今回はリクエストを頂いたタマモクロスのお話です!
いつも元気な子ほど、弱ってしまうととことん悩んじゃうタイプっぽいという考えの元描かせて頂きました!
前置きはここまで!それでは、お楽しみください!
…タマモクロス…実装されないかなぁ…
タマモクロス。白いイナズマとも呼ばれる有名なウマ娘であるのだか、身長が小さいせいか、周りからは甘やかされる事が多い。関西弁でしゃべることで有名で、よくオグリキャップと一緒にいることが多く、昼ごはんも一緒に食べていたが、最近はトレーナーと一緒に食べている。彼女曰く「あそこに居たらどんな飯も甘くなってまう…」らしい。
今回はそんな彼女がトレーナーと2人きりの時だけ見せる裏側の顔を届けていこうと思う。
「…なぁ〜トレーナぁ…」
「…ん?どうした?」
いきなりやけど、ウチは今機嫌があまり良くない。もちろん不機嫌になっているのには理由がある。流石に何もないのに怒る程ウチは面倒な性格じゃない。
そしてウチが不機嫌になっている原因であるウチのトレーナーは返事はするものの、視線は本に向けたままである。
「今日って休みやんか?」
「そうだねぇ…」
「…今日って、休み。やんか?」
「んー…そうだねぇ…」
ウチは露骨に休みというワードを強調してトレーナーにウチが言いたいことを遠回しに伝えようとするが、まぁこの鈍感男が気づくはずもなく、相変わらず本から目を離す様子はなかった。
とうとうウチは限界を迎え、本を読んでいるトレーナーの後ろから乗っかり、無理やりにでもこちらを見させようとする。
「なぁトレーナぁ!今日はせっかくの休日やで!?もっとウチとイチャイチャしようやぁ!!」
「ちょっ!?重たっ!?」
「はぁ!?ウチが重いやてぇ!?自分もう1回言ってみいや!」
こいつウチのこと重いとか言ってきたで!?ウチに対してとかじゃなく、女性に対してそれはどうなん!?
抗議するようにトレーナーにかける体重を増やす
「どや!?これでもまだ重い言うんか!?」
「いやそうじゃなくて全体重が首に…!てか本当に待って!折れる!俺の首の骨折れるからぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「えっと…すまんかったなトレーナー…ウチの勘違いやったわ…」
「まぁ今回のは俺の言い回しにも責任が無いわけでもないから…」
ウチは現在トレーナーにのしかかった罰として、ソファの隣で正座をさせられている。流石にちょいと暴走しすぎてしもたわ…けれど…
「だって…せっかく2人きりやし…」
「けれど、昨日ちゃんと約束したでしょ?『 昨日はタマモの要望を優先したから、今日は俺の要望を優先する』って。だから今日は俺の要望通り本を読ませてくれよ」
「それは…」
そう。昨日はウチの要望を優先して買い物デートをしてくれた。だから今日はトレーナーの要望を通すのが普通であり、普段であればウチも納得するんだろう。けれど…
「それは…そうなんやけど…そうなんやけどぉ…!」
ウチは心の底で我慢していた感情が流れ出し、突然泣き出してしまった。…ほんと何してるんやろウチ…トレーナーも困ってるやんか…
「うぉ!?どうした!?そんなに嫌だったか!?いや確かにちょっと対応が冷たかったか!?」
「違う…違うんよ…困らせたい訳じゃなかったんよ…」
ウチは涙を流しながら、現在こうなっている経緯を話し出した。
「最近な…トレーナーの話が一部の生徒内で有名なんよ…『 かっこよくて優しいトレーナーさん 』って…それでな…ウチによう聞いてくるんよ…『 あの人に彼女っているのか』ってな…」
「もちろん、ウチの彼氏はあげへんで?っていつも言うてるんやけど、ウチってこんな体つきやん?…えっと…その…ヒクッ…だからぁ…取られてまうんじゃないかってぇ…!エグッ…心配でぇ…!」
本当はこんなこと言いたくなかった。こんな重たい女は迷惑やろうし…
しかし一度決壊してしまったら、もう止まらない
「ほんと堪忍な…こんな…ヒクッ…重たくてぇ…!けどトレーナーはウチのやもん!他の誰のでもない!トレーナーの愛は…エグッ…ウチだけの…ウチだけのものやぁ!」
そうしてトレーナーに抱きつく。絶対にトレーナーはウチを捨てるなんてことはせぇへんと思ってる。けれど、不安っちゅうのは自己解決が難しいもんなんや…
「タマモ…」
「ウウッ…ごめんなぁ…ヒック…ごめんなぁとれーなぁ…!今日はとれーなぁを…優先するって決めてたのに…けれど…エグッ…どうしようもなく不安なんやぁ…怖いんよぉ…!」
トレーナーの腕の中で包まれるウチの体は震えていた。レースの前でもこんなんならへんのに…けれど、怖かったんや。ウチ以外の誰かがトレーナーの隣に立っているのが…
「ごめんなぁ…ごめんなぁ…!」
…本当我ながら最低やな…勝手に嫉妬して…拗らせて…トレーナーを困らせて…ほんと…何してるんやろ…
「…タマ。こっち見ぃや」
「…なんや…?んむっ…」
トレーナーはウチに顔を上げさせると、そのままウチにキスをした。そして安心させるように抱きしめる力を強め、一定のリズムで背中を叩いてくれた。
「俺はな、タマの外見なんかやない。心に惚れてるんや。いくらタマより胸がデカくても、スタイルよくても、ンなもん関係ないんよ。俺が愛してるんは、背が小さくて、けれど誰よりも優しい。タマモクロスだけや。」
「こんな辛い思いさせてごめんなぁ?俺がもっと早くに気づいてあげるべきやったわ。…俺の隣に立つのも、俺が愛情を注ぐのも、タマモクロス。お前だけや。」
安心させるように、トレーナーはウチにもう一度口付けをする
「だからさ…そんな顔しないでくれよ?…俺はタマの笑顔が1番好きなんよ」
「トレーナー…とれーなぁ!」
ウチはトレーナーの胸の中で泣いた。今まで溜め込んでもうた物を全て吐き出ように。トレーナーは「大丈夫…大丈夫やで…」とずっと背中をさすってくれた。その時したキスの味は、少しだけしょっぱかった。
「ほんとごめんなぁトレーナー…今日はトレーナーの要望を飲む言うたのに…」
「気にしないでいいってば。むしろ今回の出来事は俺のメンナルケア不足が原因だしな。」
あの後ひとしきり泣いた後、1度落ち着くために夕飯を挟んで風呂に入り、現在ウチはトレーナーと同じ布団に入っていた。
「…ウチの愛、重たくないか?」
「愛なんて多くて困らないよ。重たいぐらいが丁度いい。」
「…他の子の所…行かへんよな…?」
「行くわけないだろ?俺が愛すのはタマモだけだよ。」
「…ずっと傍にいてくれる?」
「もちろん…当然さ。」
トレーナーはウチを安心させるように優しく髪を梳いてくれる。これをされるだけで先程まであった不安が無くなっていく。
「…とれーなぁ…これが最後の我儘やから…キス…して…」
「…そんなもんいくらでもしてやるよ。むしろタマはもっと我儘を言うべきだ」
そう言ってウチに優しく口付けをしてくれた。
…多分、ウチはこれからもこうやって少し気持ちが弱ってまう時があるかもしれへんけど…ウチも迷惑かけへんように頑張るから…
ずっとウチの事、愛してくれな。トレーナー
いかがでしたでしょうか?
今回は比較的元気なタマモクロスではなく、しっとりとしたタマモクロスを描かせて頂きました!
タマモクロスはツッコミ役の立ち位置だからこそ、周りには弱みを出さなそうって思った結果、このような形に纏まりました。
ちょっとした補足なのですが、タマモクロスのトレーナーさんは元々関西出身で、真面目な話をする時は関西弁に戻るといった設定です!
そして次回なのですが…とうとうあの子が実装されたので、もしかしたら1回寄り道をするかも…
今回もお待ちして下さった方々ありがとうごさいます!もっとペース上げなきゃ…
それでは次回また会いましょ〜!
このウマ娘のifstoryが見てみたい!
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トウカイテイオー、メジロマックイーン
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サイレンススズカ、シンボリルドルフ
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オグリキャップ、エアグルーヴ
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スペシャルウィーク、ゴールドシップ
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アグネスタキオン、ミホノブルボン
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サクラバクシンオー、ライスシャワー
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ナリタブライアン、テイエムオペラオー
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マンハッタンカフェ、ナイスネイチャ
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タマモクロス、セイウンスカイ
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サトノダイヤモンド、キタサンブラック