ダイヤちゃんは箱入り娘だったから、あまり水族館や動物公園などには行ったことがなさそうって意味でこのタイトルにしました。決してうまぴょい的な意味ではないですよ!?
そういえば気づ居たらもう20作目なんですね!全然気づかなかった…だからといって特に何も考えてないけれど…
それではお話の方へどうぞ!
「トレーナーさんトレーナーさん!見てください!お魚さんがいっぱい泳いでますよ!」
「凄いなぁ…最近の水族館ってこんなに綺麗なのか…」
現在私はトレーナーさんと一緒に水族館に来ています!
何故来ているかといいますと…
〜数日前〜
「…あの、トレーナーさん。今度の休日は何かご予定などありますか?」
「今週の?特に予定はないかな〜」
私はトレーナーさんの膝の上で頭を撫でられながら、今週の予定を確認する。トレーナーさんは考えるような仕草をして、しかし頭を撫でる手を止めずにそう言った。
「でしたら!何処か外にお出かけしませんか?」
「いいね!でもどうして突然…?」
「それは…えっと…」
トレーナーさんは突然こんなことを聞いてきたのか分からない様子だった。
(理由は元々話す予定でしたが…いざ言い出そうと思うと思いのほか恥ずかしいです…)
私は顔を少し赤らめて
「せっかく恋仲になれたので…デートを…したいです…///」
そうなんです。私はトレーナーさんとお付き合いを始めました!なのですが、忙しかったせいで恋人らしいことが何も出来てません…
「…我慢させちゃってごめんね。うん。一緒に出かけようか。」
「やった!何処に行きましょうか!」
私がトレーナーさんに抱きついて喜んでいると、トレーナーさんも私のことを抱きしめてくれる。彼の腕に体全体が包まれる。私はこれが大好きだ。
「そうだなぁ…場所はこっちで選んでもいいかな?」
「いいですけれど…どうしてですか?」
「まぁなんて言うか…ダイヤには心の底から楽しんで欲しいからさ、完璧なエスコートをしてあげたいんだよ。…その…俺はダイヤの笑った顔が1番好きなんだ。」
そう言ってトレーナーさんは顔を逸らしてしまう。しかしその横顔はとても真っ赤だった。
まぁ…私もなのですが…
「…///そういうのは…ずるいです…///もっと好きになっちゃうじゃないですか…!」
私はトレーナーさんの頬に口付けをした。その時のトレーナーさんの頬は本当に熱く、自分が本当に彼に愛してもらえているという実感が得られて、とても嬉しかった。
このような経緯から、私とトレーナーさんは水族館デートをしているんです。
「トレーナーさん!あれがマグロさんですか!?実物はこんなにも大きいのですね…!」
「いつもは既に捌かれてる物を見ることが普通だもんね。…実物は結構美しいもんだな…」
トレーナーさんも水族館に来るのは久々らしく、様々なお魚さんたちを興味深く眺めている。
そんな姿を見て、私は少しイタズラをしてみたくなった。
「…トレーナーさん?えっと…お魚と私、どっちが美しいですか…?」
私は少し蠱惑的な笑みを浮かべてトレーナーさんの方を見る。するとトレーナーさんは
「そんなのダイヤに決まってるだろ」
そう言ってニコリと笑った。
(この人は本当に…私の欲しい言葉をかけてくれる…)
私は感情に身を任せ、彼の唇を奪おうとすると…
「そういえばマグロって泳いでないとダメらしいね。何かサクラバクシンオーみたいで面白いな」
トレーナーさんはこのマグロさんの性質がバクシンオー先輩と似ていると思ったのか、クスクスと笑っていた。
確かに常に泳いでいなければいけないという点は、常に走っているバクシンオー先輩に似ていますが…むぅ…
私は唇を奪うのではなく、トレーナーさんの腕に抱きつく。その際にここぞとばかりに自分の体をくっつける。
「ちょっ!?ダイヤ!?流石にここでそんな大胆な…」
「今一緒にいるのは私ですよ?」
トレーナーさんに向かって頬を膨らまして抗議する。
「トレーナーさんが悪気がないことは知っているのですが…今は私とのデート中なので、他の女性の名前は出さないで欲しいです…」
「…そりゃそうだ。ごめんなダイヤ」
トレーナーさんは申し訳なさそうに眉をひそめると、私の額に口付けをしてくれた。
本当ならば口にして欲しいですが…トレーナーさんの格好良さに免じて許してあげましょう
「そろそろ時間だな…すまんダイヤ。少し行きたい場所があるんだがいいか?」
「構いません。…ですが、できれば、このまま向かいたいです///」
「…もちろん。このまま行こうか」
私はトレーナーさんの腕に私の腕をしっかりと絡め、トレーナーさんと一緒に歩き始めた。
〜トレーナー視点〜
「わぁ〜〜!!可愛い!こんなに近くで見たのは初めてです!」
俺がダイヤを連れていきたかった所というのは、この水族館で行われている「ペンギンとの触れ合い」である。
このイベントは人数制限があるため急がなければならないのだが、元々調べていたのが功を奏し、定員人数に入ることが出来た。
ダイヤはやはりこのような経験は初めてのようで、普段なら見せない年相応の反応を見せていた。
「お嬢さん。この子を抱き上げてみますか?」
「え?いいのでしょうか…?」
すると飼育員のお兄さんがダイヤにペンギンを抱き上げないかと話しかけていた。彼女の反応を見た上での気遣いなのだろう。周りをよく見ている良い方だ。
「えっと…こうですか?」
「こんな感じに…すみません。少し失礼しますね。」
すると飼育員の方が口答で伝えるのが難しかったのであろう。後ろから抱きしめるような形で抱え方を教え始める。
その光景を見ると、少し胸が痛む
(分かっているのにこんな感情が生まれるとは…我ながら醜いもんだな。)
そんなことを考えていると、彼は身長差的に教えづらいのか、先程よりも強くダイヤを抱きしめた。
それを見た時、俺の足は勝手に動いていた。
「あの!」
「ひゃっ!トレーナーさん!?」
「えっと…どうかなさいましたか?」
ダイヤは突然声をかけられたことに驚いており、飼育員のお兄さんは何故声をかけられたか分からず困惑している様子である。
俺自身も体が勝手に動いていたので、何を話すかなど全く考えてなどいない。
「いやっ!えっと………何か問題は無いかなと…」
「トレーナーさん…?」
「あぁ…なるほど…これは申し訳ないことを…」
俺は結局大した返しが出来ず、よく分からない事を質問した。
ダイヤは何故そんなことを聞いているのか分からない様子であったが、飼育員のお兄さんは俺の真意に気づいたようで、俺の方を見てニコリと笑った。
「失礼しました。彼氏さんの前でこのような教え方はあまり良くないですね。既にこの子の抱え方は教えたのでもう大丈夫ですよ。」
そう言うとお兄さんは立ち上がりこの場を去ろうとする。そして俺の横を通過する際に「お幸せに!」とダイヤに聞こえない声で呟いた。彼には全て見透かされてしまったようだ。自分の顔に熱が集まるのを感じる。
「…あの、トレーナーさん。」
「…はい」
ダイヤはいたずらっ子のようにニヤニヤと笑いながら俺の方に寄ってくる。
「もしかして…嫉妬、して下さったのですか?」
「…分かっているなら聞かないでくれると助かります…」
俺は自分の赤い顔を見られないために顔を逸らす。しかしダイヤは俺の視界に無理やり入って目を合わせてくる。
「私の全ては貴方様だけのものです。私が愛を捧げるのも貴方様だけだということを忘れないで下さいね。」
そう言ってダイヤは俺に口付けをした。その瞬間俺の顔は先程よりも更に熱くなる。
「あら…ふふふっ!これは少し大胆でしたでしょうか?」
「いや…ダイヤ…ここ…人の目が凄い…」
事実周りからは黄色い歓声が上がっており、ここにいる全員がこっちを見ていた。
「…ぁっ///」
視線に気づくとダイヤは凄い速度で離れ、先程教えて貰った抱え方でペンギンを抱きしめていた。いつの間にか俺の足元にも1羽のペンギンが寄ってきており、そのこの子の目線は「抱きしめて忘れろ」と言っているようだった。俺は恥ずかしさを紛らわすため、目の前のペンギンを愛でることに集中した。
「今日はありがとうございました。トレーナーさん。とても楽しかったです!…少し恥ずかしかった時もありましたけど…」
「楽しんで貰えたようで良かったよ。」
ダイヤは今回のデートには満足して貰えたようだ。尻尾は激しく揺れており、表情もとても柔らかかった。
しかし、
「なぁ…ダイヤ。少し真面目な話をしてもいいか?」
「…はい。大丈夫ですよ。」
彼女は返事をしてはくれたものの、声色は少し硬かった。
「あ、ごめんね。別れ話とかではないから安心して。むしろ前向きの話だからさ…すまん。少し歩くペース上げるな」
それを聞いてダイヤは小さく頷いた。彼女の手は少し震えているため、まだ不安なのだろう。俺は彼女の不安を、そしてこの気持ちを伝えるために少しだけ歩く足を早めてある場所へと向かった。
「よし。着いたよ。」
「ここって…」
俺がダイヤを連れてきた場所はどこにでもある小さな公園。しかしこの場所は俺たちにとっては特別な場所だ 。
「あの時は俺が落ち込んでる時にダイヤが俺を慰めてくれたんだったな。あの時はびっくりしたよ。全く知らない女の子が『 大丈夫ですか?』って話しかけてきたんだからさ」
「あれは…トレーナーさんが本当に辛そうにしてたから…」
「あの時俺が言ったこと、覚えてるか?」
ダイヤは少し考えたが、直ぐに答えを出したようで
「『 いつか君が辛そうにしている時、次は俺が君を助けてあげる』…ですよね?」
「そう。覚えててくれて嬉しいよ。」
俺はダイヤの頭を撫でると、大きく息を吸って深呼吸をして気持ちを落ち着かせる、そして俺は意を決して、このデートの本当の目的を話し出した。
「俺とダイヤははっきり言って住んでる世界が違う。ダイヤはお嬢様、俺はただの一般人。正直釣り合ってないさ」
「いえ!そんなことは!」
ダイヤはそれを聞いてそんなことはないと声を大にして言ってきた。彼女は別れ話を切り出されると思ったのだろう。しかしそんな気は毛頭ないため、彼女の頭を優しく撫でて「大丈夫…大丈夫だよ…」と言いきかせる
「だからこの先、多分ダイヤにはお見合いとか、そういうのが来ると思うんだ。けれど、俺は君のことを手放す気なんて全く無い。だからさ…」
俺は1度ダイヤと繋いだ手を離すと、バックの中から小さい箱を取り出す。そして肩膝つき、彼女に見えるようにその箱の蓋を開ける
「っ!トレーナーさん…これ…!」
その中にはこの暗がりでも分かるくらい、光り輝くダイヤモンドの指輪が入っていた。
「俺たちの関係はまだ生徒とトレーナー。庶民とお嬢様だ。けれど約束する。君が結婚を出来る年齢に、そして俺が君の隣に立つに相応しい漢になった時、必ず君を迎えに行く。だからさ…」
「将来俺と、結婚をして頂けませんか?」
「グスッ…もちろんですっ!とれぇなぁさんっ!」
そう言ってダイヤの薬指に指輪を嵌める。すると彼女は涙を流しながら抱きついてきた。
「…少しだけ、待っていてくれ。必ず迎えに行くからな。」
そう言って俺は彼女とキスをした。いつもよりも深く、そして強く。彼女との繋がりを深めるように、途切れさせないように…
彼女の隣に立つためにも、これからはより一層頑張っていこうと、そう心に誓った。
〜数年後〜
「…おかしい所ないよな…?」
俺は鏡の前で自分の身だしなみを入念に確認する。人生に1度の晴れ舞台だ。だらしない格好など出来るはずもない。
「ここに居たんですね。」
「あ、すまん。探した…か…?」
声が聞こえたので振り返ると、そこには薄緑色のドレスに身を包んだ美しい女性が立っていた。
「…綺麗だよ。凄く似合ってる」
「うふふっ…ありがとうございます。」
彼女に対して素直な感想を伝えると、嬉しそうに微笑んだ。しかしその様子は昔よりも余裕のある態度だった。
「本当に成長したな…」
「私だって努力したのですよ?貴方に見合う女性になるために…」
少しムッとした表情を向けてくる。このような顔は昔から変わっていなく、少し安心した。
そして彼女は何かを求めるように俺の方を見てくる。
「…トレーナーさん。」
「分かってるさ。この言葉は今日伝えるって決めていたんだ。」
俺はあの時と同じように肩肘をついて彼女の手を取る。そして
「こんな俺と、結婚して頂けますか?」
そう告げると彼女は
「もちろんです。…幸せにしてくださいね。トレーナーさんっ!」
「もちろんだよ…ダイヤ…」
そうしてあの時と同じようにキスをした。あの時のように深く、そして強く。
そんな2人の姿を、ダイヤモンドの輝きが見守っていた。
如何でしたでしょうか?
育成ウマ娘として実装されてない子は少し時間がかかってしまいますね…申し訳ありません…
ダイヤちゃんのイメージはあくまで私の基準ですので、違っていたらすみません!
そしていつも閲覧、コメントありがとうございます!更新遅くてすみません…!
次回こそは急いで描かせて頂きますので…待ってて頂けると嬉しいです!
それでは!
追記:ちょっとしたアンケートを設置しましたので、気が向いたらよろしくお願いします!
このウマ娘のifstoryが見てみたい!
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