ウマ娘とトレーナーの甘い日常   作:2度漬けウインナー

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少し時間がかかってしまいました!申し訳ありません!
今回はリクエストして頂いたナイスネイチャのお話です!
ネイチャさんの性格が可愛くて好きなんですよね〜そしてあのツインテール…!
ネイチャさんのツインテールをもふもふしたい人生だった…

今回はトレーナー視点で物語が進んでいきますので、よろしくお願いします!

それではどうぞ〜!


嘘も突き通せば誠となる?

俺の今日の目覚めは最高だったはずだ。

今日は担当ウマ娘であるナイスネイチャと出掛ける予定があり、いつもより早く目が覚めた。いつもならば早く起きてしまったら必ず二度寝を決め込む所だが、今日は目が冴えきっており、身だしなみを整えるために風呂場へと直行した。シャワーをひと浴びしたら事前に準備しておいた朝食を食べ、その後は歯を磨き服を選ぶ。

誘ってくれた彼女をがっかりさせない為に完璧な状態で来たはずだ。

それなのに…

 

「とっトレーナーさんっ!えっと…あーん…」

 

ネイチャが俺に向かってアイスが乗っかったスプーンを向けてきていて、俺の隣には派手な髪色、髪型をしている、俗に言うチャラ男が目を輝かせながらその様子を見ており、肝心な俺はパニック状態に陥り顔色が悪くなっている。

 

どうして…どうしてこうなった…

 

 

 

 

 

 

時は少し遡り、俺が集合場所に向かっていた時である。待ち合わせ時間よりも1時間前に着いてしまいそうだが、早いことに越したことはないだろう。俺はもう一度気合をいれなおすと、集合場所へと足を進めた。

 

「いや…この後予定が…」

 

すると何処からか女性が困っている声が聞こえた。女性の発言からするに変な男に絡まれてしまったのだろう。俺は着いた時間は待ち合わせの時間にはまだ早いし、何よりその女性の声に聞き覚えがあった。俺は嫌な予感がしたため急いで声のする場所に向かった。

 

 

 

結論から言うと、俺の嫌な予感は当たっていた。先程の声の主は俺の担当ウマ娘であり、今日出掛ける相手である。彼女が俺よりも早く着いていたことにも驚いたが、そこで行われていたことは俺の想像していた状況とは少し、いや大きく違っていた。

 

まずネイチャは困っていたり、怖がっている様子ではなく、何故か顔を真っ赤にして「いや…もう大丈夫ですから…」とつぶやいていた。

そして話しかけてたのは予想通りの容姿をしたチャラ男であったが、彼女に対してしつこく迫ってるのではなく、目をキラキラと輝かせて「いやあのレースの時もすごかったっス!マジで痺れましたオレ!」と過去のレースの事を興奮気味に話していた。

 

全く状況は掴めないが、止めてあげた方がいいだろう。本当に状況が良く分からないけど…

 

「えーっと…ネイチャ?」

 

「あっ!えーっと…この人が私の彼氏さんなんです!なので早くいかないと…」

 

ネイチャは何故か俺を彼氏という設定にして腕に抱き付いてきた。彼女は混乱しているようで、自分が何故こんな行動をとったのか理解していない様子であり、むしろ先程の発言を思い出して更に顔を赤くしていた。

 

対してチャラ男は下を向いて小刻みに震えている。もしかしたらネイチャに彼氏がいることに怒りを覚えているのかもしれない。俺は急いで訂正しようと思ったら

 

「いやぁーーー!!まじっすか!?トレーナーさんと仲がいいとは思ってたけど…付き合ってたんすか!?なにそれ最高じゃないっすかぁ!!」

 

しかしチャラ男は付き合っている真実にとても喜んでいるようだ。そういえばこの男…

 

「あ…そういえば…君は…いつも最前列に…」

 

「え!?覚えててくれたんすか!?滅茶苦茶光栄です!!少しでもネイチャさんに見てもらえるように見た目をこんな感じにしちゃったんで、気づいて貰えないと思ってたッス!」

 

やはりそうだ。彼はネイチャがデビューした頃からずっと最前列で応援してくれている。いわゆる古参ファンなのだ。昔から元気な人だったが、その時は普通に黒髪だったため同一人物とは思わなかった。

 

「いやぁすまない。容姿が大分変わっていたから気づかなかったよ。いつも応援ありがとな。何かお礼を…」

 

「お礼っすか!?そうっすねぇ…」

 

そうすると彼は考え込み、「ならあのツインテールをモフり…いやだめだ!それほ彼の特権…ならば…うーん…」と、小声で脳内議論を繰り広げていた。

 

「…えっとー…トレーナーさん?ネイチャさんもいるんだけど…」

 

「おっと…ごめんなネイチャ。新しい洋服、似合ってるぞ。」

 

「んぐっ!…いきなりそういうのは卑怯だと思います…」

 

彼が考えている姿を見ていたら、混乱状態から戻ったネイチャが服を引っ張ってきて、「私もいるんだけど?」と言っているように少しムッとした顔を向けてきていた。

そういえば彼女の服装に触れていなかったと思い、正直な感想を言ったが、また顔を逸らされてしまった。

女心はよく分からん…ていうかいつまでくっついてるつもりなんですかねネイチャさん…

 

「あーーー!思いついたっす!」

 

「お、思いついたか。こちらに出来る範囲の事なら任せてくれ。」

 

「大丈夫っす!えぇっとですねぇ…」

 

そうして彼が俺たちに要求したのが、『 2人がパフェを食べさせあっているのを見たい』だったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナーさん…ネイチャさん恥ずかしいから早く食べて欲しいです…」

 

ネイチャは顔を先程よりも赤くしてこちらを見てきている。

 

「やばいっす…!この映像を脳内ファイルに焼き付けなければ…!」

 

そして彼はその状況に目を輝かさせている。

 

「………おっけ、んぁ…」

 

そして俺は相変わらず状況が飲み込めず!とりあえず彼女が言っている通りに口を開ける。

 

…なんだこのカオスな空間は。顔を真っ赤にしてあーんをしてくる美女。それをキラキラした目で見ている青年。そしてそれを食べる顔色の良くない男。情報過多なんてもんじゃない。

 

ネイチャに食べさせて貰えるのは本当に嬉しいんだけどね。

少しずつだが、頭の処理が追いついてきた。

 

「うん。美味しいね。ほら、ネイチャも口開けて。」

 

「うぇ!?ネイチャさんはいいって!トレーナーさん食べなって!」

 

先程から脳死で口を開けていたせいで、ネイチャに対しては全く食べさせてあげられなかった。そう思い彼女に対してもスプーンを向ける。

 

「いや流石に俺ばっか食べるのはまずいでしょ?ほら…ね?」

 

「…はい。…んぁ…」

 

隣の彼も激しく頷いたからか、それとも覚悟を決めたのか。ネイチャはゆっくりとスプーンを口に咥える。

 

「……美味しいです。」

 

「そりゃよかった 」

 

そうして少し不思議な空間で行われる食べさせあいは、意外にもスムーズに進んでいった。

 

 

 

 

 

「いやーー!いいもの見せて貰ったっす!アザっす!」

 

「いやこちらこそ…ネイチャさんをいつも応援してくれてありがと…ね?」

 

「自分も今トレーナーになろうと努力してるんで、後輩になれた時はよろしくっす!じゃあ俺はさっさとここ立ち去りますね!デートの邪魔する訳にはいかないんで!それではーーー!!」

 

彼は自分の伝えたい事を伝え終わると、そのまま走って行ってしまった。…最後まで俺たちが付き合ってるって思ったままだったな…

 

「…いやぁごめんなネイチャ。最後まで勘違いされたままになっちまって…」

 

「いや…えっと…そのですね…」

 

最後まで誤解を解けなかったことを謝ると、ネイチャは少し困ったように言い淀む。

 

「ネイチャさん的には…本当に付き合ってもいいんですよ…?」

 

そして顔を真っ赤にして、そう言った。

 

「…うぇ?」

 

「いやですね?あんなに熱心なファンの方に嘘をつくのは悪いじゃないですか?ほら。嘘も突き通せば誠になるっていうじゃないですか?それにあの人も私たちが付き合ってるって知ったら喜んでたし…ね?」

 

ネイチャは早口で捲し立てた。正直ネイチャが俺に向けてくる感情がトレーナーに向けるようなものではないことは少し前から知っていた。同時に俺が彼女に向けてる感情が担当の子に向けるような物ではないことも。

 

「…つまり?」

 

しかしこの状況で素直に承諾出来ないのは男としての謎のプライドからか、それともしっかりとした言葉を聞きたいのか。我ながら厄介な男である。

俺はネイチャに対して少し意地悪な笑顔を向けた。

 

「なっ!……ぐぐぐぐぐ……!」

 

ネイチャも俺が何を要求しているのかが分かったのだろう。「なんで…わざわざぁ…!」と小言を呟きながらも、どんどん顔を赤く染めていき、

 

「…貴方の事が大好きで仕方がないので付き合って欲しいです…」

 

顔を真っ赤にしながら、しかししっかりと気持ちを伝えてくれた。顔を手で隠してしまったのは恥ずかしさと、彼女なりのちょっとした反抗なのだろう。

 

「ゴメンなネイチャ、わざわざ言わせちゃって。俺もネイチャの事が好きだよ。これからは恋人としてよろしくね。」

 

「わかってるなら言わせないでよぉ…滅茶苦茶恥ずかしかった…」

 

ネイチャはそう言いながら俺の胸へ顔を当て、抱きついてきた。彼女の体はいつもよりも暖かく、さっきの行為が本当に恥ずかしかったことが伝わってきた。

その温もりが愛おしく、抱きしめる力を強めた。

 

 

 

 

 

あの後もう少し抱き合っていたかったが、あの場所が公衆の面前ということをすっかり忘れており、周りから生暖かい目線を受けたため早急にあの場所を移動したのだ。

 

「いやぁ…次からは場所をちゃんと考えなきゃだな…」

 

「ネイチャさんも柄でもなく…あんな熱烈に…」

 

お互い顔を赤くして、元々の目的であった買い物をしていた。先程の出来事があったせいか、少し距離が空いている

 

「あのさ、トレーナーさん…手…繋がない?」

 

「いいのか?」

 

「本当だったら腕を組んだりしたいけど…今はこれで我慢して欲しいです…」

 

そうして俺の手を控えめに握った。恥ずかしいだろうに。それなのにこうやって恥ずかしさを我慢して手を繋いでくれる。それが嬉しくて、愛おしくて…

 

俺たちの関係は今までとは違う。今までのような距離感では居られなくなるだろう。けれど、急がなくてもいい。逃げたっていい。けれど、いずれは恥ずかしがらず、堂々と恋人としての関係になれるようになっていこう。

 

俺はこれからのネイチャとの物語に心躍らせ、彼女と繋ぐ手の力を強めた。

 

 

 

 

 

 

そう思ってたんだけどなぁ…

 

 

 

 

「トレーナーさん!お弁当作ってきたんだけど…食べる?えっと…食べさせて…あげるから…」

 

「トレーナーさん!今日も練習頑張ったから、ご褒美に…ギューって抱きしめながら頭を撫でて欲しいです…」

 

「あ、おはよう。あ…貴方…朝ごはんはもう出来てるから!早く起きてきてね!」

 

「ねぇ貴方…今日もネイチャさん頑張ったよね…だから…キス…して欲しい…」

 

「あ、貴方。今週の休日は空けといて貰ってもいい?…え、何でって…その日に実家に帰るからさ…私の自慢の彼氏だよ!って自慢したくて…ダメ?」

 

ネイチャさん…思っていた以上にグイグイきますね…これが差しウマ娘の力かぁ…

 

将来は尻に敷かれてしまいそうだなぁと思いながら、彼女の悲しむ顔は見たくないため、俺も彼女との関係を進展させたいため、彼女の要求に従うのであった。

 

 

 

数年後に、俺たちの物語に賑やかなサブトレーナーが加わるのだが、それはまた別の話…




どうでしたでしょうか?
今回は甘さのベクトルが少し違った…かも?初めて第三者がいる形式のお話なので、楽しんで頂けたでしょうか…?楽しんで頂けていたら嬉しいです!

そしていつも閲覧、コメントありがとうございます!
リクエストの方もありがとうございます!沢山のリクエストを頂けて本当に感無量です…!
順次描かせて頂きますので、少し時間はかかってしまうかもしれませんが、しっかりと描かせて頂きますのでので、待っていて頂けると嬉しいです!

次回もリクエストして頂いたお話です!お楽しみに!
それでは〜!

このウマ娘のifstoryが見てみたい!

  • トウカイテイオー、メジロマックイーン
  • サイレンススズカ、シンボリルドルフ
  • オグリキャップ、エアグルーヴ
  • スペシャルウィーク、ゴールドシップ
  • アグネスタキオン、ミホノブルボン
  • サクラバクシンオー、ライスシャワー
  • ナリタブライアン、テイエムオペラオー
  • マンハッタンカフェ、ナイスネイチャ
  • タマモクロス、セイウンスカイ
  • サトノダイヤモンド、キタサンブラック
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