんです」
「屁理屈はやめたまえ……それより本題だ、あの舐めた作文に関しては書き直しを要求したいところではあるが……そうだな、ちょっとついてきたまえ。良ければ牧之原もだ」
めちゃくちゃ嫌な顔をしてる俺と静かに頷く牧之原。
平塚先生に連れていかれた所は特別棟のとある教室だった。
「平塚先生、入る時はノックをお願いしてるはずですが?」
「ノックをしても君は返事をした試しがないでは無いか」
「返事の前にいつも入るじゃないですか、それで? 後ろにいる牧之原さんと……まさか彼氏さん?」
「彼は入部希望者だ」
「えーと2-Fの比企谷八幡です……ん? 入部って何ですか……」
「あの舐めた作文の再提出の代わりにここでの部活動を君に命じよう、異論反論抗議質問口答えは一切認めないぞ。
腐った根性とひねくれた孤独体質を更生する。私からの依頼だ」
「……今はお断りしてもよろしいですか? 彼の鋭い眼を見てると身の危険を感じるので」
「でしたら先生、私も入部してよろしいでしょうか?」
雪ノ下に続き、牧之原が先生に進言する。
「ほう、その心は?」
「雪ノ下さんがもし本当に身の危険を感じるのであれば危険を感じた場合は私に標的を変えさせればいい訳ですし、何より比企谷くんにこの件は最後まで付き合うと約束したので」
なんか俺が悪いことする前提で話進んでるんですが? どゆこと? 常識的な判断できる人ですけど?
「まぁ……先生からの依頼でしたら無下にはできませんし、承りました」
「君達は随分と親密になっているのだな。青春もほどほどにしとけよ。まぁいい、入部を認める三人で頑張りたまえ」
えぇ……俺入部確定なのん?
ほんと八幡って書きやすい…他の作品単体作品書けねぇ。