10月6日
秋雪鎮守府会議室
響「作戦はどうするんだい?」
秋雨「まずこの作戦は二手に分かれる。響、三日月はそのまま救助して」
響「了解。それでもうひとつは?」
秋雨「もうひとつは俺と電で提督に最後の警告を伝える。これは本部に依頼されているからな」
三日月「分かりましたが、なにに乗って行くんですか?」
秋雨「俺達は哨戒機に乗って行くが響達はバレないように漁船に偽装した輸送挺に乗って行って」
響「分かった。しかし、あの輸送挺活躍してるね。たしか強襲艦の内火艇にもなったんだよね?」
秋雨「うん。なんか結構性能良くってさ、かなり助かってる」
秋雨達が言っている輸送挺は一式小型輸送挺のことであり、現在は通常の輸送型、魚雷を積んだ防衛型、電探やソナーを積んだ索敵型、内火艇として搭載できる艦載型、民間用に造られる一般型、そして、偽装や特殊な改装をした特殊作戦型がある。
秋雨「とりあえず、作戦は明日だ。以上!」
三人は席を立ち敬礼して部屋をでた。
翌日、秋雨と電は先に哨戒飛行挺に乗り込み出発した。
その一時間後に響、三日月は輸送挺に乗って出発した。
数時間後
江島鎮守府工廠前
響達は秋雨が注意を引いてる間に基地に潜入し、保護対象との合流ポイントに着いた。
響「(三日月、準備はいい?)」
響達は声を出さずにハンドサインなので合図していた。
三日月「(大丈夫です)」
響「(よし、開けるよ)」
響は扉を静かに開けると三日月が先に入りその後、響が中に入った。
中では後ろ向きの男が作業をしていた。
響達は音をたてないように歩き、近くまで行くと頭に銃を突きつけた。
響「動くな」
???「ま、まて、撃つな・・・」
???「その人から離れて!」
別の声が聞こえ三日月が声の方向へ銃を向けた。
そこには艦娘がいて手にはナイフを持っていた。
響はなにかを察して三日月に銃を下ろすよう言った。
響「工廠内に艦娘を匿った作業着姿の男性・・・川原整備士ですね?」
川原「ああ・・・君達は?」
響「私は秋雪鎮守府第一特務隊の響と申します」
三日月「同じく第一特務隊の三日月です」
響「命令であなたとあなたが匿ってる艦娘の救助に来ました。他の艦娘はどちらに?」
川原「そうですか・・・。他の子はこちらです」
響「三日月は外の安全確保を」
三日月「了解」
三日月は外に走っていった。
響は川原整備士につられ奥に向かった。
奥では多数の駆逐艦がおり、皆ぼろぼろだった。
皐月「誰?その子・・・」
川原「彼女は・・・」
響「私は秋雪鎮守府の響と言います。救助に来ました。これより脱出します」
朝潮「脱出?無理だよ・・・」
響「心配はすると思いますが安心してください。私達特務隊はこれらを専門としてますから無事脱出させます。しかし、脱出にはあなた方の信頼が必要です。ご協力してください」
川原「俺からも頼む。君達を助けるチャンスだ。それにこの子達の活躍は噂になるほどだ。絶対に逃げれる」
睦月「そこまで言うのなら・・・」
艦娘達は顔を見合い頷いた。
艦娘達「よろしくお願いします」
響「ありがとうございます。では、私についてきてください」
響は扉の方に歩き始めた。その後ろを川原達がついていく。
三日月「響さん、急いでください」
響「分かってる。皆さん、こちらです」
響達はもと来た道を進み、輸送挺のいる海岸に向かった。
そして到着すると次々に乗せて、乗せ終わると無線で話し始めた。
響「本部、こちら一特隊。川原整備士他16名の艦娘を保護。帰投します」
吹雪「了解です。では、作戦通り基地周辺の警戒を上げます」
響「了解」
響は無線をしまうと輸送挺に乗り込んだ。
30分後
響「そろそろ来るはずだが・・・」
三日月「響さん!あれ!」
響「どうした・・・え?」
三日月が見ている方を見ると、炎に包まれ、墜落してきてる哨戒挺見えた。
響達が見ていると輸送挺は爆発した。
響「やばい・・・。こちら響!提督が乗ってる飛行挺が墜落!安否は不明!救援隊を!」
秋雨「なに勝手に死んだことにしてるんだ。急いで来てくれ。今発光弾を撃つ」
響「て、提督。無事だったんだ。了解」
しばらくして発光弾が見え、輸送挺はそちらに向かった。
到着すると妖精達と電を抱えてる秋雨が漂流していた。
秋雨「電を先に乗せろ」
響は電を引っ張り上げた。
肩から出血していた。
響「血が・・・なるほど。三日月、治療を!」
三日月「は、はい!」
秋雨「響!次は妖精達を!」
響「了解」
響は次々に妖精達を引き上げ、最後に秋雨を乗せた。
全員乗せて出発しようとしたとき、機影が降りてきた。
運転妖精「敵機!対空戦闘!」
見張り妖精「ダメだ、間に合わない!」
対空迎撃しようとした時、輸送挺の上空を機体が通り過ぎて敵機を撃った。
戦闘妖精「こちら第五刃戦闘中隊。ここは任せてください」
秋雨「了解。支援感謝する」
川原「なんだ・・・あの機体は・・・」
船室から出てきた川原は刃隊を見て驚いていた。
秋雨「川原さん、戻ってください。出発します」
川原「ああ、分かった」
秋雨と川原は船室に戻った。
響達も電を担いで船室に行って、操縦士に合図を出すと出発した。
秋雨「三日月、電の状態は?」
三日月「大丈夫です。あとはこれで・・・よしっ。これで応急措置は完了です」
電「て、提督・・・」
秋雨「電、大丈夫か?」
電「は、はい・・・」
秋雨「・・・すまん」
電「・・・大丈夫なのです。提督が無事でよかったのです・・・」
響「提督。なにがあったんだい?」
秋雨「向こうの提督が俺を撃ったんだ。電はそれを庇って・・・。その後すぐに飛行挺に乗ったが、戦闘機に追いかけられ結果ああなった」
響「なんで・・・」
秋雨「分からない。封筒を見た瞬間撃ってきたからな・・・」
響「なるほど・・・。まあ、提督も少し休んで」
秋雨「ああ、そうするよ。響達も今回の任務よくやった」
運転妖精「まもなく基地に到着します。席に座ってください」
秋雨「もう着いたか」
秋雨は無線を取り出した。
秋雨「こちら秋雨。吹雪、桟橋に来て電を医務室に運んでくれ」
吹雪「了解」
秋雨「初霜は電の代わりに会議に参加してくれ」
初霜「分かりました」
秋雨「・・・訂正する。初霜はさっきいった通り会議に参加。他は保護した艦娘を医務室に運ぶの手伝って。吹雪と春雨も会議に出て」
吹雪「了解です。他の子に言っておきます」
秋雨は無線をしまうと川原整備士の方を向いた。
秋雨「川原さんも会議に参加してください」
川原「分かりました」
しばらくして鎮守府に到着した。
大規模作戦会議室
秋雨「・・・全員揃ったな」
会議室には秋雨の他に、川原整備士、響、三日月、初霜、吹雪、春雨、そして海兵師団長の大野昌山がいた。
春雨「提督、質問してもよろしいでしょうか?」
秋雨「ん?どうした?」
春雨「なぜ私まで?」
秋雨「だって、陸戦隊管理長だから」
春雨「確かにそうですが・・・」
この基地には様々な部門があり、そこの管理長には艦娘と秋雨で統一されていた。
それぞれ、艦隊運用管理長秋雨雪翔、副管理長電
諜報課管理長響、副管理長三日月
航空管理長吹雪、副管理長翔鶴、瑞鶴
陸戦海兵隊管理長春雨、副管理長秋月
基地内管理管理長暁、副管理長雷
情報管理長青葉、副管理長衣笠
物資管理管理長初霜、副管理長文月
基地防衛課管理長古鷹、副管理長加古
島内治安維持課管理長時雨、副管理長雪風
となっている。
秋雨「そうだ。他に質問は」
全員「・・・」
秋雨「・・・よし、ではこれより、鎮守府救助作戦・・・は本部の作戦名か。そうじゃなくて、白波作戦の会議を始める。まずはそれぞれの状況を知らせろ」
響「・・・まずは私から話します。目標基地の情報です。予想される戦力は重対空砲16、軽対空砲20、要塞砲12、駐屯守備隊5個連隊、戦闘機80、攻撃機60です。海上戦力は不明」
秋雨「了解。次に航空長」
吹雪「はいっ。現在稼働可能機体は刃60、空神40、花鳥20、火鳥40、雷鳥1、以上です」
秋雨「了解。最後に陸海兵長、武器の配備は?」
春雨「はい!まず歩兵は全員分の武器、弾薬、装備、その他必要な物の配備は完了しています。装甲戦力は中戦車40、装甲車10、補給車10を配備しています。揚陸艦はすでに全艦就航しており、花島軍港に停泊しています」
秋雨「了解。では、次に攻撃順路を説明する。まず第一に刃隊による敵対空砲、出撃港へのミサイル攻撃を行う。弾頭には標的破壊弾を使って。照準は花鳥が行う。次に空神隊で敵要塞砲、戦車、火砲の破壊、花鳥と火鳥、雷鳥で敵航空基地の爆撃を行う。最後に海兵隊の上陸、俺達特務隊の空挺降下での基地制圧を行う。護衛艦隊は艦砲射撃での支援をして。以上が本作戦の流れだ。なにか質問は?」
大野が手を挙げた。
秋雨「大野大佐、どうぞ」
大野「もし、作戦どうりに行かなかったらどうしますか?」
秋雨「・・・あなたがなにをしたいかが分かりました。でも、そのためにあなたのような人を師団長にしましたから。そのときは個々の判断に任せます」
大野「了解です」
響「提督、いいかい?」
秋雨「なんだ?」
響「作戦はいつだ?」
秋雨「作戦は、5時間後を予定している」
響「了解」
秋雨「他に質問は?」
全員「・・・」
秋雨「よし、では全員の健闘を祈る。以上、敬礼!」
全員が席を立ち敬礼した。
外では揚陸艦が到着しており、海兵隊が乗り始めていた。