ウマ娘とトレーナーの甘い日常   作:2度漬けウインナー

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今回はダイタクヘリオスのお話です!
まだ育成実装がされていないので、呼び方や口調が想像ですので、何か違う…などがあったら申し訳ありません。
ヘリオスさん滅茶苦茶好きなんですよね…SRサポカのイラストとか、キタサトイベントの時とか…早く実装されて欲しいなぁ…
前置きはここまで!それではどうぞ〜!


私の激ヤバな1日!

アタシの朝は早い。

 

起きたらまずカーテンを開けて朝日を浴びながら大きく深呼吸をする。こうすることによって寝起きで活性化しきらない脳に酸素をめいいっぱい送り込み、この後の作業にしっかりと望めるからだ。

それが終わったらシャワーを浴びて全身を綺麗にする。この作業に妥協は許されない。少しでも違和感が残ったら大変だからだ。

シャワーからあがったら軽くストレッチをする。スタイルを維持するためにも念入りに、しっかりとこなす。

これらを終えたら朝食をとる。ただ好きなものを食べる訳ではなく、食事バランスに気を配ったメニューにする。

その後は歯を磨き、身だしなみを整えてゆく。

しっかりと鏡で確認しながら軽い化粧をして、髪を綺麗に整え、制服を着込む。恐らくこの時間が1番大切なんだ。

部屋を出る前に手鏡でもう一度髪の乱れがないかを再確認する。

 

毎朝わざわざこんなことをするのは大変だ。けれどこれでいい。むしろ足りないくらいだ。ここまでしてでも、あの人の前では最高に可愛いアタシでいたいんだ。他の人に目移りなんてしないぐらい、激ヤバな私でいるんだ。

最後に頬を軽く叩き気合いを入れ直し、力強くドアノブを握った。

 

(さぁ。今日もテンション爆アゲでいっちゃいまSHOW☆)

 

今日こそ、愛しのあの人をオトしてみせる。

 

 

 

 

 

 

 

退屈な座学を終えた後、アタシの足は自然にいつもの場所へと向かう。

アタシが辿り着いたのはトレセン学園にある中庭だ。ここはエアちゃんパイセンとか、ニシフラっちがお花の手入れを念入りにしてるから、とてもエモくてめちゃ映えスポットなのだ。

そしてそこには私の会いたかった彼の姿があった。

日に照らされて少し光る控えめな茶髪に、アタシとオソロのDを模したイアリング。そしてアタシのとは色違いの星型のフェイスペイント。間違いなくアタシのトレちゃんだ。

アタシは逸る気持ちを抑え、手鏡を取り出し髪が乱れてないかを確認する。

髪に乱れがないことを確認し終えると、彼の背中に向かって足跡を消して近づいていき、ある程度距離を詰めると、そのまま首元へ飛びついた。

 

「トレちゃんちょりーっす!またここいんじゃーん!」

 

「うわぁっ!…お?なんだヘリオスじゃーん!授業おつ〜」

 

トレちゃんは突然抱きつかれて驚いてはいたけれど、アタシと分かったらいつも通りヘラヘラと笑いながら軽く頭を撫でてきた。

 

「てかマジでここ景色やばピ!エアちゃんパイセンとニシフラちゃんにはマジ感謝!」

 

「それな!今度あったらマジで感謝…お?噂をすればなんとやら〜?」

 

トレちゃんがそう言うと、丁度エアちゃんパイセンがジョウロを片手に歩いてきた。2人で大きく手を振ると、少し顔を顰めながらも小さく振り返してくれた。

 

「ダイタクヘリオスと…またいたのか貴様。」

 

「ウェーイ!いつもお世話なってまーす!」

 

「…トレちゃん、やっぱりエアちゃんパイセンと仲良さげ…?」

 

事実エアちゃん先輩は「トレーナーが来るまで少し手伝え」と声を掛け、トレちゃんも慣れた手つきで手伝い始めた。

 

(エアちゃんパイセンのことは好きピだけどさ…今はトレちゃんと2人きりの時間だったんですけど…なんて言うかそれは違うっしょ?)

 

そんなことを考えてるうちにも目の前での状況が変わるわけでもなく、トレちゃんが戻ってくる事もあるはずも無い。むしろ状況は悪化していく

 

「…ほら。この前貴様が話していたのはこれだろう?」

 

「あー!そうです!やっぱり綺麗な色をしてるなぁ…子供の頃からずっと好きなんだよ〜」

 

エアちゃんパイセンも口調がいつもよりは少し柔らかくなってるし、トレちゃんの口調は普通に戻っちゃってるし…こんなの…全然アガらない…

 

「…ヘリオス?どうしたの突然…うぉっ!?」

 

「…部屋行きたい」

 

アタシは気づいたらトレちゃんの腕を無理矢理掴み、部屋へと足を運ぶ。エアちゃんパイセンが何か言ってたけれど知らない。むしろアタシは歩く速度を早めた。

 

 

 

 

 

 

 

〜トレーナー視点〜

 

ヘリオスに引っ張られながら部屋にたどり着くと、そのままの勢いで強めにベットに押し倒された。

 

「いてっ!突然どうしたん『 ねぇトレちゃん…やっぱりエアちゃんパイセンみたいな人が好きなの? 』…ヘリオス?」

 

ヘリオスの顔を見ると、ムッとした表情をしていて、「私怒ってますけど?」と言いたいような様子である。

 

 

「だってアタシがいっつもアピってるのに全然気づかないし…中庭でエンカしたって…エアちゃんパイセンが来たら直ぐにそっち行っちゃうじゃん…」

 

「いや…それには訳があって…「だからもういい…」痛っ!ちょっと力いれすぎ…!」

 

「アタシはエアちゃんパイセンみたいに胸が大きくないし…性格も真逆だけど…アタシがどれだけトレちゃんを想ってるか、そのカラダに刻んであげる。」

 

ヘリオスは俯きながら俺の腕を握る力を強めた。

流石に痛いので抵抗を試みるも、体は全く動かなかった。

 

「アタシたちの方が力が強いことはトレちゃんも知ってるでしょ…?だからもう覚悟を決めて。アタシはこのまま…!」

 

「まて!流石にそれはダメだ!これはヘリオスの為にでもある!まだ引き返せるから今すぐやめろ!」

 

トレーナーと担当ウマ娘が付き合うという事例は多くあるが、その反面気持ちを制御出来なくなった子がトレーナーを襲うという事例も少なからず存在するのだ。そしてそのようなことを行った場合、一定期間のレースの出場停止、トレーナーとの解約、最悪な場合は退学処分になるなんてことも有り得るのだ。

俺は彼女との物語をこんな形で終わるなんて絶対に嫌だ。必死に呼びかけ、抵抗し、今すぐにでも辞めてもらうように説得した。しかしそんな願いも虚しく彼女は口を開き…

 

「ち…ちゅーしちゃうから!」

 

「……………ぶふっ!」

 

この一瞬だけ本当に世界全体の時が止まったような錯覚に陥った。

 

 

 

 

「な…なに笑ってんだし!?アタシは本気だからね!?」

 

「いやっ…!ふふっ…!てっきりうまぴょいとか要求されると…あっはは!」

 

あんな雰囲気だったから襲われることを覚悟していたのに、こんなに可愛らしい回答が来たことに吹き出してしまった。

逆にヘリオスは俺の発言を聞くと顔から湯気が出るのではないかと思うくらい真っ赤に染めた。

 

「うまぴょっ///!?するわけないし!?そーゆーのはちゃんと段階踏んで///…

 

「よく分からないけど…そりゃ!」

 

「え?きゃっ!?」

 

後半の方は声が小さくて聞こえなかったが、彼女なりの流儀があるようだ。しかし違うことに気を取られたせいか、力が少し弱まった。この絶好のタイミングを逃すはずもなく、俺はヘリオスを逆に転がし、自分がのしかかる形へと体制変えた。

 

「実は昔ちょいと護身術を習っててね?こんくらいなら余裕でポイよ!」

 

「トレちゃん///!顔が近いって///」

 

「てかさぁ…俺からしたら分かってないのはヘリオスの方だと思うんよ?」

 

「…ふぇ?」

 

ヘリオスは今思考回路が少しバグっている。仕掛けるなら今だと思い本題に切り込む。思っていた通り彼女の反応は反発してくる様子はなく、実に可愛らしい反応だった。

 

「普通に考えて好きじゃなかったらわざわざ休んでる時に来られても一緒にいる?別にアクセサリーなんて好きじゃないのにお揃いのイアリングなんて付ける?顔に何か付けるの嫌いなのにお揃いのフェイスペイントなんて付ける?全然分からないパリピ語を必死に勉強したりするかね?」

 

「ぇっ///ぁっ///えぇっと///…」

 

「エアグルーヴとよく一緒にいるのはいつか花束を渡そうと思ってたから、相談に乗ってもらう代わりに手伝ってただけ。…ヘリオスのことが好きだから、疲れて休んでる時も一緒にいるんだし、お揃いのイアリングもフェイスペイントも付けるし、よく分からないパリピ語を必死になって勉強したんだよ…むしろこっちが気づいて欲しかったわ…こんにゃろ…」

 

赤くなった顔を見られない為にそっぽを向いて、彼女の真っ赤に染まった可愛らしいおでこに軽くデコピンをお見舞いしてやった。

そこから少しの静寂が訪れ、少し経つとヘリオスがゆっくりと口を開いた

 

「じゃあずっと…りょ…両思い///…だったの?」

 

「…らしいね。」

 

ヘリオスの髪を優しく撫でながら続ける

 

「ヘリオス。君の人生を今よりもっとヤバくて最高にエモい物にしてみせる。だから、この手をとってくれないか?」

 

今の自分が使える言葉を使った一世一代の告白。返答を待っていると彼女はクスリと笑って

 

「ふふっ…ださいなぁ…色々と使い方間違ってるし…」

 

「え!?ちょ!?嘘でしょ!?俺なりにかなり頑張っ…『んっ…』んぐっ…」

 

ヘリオスからのまさかの否定的な言葉に衝撃を受け、講義をしようと思い口を開こうとしたが、それは彼女の唇によって塞がれた

 

「最高にダサくて…世界一カッコイイよ…断るわけないし…もう絶対に離れないから…」

 

そう言ってヘリオスは抱きしめる力を強めてきた。そんな普段なら考えられない姿に愛おしさを覚え、こちらも彼女の気持ちに答えるように抱きしめる力を強めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数日後〜

 

「あれ?ヘリオスじゃーん。ち〜っす」

 

「お?パーマーじゃ〜ん!ちょり〜す!」

 

「今日はいつものトレーナーとは居ないん?用事ないなら一緒に出かけね? 」

 

「今日は朝から会議出てっから今からエンカしに行くとこ!だからごめっ!また今度ね!んじゃっばいぴ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレちゃん…アタシめっちゃ寂しかったんだけど…」

 

「ごめんね。出るタイミングで一声かけてあげるべきだったね。」

 

ダイタクヘリオスという少女は、一般的に見てもとても元気で活発な子だ。だからこそ彼女は常に元気と思っている人が多いが、そんなことはないのだ。

 

「…ねぇトレちゃん、キス…キスして?朝から会えなかったからトレちゃん養分が欲しい…」

 

「もちろんだよ。んっ…」

 

「んっ…にひひっ…ありがと。」

 

朝から会えなかっただけでこんなに寂しがり、少し涙ぐんでしまうような子だ。

 

「今日の小テストも満点だった…褒めて…」

 

「よしよし。流石だねヘリオスは。しっかりと勉強してたもんな。」

 

人前ではおちゃらけでいても、影ではしっかりと努力し、実力を積み上げていくような子なんだ。

 

「やっぱりトレちゃんは普通の口調が好き。そっちの方がトレちゃんも楽だろうし…アタシそのままの、素の貴方が好きだから…」

 

自分の理想だけではなく、他者の気持ちを理解し、気を配れるような子なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

ただ元気で活発なのが彼女ではない。

寂しがり屋で、努力家で、気遣いが出来る子。

それこそが本当のダイタルヘリオスの姿なんだ。

 

「もっと…ギュッてして…」

 

「…もちろん」

 

そんな彼女の姿が俺は大好きで、愛おしくて、恋しいのだ。

 

そろそろ練習に行かなければならないのだが、今だけはもう少し、この姿の彼女を眺めながら、彼女の温もりに浸ることにした。




如何でしたでしょうか?

ヘリオスは普段は明るくて元気だけど、圧倒的な恋愛弱者で、裏では凄い努力してる子であって欲しいという願望から出来ているので、後半のキャラ崩壊が凄い…
次回は溜まっているリクエストを頂いた物を描こうと思っています!
そして今回も閲覧、コメントありがとうございます!
次回もよろしくお願いします〜!それではっ!

このウマ娘のifstoryが見てみたい!

  • トウカイテイオー、メジロマックイーン
  • サイレンススズカ、シンボリルドルフ
  • オグリキャップ、エアグルーヴ
  • スペシャルウィーク、ゴールドシップ
  • アグネスタキオン、ミホノブルボン
  • サクラバクシンオー、ライスシャワー
  • ナリタブライアン、テイエムオペラオー
  • マンハッタンカフェ、ナイスネイチャ
  • タマモクロス、セイウンスカイ
  • サトノダイヤモンド、キタサンブラック
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