━━━博麗神社
幻想郷を守護する博麗の巫女が住まう人里離れた神社である。
度重なる異変により一度倒壊はしたものの、再建築された神社はいま、再び危機に陥っていた。
「ああもう!なんなのよコレは!?」
境内にて箒とお祓い棒を振り回しているのは博麗神社の主、博麗霊夢。
幻想郷に起こる異変を解決する専門家だ。
そんな彼女がなぜ箒とお祓い棒を振り回しているのか。それは、地面や神社内から大量に生えた黒い骨と、骨から次々と溢れ出る奇妙な暗号をなんとか消そうとしているためだ。
結界を使ってもなぜか消えず、物理的に触ろうとすれば無いものかのようにすり抜ける。
これだけならばうっとおしいだけなのだが、この骨と暗号はやがて、徐々に草木を枯らし始めた。
初めは雑草の処理が楽になると傍観していた霊夢も、次第に骨や暗号が発生する範囲が増え、次々と草木を枯らしていくことに大事だと気づいた。
やがて神社は埋めつくされ、霊夢自身も神社を視認することが困難になり始めている。
建築物や動物には効かないらしいのだが、雑草や低木などは次々と枯れていき、ついには木々をも枯らし始める始末。
霊夢は怒り心頭になり、ストレスは日に日に増していった。
と、そんな霊夢に近づく飛行物が1つ。
「お〜い、霊夢〜!」
「あ〜?なんだ、魔理沙じゃない」
魔法の箒にまたがるいかにも魔女のような格好をする少女。彼女は霊夢とともに異変を解決してきた魔法使い、霧雨魔理沙だ。
魔理沙は暗号溢れる境内に降り立つと、大慌てで霊夢の元へと駆け寄った。
「ここもこんな感じか!私の家もまっくろになっちまって……いや、一通り飛んで見てきたけど、どこも同じような惨状だったぜ!」
「ほかも……なら確定したわね。これは……異変よ!」
博麗神社だけならある程度力を持つ妖怪の仕業だけで終わっただろう。しかし、幻想郷の各地でこんなことが起こっているのならば、それは幻想郷を脅かす異変だということだ。
「こうしちゃいられないわ。はやく元凶をぶっ倒して元に戻さないと!」
「おいおい、手がかりもないのにどこに行こうってんだよ?」
「こんなヘンテコな暗号なら……永琳や紫とかならわかるかもしれないわ!紫は神出鬼没だし、永琳のいる永遠亭へ急ぐわよ!」
「なるほどな!ならさっさと行こうぜ!」
2人はフワリと浮き上がり、迷いの竹林内にある診療所、永遠亭へと向かう。
あの幻想郷の創始者である紫とも交流がある永琳ならば、何か思いつくかもしれない。
この異変を止め、いつもの平和な日常を取り戻すために2人は飛び去って行った。
ついに動き出しましたか。
なるほど、永琳であれば私を知っているかもしれませんね。彼女が、この異変でどう思うのかも見所です。
古き友人よ、私が存在することに貴女はどう感じるのでしょうね?
願わくば、再び交流を持ちたいところではありますが、今はまだその時ではありません。
しかし……もしかしたら、私を見つけてくれるのは貴女かもしれませんね。
ああ、楽しみで……たまらないなぁ。
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