ウマ娘とトレーナーの甘い日常   作:2度漬けウインナー

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今回はリクエスト作品で、ライスシャワーのお話を描かせて頂きました!リクエストありがとうございます!
リクエスト作品ということもあって、気合いを入れて甘さ全開で描かせて頂きましたので、楽しんで頂きました嬉しいです!

それではどうぞ!


不幸ではなくなるほどの幸福

私は自分のことをずっと不幸だと思っていた。

信号はいつも赤信号、テレビ占いは基本最下位、グラウンドへ行ったら私の来たところだけゲリラ豪雨。常に私には不幸が付き纏ってきた。

 

そんな私の考えが変わったのは、菊花賞での出来事だった。

 

私はその日ブルボンさんとのレースに勝利した。勝利してしまった。この会場に居る人たちはミホノブルボンの勝利を見に来ただけであって、ライスシャワーの勝利を見に来た訳ではなかった。

 

賞賛の声などほとんどあらず、むしろ聞こえる声は落胆の声。私はいち早くこの場を立ち去りたく思っていた。その時だった。

 

「ライスーーーーーーー!!!いいレースだったぞーーーーーー!!」

この静かな空間で、1番大きな声で自分の名を呼び、大きく手を振ってくれている私のお兄様(トレーナー)だった。周りの人は彼のことを不思議そうに、驚いたように見ていた。

 

目立ってしまうのに、悪く思われてしまう可能性があるのに

 

その時に気づいた。私はずっと自分が不幸な人間だと。しかし、私は彼が居れば、お兄様が私と一緒に居てくれるだけで、自分の身に起こる不幸とは比べ物にならないほどに心が幸福に満たされていることに気づいた。

 

私はこの日から自分のことを不幸と評することを辞めた。毎日お兄様と顔をあわせられる。お兄様と触れ合える。こんなに楽しい日常を過ごせている。それだけで私はとても幸せだった。

 

 

 

→ここから日常パートです。

 

 

 

 

「お兄様。お兄様。」

 

「ん?どうしたのライス?」

 

「その…大丈夫…?ライス重たくない…?」

 

今私はお兄様の膝の上に乗せてもらい、一緒におやつを食べている。こうなった理由はつい数分前の事だった。

 

 

 

「ライス〜!お菓子食べない〜?」

 

「…え?どうしたのお兄様。その大きな箱…」

 

私がトレーナーのお部屋で本を読んでいると、お兄様が大きな箱を持って部屋に入ってきた。

 

「なんか近くのデパートのくじ引きをやったら、お菓子の詰め合わせが当たったんだよ。だから一緒に食べないかな〜って」

 

「凄いいっぱいあるね。ライスも食べていいの?」

 

「むしろ食べてくれないとかなり余っちゃうから、食べてくれると嬉しいな」

 

「じゃあ…食べちゃうね?」

 

「好きなの取っていいからね〜」

 

そうして私はお兄様と一緒にお菓子を食べていて、その時に何故かお兄様はいつも私を膝の上に乗せるため、現在に至るというわけである。

 

 

 

 

「全然重たくないよ?むしろ軽すぎて心配になるくらい」

 

「そっか…うん。えへへ…」

 

自分が負担になっていないという真実を喜んだのも束の間、ふと1つの疑問を覚えた

 

「そういえば、何でお兄様はいつもライスをお膝の上に乗せてくれるの?あっ、もちろんライスは…嬉しいけど…」

 

今までも自然な流れで行われていたからあまり気にしていないが、この機会に聞いておこうと思ったのだ。

 

「何でかぁ…そうだな…強いて言うなら妹みたいな感じだな。こうやってた方が何か落ち着くんだよ〜」

 

そう言って私のことをギュッと抱きしめてくる。

妹。妹かぁ…

 

むぅ…

 

「お?なんだライス?もう一個食べるか?ホラ口開けて〜」

 

「…あー」

 

私は言われた通りに口を開ける

 

「…んっ!」

 

そしてお兄様がくれたお菓子を指ごとパクリ!と咥えた

 

「ちょっ!ライス!?」

 

そのまま少し指を舐めてみる。お兄様の指からはさっき食べていたお菓子の味がした。

 

「…ぷはっ、ライスは妹じゃないもん…」

 

「いや妹って言ったのはあくまで例えというか、比喩表現といいますか!」

 

「ライスがなりたいのは…お嫁さんだもん…」

 

私は顔を赤くしてそう告げた

 

「ライスは普段はお兄様って呼んでるから、そうやって思われちゃうのはしょうがないって思うけど…いつかは、貴方様って呼べるように…」

 

「ライスはブルボンさんみたいに、ぐらまらす…?な身体じゃないし、バクシンオーさんみたいに明るくないけど…お兄様を想う気もちは誰にも負けないから!」

 

私は己の決心を示すように、胸の前でグッと拳を握りしめた。

そうするとお兄様は少しだけ笑うと、「なぁんだ」と小さな声で呟いた

 

「いつの間にか俺たちって、両思いだったんだな。」

 

「えっ…それって…んむっ!?」

 

私がお兄様の想いを確認しようと喋ろうとした時、お兄様は私にキスをしてきた。頭の中は大パニックです。

 

「…俺たちはまだ結婚をすることは出来ない。けれどさ、ちゃんとその時か来たらちゃんとプロポーズをする。」

 

そうしてお兄様は私の頬を撫でる

 

「そしたらライスの漆黒のドレスも純白のドレスに変えてみせる。…だからさ、それまでは恋人関係で我慢してくれるかい?お姫様。」

 

そしてお兄様はまた私に口付けをした。

なんてロマンチックな告白だろう。こんなに幸せな出来事は一生忘れることはないだろう。

 

唯一残念だった所は、こんなにロマンチックな告白をしてくれている時に肝心な私はまだ頭の中が大パニック状態だった訳であって…

 

『あぅあぅあぅあぅあぅあぅ…』

 

顔が更に赤くなる。頭の中は更にこんがらがり、更に嬉しい感情と恥ずかしい感情など、全ての情報が混ざりあった結果

 

「…ライス?」

 

「…きゅう〜〜…」

 

「ライスーーーーーーーーー!?!?!?!?」

 

恥ずかしさが限界を迎え、顔を真っ赤にして気絶するといった結末を迎えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

ごめんねお兄様。あんなにかっこよく告白してくれたのに、けれど本当に嬉しかったんだよ?普通だったら泣きだしちゃうくらいに嬉しいかったよ?…けれど、まだ頭の整理が出来なかったから、こんなことになっちゃった…

 

多分これから先も、恥ずかしくて逃げちゃったり、こうやって気絶しちゃうかもしれない。けれどこれはお兄様が好き過ぎてこうなっちゃうの。

 

 

 

けれどね。近いうちには絶対に慣れてみせる。貴方の隣に立つ物として、相応しい女性になってみせる。

だから…その時が来たら、私に純白のドレスを着せてね。私だけの王子様。




…どうでしたでしょうか?
遅れてしまい申し訳ありません!緊急でお話を変更したので時間がかかってしまいました。
実は私の1番の推しウマ娘なので、愛を爆発させすぎて作品とは呼べない物を大量に描いてしまった結果こんなに遅く…待っていた方が居ましたら本当にすみません…
そして今回も閲覧、コメントをしてくれた方々ありがとうございます!
次回は元々描いていた物を、その後にリクエストされたお話を描くので、待って頂けると嬉しいです。
それではまた!

このウマ娘のifstoryが見てみたい!

  • トウカイテイオー、メジロマックイーン
  • サイレンススズカ、シンボリルドルフ
  • オグリキャップ、エアグルーヴ
  • スペシャルウィーク、ゴールドシップ
  • アグネスタキオン、ミホノブルボン
  • サクラバクシンオー、ライスシャワー
  • ナリタブライアン、テイエムオペラオー
  • マンハッタンカフェ、ナイスネイチャ
  • タマモクロス、セイウンスカイ
  • サトノダイヤモンド、キタサンブラック
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