青春目腐り野郎は夢みた少女と学生生活。   作:あきこま

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ホント更新遅くてすみません、あきこまです。

プロセカが忙しくて大変な目にあっておりました(半分嘘です)。

お気に入りがなんと100件突破ドンドンパフパフー、てことでありがとうございます。おかげさまで評価も中々良いとの解釈を致しました。

それではどうぞ。


Ep.6

 平塚先生が去った後、この部室はまた3人の空間になった。

 

 雪ノ下は本を読み、牧之原は携帯で誰かに連絡をしていたが急にワナワナし始めた。忙しいやっちゃなぁ。

 

 

「比企谷くん? ちょっと来てください」

 手招きしながらそう言う牧之原だが、顔の凄みがえぐい。なんだコイツほんとに百面相だなこいつ……。

 

 

「なんであなたの家にのどかさんが居らしてるんですか?」ボソッ

「俺に言われても困るんだよなぁ……」

「だって朝から家にいるらしいじゃないですか!! まさか今日遅刻したのって……」ボソッ

「違うから、俺朝あいついたの知らなかったから。後に小町から聞かされただけだから」

「だからといって! ……そんなのズルいです」ボソッ

 

 目を見開いてボソッと小さい声ながらも凄みが強い、かと思いきや急にしおらしくなったりするしシクシクと言う音も聞こえてくる。いや結構グッときてる俺が居たんだがやべぇなこいつ。

 

「比企谷くん、何があったか知らないけれど女性を泣かせる事はよろしくないわ。まして貴方は目がアレなのだから尚更よ」

 

「今日初めてまともに話した男に対しての忠告ありがとうどっかの肝って部分に命じとくよ」

 

 当の本人(俺の事)は何が何だか訳分からんが……とりあえず泣き真似した後に舌を出してペロリしたのは見逃してねぇからなお前後で覚えとけよ? 

 

 

 

 トントン、ふと音の鳴った方向を見て見るとそこは扉である。という事は誰かが奉仕部を訪ねてきたという事であろう。

 

 部長様のどうぞという声の元スライドされたドアの向こうから入ってきたのは……お団子頭だった。

 

「失礼しまーす……平塚先生に言われてきたんですけど……」

 

 

 知らない子ですね、俺は一切知らない。何なら今この部活で一緒な二人を除けばこの学校名前すら怪しい。顔を認識してるとすれば昼飯食ってる時に見る部活を頑張っている女子生徒だけだ。……なんかキモいなこの発言。

 

 

「な! なんでヒッキーがここにいんの!?」

「……知り合いかしら?」

「知らない、こんなやつ知ってても知らない」

 ていうかマジで知らない。なんで向こう俺を知ってるのん? 恐ろしいなおい。ていうかさっきから牧之原の目に光が灯ってない。その目になっていいのは雪ノ下の声に似た声で「お兄さん! ご相談が……ry」の人だけだよ! いやそれもアウトな気はするけどさ。

 

「とりあえずかけて頂けるかしら? 相談を聞くわ」

「あ、はい!」

 

 どうやら俺が思考の海に浸っている間に用意したらしい椅子を手に取り座らせる。これで構図的には二対二の勝負ができるな! 何もしないけど……。

 

「二年F組 由比ヶ浜結衣さんよね? 相談とは何かしら」

「すごい、私の名前覚えてるんだ!」

「全校生徒の名前覚えてんじゃねぇの?てかなんで知り合いか聞いた…」

「念の為よ。それに、あなたの事は知らなかったもの」

「あ、そうですか」

 

「気にする事はないわよ? 私があなたと言う存在から逃げてただけかもしれないから」

「なんのフォローにもなってねぇなこいつ」

「だって皮肉だもの」

 

 くっそこのやろう一周まわってなお腹立つなこいつ……。

 

「なんか……楽しそうな部活だね!」

「え?」

 

「それにヒッキーよく喋るし! 教室だとなんかキョドってばかりでキモイから印象違うなぁって」

 

「うるせぇこのビッチめ」

「はぁ!? ビッチってなんだし! 私はまだ処……あぁぁぁ今の無し!!」

 

「別に恥ずかしいことは無いでしょ? この歳でバージ……「わぁぁぁちょっと何言ってんの! 高二でまだは恥ずかしいよ! 雪ノ下さん女子力足りてる!?」くだらない価値観ね」

 

「にしても女子力って単語がビッチ臭いよな」

「人をビッチ呼ばわりすんな! ヒッキーマジでキモイ!」

「お前のビッチと俺のキモさは関係ないだろこのビッチ」

 

「まーた言った! うぬぬぬぬ……」

 

 独りでにこっちをガルルルルと唸り睨んでくる女、なんも怖くもない。

「比企谷くん比企谷くん」

「あ? なんだよ」

 

「私もまだですよ?」

「聞いてねぇから! 終わったと思った話題蒸し返すな!」

「だってー私は入りづらかったんですもん!」

 しょげた顔してるがお前の言ったこと中々OUT発言だと思うよ? もん! じゃねぇよ可愛いなちくしょう! 

 

 

 

「話がかなり逸れてしまったわね、それで相談は何かしら?」

「あぁ……それはその……」

 

 どもりながらこちらをチラチラと見る。うーんこれはあれかな、俺がいると邪魔かな? 牧之原も同様の感想を抱いたらしくこちらを一瞥し頷く。

 

「俺飲み物買いに行くわ」

「あ、なら私ミルクティーをお願いしていいですか? 紙パックのやつ」

「了解、お前らは?」

 

「野菜ジュースのりんご版を」

「え? 私もいいの?」

「この流れでお前だけハブにするほど俺おちぶれてないんだが……」

「じ、じゃあレモンティーのペットを……」

「了解」

 

 

 

 

 それぞれの飲み物買いに自販機に来たら知ってる女子がいた、と言っても名前を知らないが。

 

 その女子も俺に気づいたらしくこちらに振り返ってニッコリ。

 やだぁ俺に対してニッコリしてくれるとかこの子なんていい子なんでしょう。

 

「比企谷くんも飲み物?」

「うぇ? あ、あぁうんそんなところだ」

 

 まさか声をかけて頂くとは思わず変な声が出てしまう。

「あ、ごめんね。初めて話すよね? 同じクラスの戸塚彩加です」

「お、おう……比企谷八幡だ」

 よろしくね? と言いながらいい笑顔で握手を求めてくる。

 

 

 まさか……これ俺とてつもない勘違いしてんな? 

 

「戸塚」

「ん? どうしたの?」

「すまない」

「え? なんでそんないきなり?」

「いや、お前の事を女子だと思ってた」

「あ、あぁ……平気だよ? よくある事だから。でもよく気づいたね?」

 

「いや、握手した時な……女子みたいな柔らかさを持ってはいたものの男子独特のゴツゴツさがあったもんだから」

 

「そんな、照れるなぁ。でもそんなことで気づいてくれるのも初めてだな」

 

 俺もきっと、牧之原に手を握られてなかったら気づかなかったろうなぁ、数日前まで小町の手ぐらいしか握った試しがなかったし。

 

 

「僕ね? ずっと比企谷くんとお話したかったんだ」

「そりゃまた珍しい」

「僕、男の子で話せる人少なくてね? 体育のテニスで壁打ちが綺麗だなぁと思って見てたの」

 

 まさかあのペア組め対策がここで生きるとは思ってもなかった。あんな作戦がまさか戸塚と友達になれるきっかけとは飛んだ笑い話だ。

 

「まぁ、俺なんかで良かったらいつでも話してくれ」

「比企谷くんからも話してくれないとめっだよ?」

 

 不思議だ、戸塚が「めっ」とかやってもイラッとこない。

「わかったよ」

 

 手をブンブン振りながらこちらへ別れを告げ部活に戻る戸塚、俺もそろそろ戻るかね……。

 

 

 

 部室に戻った俺を待ち受けていたのは。

 

 

 

 

開かねぇじゃねぇか

 

 

 

 

 無慈悲にも鍵のかかった部屋の扉である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




八幡は声が元々大きくないとの私の見解で敢えて八幡の後にボソッの一言入れていません。ご了承ください。
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