比企谷、牧之原入部編はここで終わります。というか前回の尺が長くて今回短い。
ではどうぞ。
「座ったら?」
そう声をかけてきたのは目の前に座ってる部長様であらせられる。
てか、今更ながらここ何部よ。平塚先生なんの情報もなく行っちゃうんだもん。
ひとまず椅子を奥から借りて、雪ノ下の反対側にでも落ち着こう。……と考えていたのだが。
「あのー牧之原さん?」
「? なんですか?」
「君がそこどいてくれないと俺が椅子を取れないんだが……」
「私の膝に座ればいいんじゃないですか?」
で・き・る・か・! 何考えてんだこいつ……高校生にもなってそんな事……いやそれ以前に恥ずかしすぎて無理!
「普通に座るって選択肢は無いんですかね……」
いやそこ、何をやってるのかしらこの二人はって顔しない。
俺だって好きでやってるわけじゃないのよこの茶番を……。
そして当の本人、君は「ヤレヤレわがままの多い子ですね」とでも言いたげだなこの野郎。
「あ、わかりました! 私が比企谷くんの上に座ればいいんですね?」
「なんもわかってないから、椅子二つ用意するって発想無いの?」
しかも俺の上にお前が乗ると色々な意味でアウトになるんだよ気づけ……。
俺の考えが読み取られたのか、牧之原の顔は少しばかり赤く目が妖艶だ。
そうだよね、君エスパーだったもんね……。
何とか椅子を二つ用意する事に成功し、ようやく一息つく事ができる。
「ところで、あなた達はこの部活がなんの部活かわかってての入部かしら?」
「いや全然全く?」
「全く知りませんね」
二者の答えに頭を抱えてしまった雪ノ下氏。
「入部させるのならせめて部活の詳細くらい伝えて欲しいのだけれど……まぁいいわ、せっかくだし何部か当ててみなさい?」
……文芸部、素直に出てきた言葉はこれであるが実際それは見ればすぐわかることだ。
器具的なものはなく加えて部長の雪ノ下は制服で読書をしていた。
『これが私からの依頼だ』
そういえば平塚先生は『依頼』って言ってたよな……。
「わかったかしら?」
「文芸部の何か……でしょうか」
「当たらずとも遠からずって所ね、括り的には文芸部であってるけどこの場合においては正解ではないわ……比企谷くんは?」
「スケッ〇団」
「帰りなさい」
そんなに辛辣になるのん!? 確かに多少ふざけたけど結構的確かなって思ってた自分が恥ずかしい……。
「……でも牧之原さんの回答より近いわね、むしろ限りなく正解と言っていいわね」
俺の恥ずかしみを返せこのアマ……ほぼあってんじゃねぇか。
「正解は奉仕部よ、と言っても手助けをすると言う意味が強いけども」
部長様によって語られたお話はこの部活の理念らしく、例えで言うとお腹の空いてる人間に魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えるだとか。
「わかった、じゃあおつかれ」
そう言い残し、俺は教室の扉を……開けれなかった。
「こんなことだろうと思ったさ、全く君ってやつは……」
そう、扉は開いたのだ。正確には「開けられた」が正しい。
俺の目の前には平塚先生がいつでもグーパンを食らわせると物語るほどの圧を与えてくる。
「いやだって部長様から帰りなさいってお達し受けたし」
「確かに今のは雪ノ下にも非があるがふざけた時点で君も同じだ」
まったく……と言いながらこめかみに手を当ててため息を吐く先生。
待てよ? 俺が今辞めたら先生のため息の原因が無くなりwin-winの関係では? よし! そうと決まれば今すぐ! ……? 動けない?
よく見ると俺の肩ががっちり掴まれていた……なんで?
ゆっくり振り返ると……そこには笑顔の牧之原がいた。
「まだ部活は始まったばかりじゃないですか、帰ったらダメですよ?」《今帰ったら今日はあなたの家に押しかけ妻しますよ?》
なんかおっそろしい事を考えてるってことは分かるから大人しく従おう……。
その後、平塚先生により部活動での依頼をこなした回数やその内訳により独断と偏見で結果が決まる勝負をすることが決定した。
短いですね…作者がいちばんわかってますよ。
次回…ダークマター編ですか…早急な更新できるといいな…。