ウマ娘とトレーナーの甘い日常   作:2度漬けウインナー

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バクシンバクシンバクシーン!今回は短距離でお馴染みのサクラバクシンオーのお話です!
初のURA優勝がバクシンオーだった方は多いのではないでしょうか?私は何故かゴルシちゃんでとりました!まだゲームの仕様を分かっていなかったのに何故…?
このお話を描いている時に、某バクシンオーの曲を聴きながらしていたのですが、頭から全く離れなくなりました!…どうしよ

長くなってしまいましたが、どうぞ〜!


全ての道は、バクシンに通ずる!

俺たちトレーナーは午前中、正確には彼女たちが座学を受けている間は比較的緩やかな時間を過ごすことができる。緩やかな時間といっても彼女たちのためにトレーニングメニューを考えたり、やる気や体調管理を万全の状態にするために休日をセットする日を決めるなど、決して暇な訳では無い。あくまで1人で過ごす事が出来るから、少しなら自由に仕事をすることが許されているだけである。

 

事実俺は好物である炭酸飲料を飲みながら、俺の担当のウマ娘のために本日のトレーニングを作っており、丁度作り終わった 所だ。…さて、そろそろ彼女が来る頃だろう。

 

「バクシンバクシンバクシーン!」

 

ほら、来たぞ。

 

「トレーナーさん!私が来ましたよ!」

 

「よくきたな!今日もトレーニング頑張るぞ!」

 

「もちろんですとも!さぁさぁ!早く始めましょう!早く走りたくて足がウズウズします!」

 

先程廊下から聞こえた謎の言語を発していた張本人であるサクラバクシンオーこそ、俺の担当であり、今の俺の悩みの種でもある。

彼女は見ての通りとても元気な娘であり、今も「早く走りたい!」といった様子でこちらを見てくる。色々と思うところはあるが、いつまでも待たせるのは悪いだろう。

 

「よし!じゃあグラウンドに行くかぁ!」

 

「おぉ!やってやりますとも!バクシーン!」

 

そうして彼女は俺を置いて走り去っていく。廊下であんなに走ったらまたエアグルーヴに怒られるだろうなぁ…俺が。まぁ最近の彼女は何故か態度が温厚になったため、特に苦ではないのだが

 

「いつもあんな風なら苦労しないんだけどなぁ…」

 

俺はそんなことを思いながら、このいつまで続くか分からない問題よりも、まずはエアグルーヴに対する謝罪文を考えようと思考を切り替え、彼女を小走りで追いかけた。

 

 

 

 

→グラウンドにて…

 

 

 

 

現在俺たちはグラウンドにて元気にトレーニングを行っていた。

 

「トレーナーさん!ウォーミングアップ終わりました!走ってきてもいいですか!?」

 

「いいぞ!行ってこい!」

 

俺は笑顔で送り出した。

 

「トレーナーさん!次は重りをつけてのトレーニングですね!もう行ってきてもいいですか!?」

 

「よーし!行ってこい!」

 

俺は先程よりもいい笑顔で送り出した。

 

「トレーナーさん!私は貴方が好きです!結婚を前提にお付き合いをして頂けませんか!?」

 

「それはダメだ」

 

俺は真顔で拒否した。

 

「なーぜーなーのーでーすー!!!」

 

彼女は頭を抱えて崩れ去った。

 

そう。これこそが俺の悩みの種である。彼女は俺に対してどんな場所でも好意を向けて、このように告白をしてくる。特にトレーニング中はさりげなく混ぜ込んでくるため、気を抜くことが絶対に出来ない。

 

「いやむしろ何故いけると思った。」

 

「いえ…トレーナーさんが二つ返事で許可をしてくれていたので、さりげなく混ぜれば行けるかな〜と!」

 

「…さて、次は室内で筋力トレーニングだ。いくぞー」

 

「ちょわ!?待ってください!せめて!せめて恋人関係になるだけでも〜!!!」

 

彼女は先程から何が変わったのか分からない要求を言いながら俺のことを追いかけてきた。

 

 

 

 

→室内ジムにて

 

 

 

「よし、今日はあとランニングマシンで最後なー!」

 

「…はぁい」

 

バクシンオーは先程のことが不服だったのだろう。明らかに不機嫌だった。普通のことは走れば忘れる癖に、何故この関連のことは直ぐに忘れないのだろうか

 

「ようやく見つけたぞ…」

 

そんなことを考えていると、後ろから声をかけられた。声の主はエアグルーヴ。恐らくバクシンオーの事だろう。話しかけてきた声色は少し怒っているようであった。

 

「あー…OK。何処で話せばいい?」

 

「そんなに長くは話さんから、そこの休憩スペースでいい。多少は貴様の苦悩も知っているからな…」

 

そう言うと彼女は俺を休憩スペースのベンチへと誘導する。昔ならば問答無用で生徒会室へ連れてかれて反省文を書かされたのだが、彼女は本当に変わったと思う。何か日常生活の変化が関係しているのだろうか?

そんなことを考えながら歩いている俺の背中を、バクシンオーは悲しそうに見つめていた。

 

 

 

 

「…全く。自分の担当のコントロールぐらいはしっかりしてくれ」

 

「いやぁ…本当に申し訳ない…」

 

「構わん。ただ一つだけ聞いてもいいか?」

 

「なんです?」

 

俺は彼女に軽く説教をされると、他に気になることがあるようでとある質問をされた。

 

「何故彼女の好意に答えないのだ?仲は悪くないし、普通にお似合いだと思うのだが」

 

「いえまぁ…色々と理由がありまして…」

 

彼女もやはり俺が彼女の好意を断り続けることが気になっているようだった。しかし俺にもしっかりとした理由があるがために教える訳にはいかない。

 

「…これは私が過去に言われたことだ。何処かのタイミングでお互いの気持ちは共有しておけ。そうすれば答えは意外に近くにあるかもしれんぞ?」

 

そう言うと彼女は、さて。と言って立ち上がる

 

「では私はそろそろ夕食の準備をしなければならないとので失礼する。待たせる訳にはいかないのでな」

 

そして立ち去る前にもう一言。

 

「すまないが彼女の機嫌直しも頼むぞ。」

 

そうして彼女はご機嫌そうに去っていった。

何の事だと考えていたら、いつの間にか自分の真後ろにバクシンオーが先程とは打って変わって怒気のこもった視線を向けてきていた。

 

「えーっと…バクシンオーさん?」

 

「トレーナーさん。この後話したいのですが………大丈夫ですよね?」

 

「はい。もちろんですとも!」

 

ここまで怒っている彼女は見ることはそう無いため、俺は二つ返事でこう言うことしか出来なかった。

 

 

 

 

→トレーナー自室にて。

 

 

 

今現在自分の部屋の床に正座をしており、その俺をバクシンオーが見下ろしている。

 

「さっきはエアグルーヴさんと何を話してたんですか?」

 

「君が廊下を走ってたことに対する注意をされてました…」

 

「ふぅん…」

 

彼女はまだ不満があるようで、こう言ってきた。

 

「じゃあ何で、私の告白を受け入れてくれないのですか?」

 

彼女はそう言って、俺の手を掴んできた。

 

「私は学級委員長ですから、あまり弱音や落ち込んでいる姿は見せませんし、そもそもあまり落ち込むこともありません」

 

ですが…と彼女は俺の手を撫でながら話を続ける

 

「好きな人に告白を断られ続けるのは…辛いです…」

 

彼女は必死に涙を堪えてそう訴えてきた。

 

「お願いします…せめて理由を教えてはくれませんか?そうしたら…諦めが…つく…かも…」

 

彼女はとうとう泣き出してしまい、瞳からポロポロと涙を流し始めていた。

 

彼女をこんなに泣かせてしまってるのに…俺は…もう…

 

「ぐぐぐぐぐ…」

 

「…トレーナーさん?」

 

「ぬがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「ちょわーーーーーーーー!?!?!?」

 

俺は我慢の限界がきて大声をあげながら抱きしめて感情を爆発させた。そして彼女は突然目の前で大きな声を出されたことにとても驚いた様子で、しっぽをピンと上にあげていた。

 

「俺の気持ちか?いいさ教えてやるよ!お前のことが大好きだよ!お前の告白もすげぇ嬉しいよ!それを断るのは俺もつれぇよ!けどなぁ…」

 

そして俺がなぜ断り続けているのかを話し始めた。

 

「俺の実家はさ、代々伝わる和菓子の店を営んでるんだよ。俺がトレーナーを出来ているのは俺の要望を無理やり通しただけであって、許可を正式にとったわけではないんだよ。」

 

「…なるほど?」

 

彼女はそれが何故付き合えない理由となるのかが分かっていない様子だった。

 

「だから俺は満足する功績を残したら、実家に戻ってくるように言われてるんだよ。だからたとえ付き合えたとしても長くは一緒に居れないし、着いてきたとしても…多分、こうやって走ることは出来なくなってしまうから…」

 

「トレーナーさんの実家は和菓子屋なのですか!」

 

バクシンオーは目を輝かせながら、腕の間から顔を出してこちらを見てきた。

 

「…まぁ、うん」

 

「なら何の問題もございません!さぁさぁ早く結婚しましょう!」

 

「えっと、聞いてたか?もう走れなくなるって…」

 

「私は短距離では圧倒的な走りを、そして私の夢だったG1長距離優勝もさせて貰いました!もうこれ以上欲しいものはありません!」

 

彼女はその後顔を赤らめ

 

「貴方と一緒にいれれば、もう何も要りません。それだけで…幸せですから。」

 

と言って、目を瞑ってこちらに唇を向けてきた。

 

「…本当にいいんだな?」

 

「ん…」

 

彼女がここまでしてくれているのに、この思いに答えなければ男ではないだろう。俺は彼女とキスをした。

 

「…愛してるぞ、バクシンオー。」

 

「私も愛してますよ。トレーナーさん。」

 

そうして今まで我慢していた物を解放し、もう一度口付けを交わした。

このような関係になれたのは、彼女の助言があったのも関係しているのだろう。今度感謝の品を送ろうと考えながらも、今は彼女を愛でることに集中することにした。

 

 

 

 

→数年後…

 

 

 

 

「この桜餅を1箱頂けるかい?」

 

「1箱ですね!いつもありがとうごさいます!」

 

昔ながらの和菓子屋にて、元気なウマ娘が常連さんの接客を行っていた。

 

「ここの桜餅は美味しいからねぇ…家の家族も大好きなんだ。」

 

「ふふーん!これは私と夫が共同開発した桜餅ですからね!世界一美味しい自信がありますよー!」

 

「実際世界一の美味しさじゃないか。」

 

店の外ののぼりには『病みつきになる美味しさ!世界1番人気の桜餅!』と描かれていた。

 

「私の夫は凄いですから!…はい!桜餅お待たせしました!」

 

「相変わらずゾッコンだねぇ。ありがとう。家族全員で食べさせてもらうよ。」

 

「ありがとうございました!またどうぞ〜」

 

彼女は大きく手を振ってお客様を見送る。そうすると調理場から1人の男性がやってきた。

 

「お疲れ様。今のが最後のお客様?」

 

「そのようです!ささ!早く店じまいをしてしまいましょう!今すぐにでもくっつきたいです!」

 

彼女はその男性を見ると、先程にも増して元気になり、早くくっつきたいと好意を示してくる。

 

「直ぐに終わるさ。…所で、郵送の方は?」

 

「もちろん終わってますとも!学級委員長…ではないですが、貴方の妻ですからね!」

 

「流石。自慢の嫁だよ」

 

そうして2人は軽く口付けを交わすと、店閉めの準備を進めていた。

 

 

 

 

 

 

 

この店の桜餅はとある学園に送られており、常に人気が絶えない商品となっている。

 

そしてその学園ではこう呼ばれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食べると恋が成就する。バクシン印の桜餅と




遅れてしまいすみません!少し体調の方を崩してしまってお話を描くことができませんでした…!
今回は初めは勢いでいこうと思いましたが、途中から甘さを意識して描かせて頂きました!楽しんで頂けたら嬉しいです!
そう言えばマヤノとエアグルーヴの新衣装が来ましたね!天井行くまでに出るかなぁ…

そしていつもながら閲覧、コメントありがとうございます!次回もよろしくお願いします!
恐らく今日の夜に上げますので、そちらの方もよろしくお願いします!
それではっ!

このウマ娘のifstoryが見てみたい!

  • トウカイテイオー、メジロマックイーン
  • サイレンススズカ、シンボリルドルフ
  • オグリキャップ、エアグルーヴ
  • スペシャルウィーク、ゴールドシップ
  • アグネスタキオン、ミホノブルボン
  • サクラバクシンオー、ライスシャワー
  • ナリタブライアン、テイエムオペラオー
  • マンハッタンカフェ、ナイスネイチャ
  • タマモクロス、セイウンスカイ
  • サトノダイヤモンド、キタサンブラック
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