五時間後
港から初霜、文月、春雨、秋月、古鷹、加古、青葉、衣笠、吹雪、翔鶴、瑞鶴が出港し、その後を揚陸艦10隻と補給艦2隻が出港した。
その2時間後には各飛行場から航空隊が離陸した。
そして、途中で全部隊が合流して、白波作戦の準備が整った。
白波作戦参加戦力
陸上戦力、第一海兵機甲師団、特務隊
航空戦力、刃60、空神40、火鳥20、花鳥10、雷鳥1
海上戦力、初霜他、文月、春雨、秋月、古鷹、加古、青葉、衣笠、吹雪、翔鶴、瑞鶴
と、なっている。
そして出撃してから1時間後、対にその時が来た。
秋雨「・・・そろそろか。」
響「はい・・・」
秋雨「響、頼んだ」
響「・・・了解」
響はモールス信号を打ち始めた。
モールス「‐‐・‐・ ・・・ ・‐・ ・・‐・‐ ‐・・・ ・‐・・・ ‐・‐・・ ‐・」
そのモールスは全員に送られた。
春雨「隊長、このモールスって・・・」
初霜「・・・攻撃開始して!」
白波は起きた、これは作戦開始の合図だ。
この合図で各部隊は作戦通りの行動を始めた。
そして、先陣をきったのは刃隊だった
刃戦闘妖精「全機攻撃準備!照準システムを花鳥へ移行!」
刃のミサイル照準システムは特殊で他の機体にシステムの操作権を移行できた。
これによりミサイルが同じ目標に行かず、より殲滅力が上がっていた。
今回はあらかじめ高高度で待機していた花鳥が照準を行った。
花鳥飛行妖精「よし、全機照準完了!発射!」
刃隊から一斉にミサイルが発射した。
しばらくして複数の地点から爆発音が聞こえた。
今回、刃隊が使用したミサイルは標的破壊弾というミサイルで、炸薬が少なく、標的のみ破壊するのに特化したミサイルだ。
江島鎮守府提督「な、何事だ!」
憲兵「て、敵の航空攻撃です!対空砲が全滅しました!」
提督「なに!?ひ、被害報告!迎撃機を出せ!?」
指示を出した瞬間、滑走路の方から爆発音が聞こえ、放送がはいった。
放送「滑走路上空に爆撃隊!要塞砲上空にも敵機が!」
提督「なっ・・・」
この攻撃で基地内は混乱していた。
対空砲が消え、迎撃手段がないまま、次々と爆撃された。
副提督「提督!どうしますか!?」
提督「・・・しゅ、守備隊を沿岸部に!急げ!」
提督の命令で守備隊5個連隊は防衛に向かったが、それを空神隊の別部隊が攻撃した。
空神隊妖精「各機、戦車と火砲を破壊せよ。突撃!」
敵兵1「敵機だ!うわっ!」
敵兵2「バカめ!機銃で戦車が破壊でき・・・」
敵兵3「や、やられた!なんで機銃で重戦車破壊できるんだよ!」
空神が撃ったのは機銃ではなく、50㎜機関砲だった。
この50㎜機関砲は対地ように搭載され、その貫徹力は100㎜だった。
空神隊は戦車と火砲だけ破壊して敵の士気を下げた。
敵兵1「だ、ダメだ。勝てない・・・、に、逃げろー!」
残った歩兵はバラバラになって逃げた。
この航空攻撃の被害は敵鎮守府は対空砲、要塞砲は全滅、守備隊の戦力は半減し戦車、火砲はほぼ破壊され、航空基地は壊滅していた。
しかし、残った歩兵は散らばりながらも防衛ポイントに到着した。
そこへ、揚陸艦が上陸してきた。
揚陸艦船団は艦載砲による砲撃、艦隊の艦砲射撃、艦載航空隊の攻撃を行った後に上陸を開始した。
敵「出てくるぞ!撃てー!」
敵は揚陸艦へ機銃を撃ち始めた。
敵は出てくる歩兵への機銃掃射をするはずだった。
しかし、歩兵は一人も出てこず、代わりに、戦車が出てきた。
敵「歩兵、じゃない!?う、撃て!あいつを止めろ!」
戦車妖精「120m先重戦車。弾種徹甲弾、撃て!」
敵「うわっ!くそ・・・。おい、急いであいつを・・・」
海兵隊「動くな!」
海兵師団は各中隊の高機動で敵を包囲した。
包囲された敵部隊は次々と投降、その間に特務隊による空挺降下が行われ制圧作戦が始まった。
秋雨「(準備は?)」
響、三日月「(大丈夫)」
秋雨「(よし、行くぞ)」
秋雨達は音をたてずに建物内に入っていった。
そして迷うことなく提督室に向かっていった。
提督「防衛はどうした!敵の上陸部隊が来てるぞ!下がらして死守させろ!」
副提督「はっ!」
提督「いざとなれば奴らを囮にするぞ。奴らを盾にすれば撃てないだろう」
秋雨「・・・よし、いけいけ!」
響が扉を開け秋雨と三日月が入っていった。
秋雨「動くな!」
提督「なっ。どこから・・・」
秋雨「おとなしく投降しろ」
提督「・・・分かった。だが、お前らは誰だ?ガキだけで構成した部隊なんて聞いたことないぞ・・・」
秋雨「我々は、第0特務隊だ」
第0特務隊、それは資料にも載っていない部隊で、秋雨、響、三日月の特務隊全員が揃った極秘部隊だ。
提督は降伏すると、基地内放送で伝えた。
江島鎮守府制圧作戦は4時間の戦闘の末、秋雪鎮守府軍の勝利で終わった。
この作戦の被害は江島鎮守府は要塞砲、対空砲が全滅、航空基地、出撃港は修復不可、戦車43両、火砲27門、戦闘機42機、攻撃機39機破壊、戦車13両、火砲4門、戦闘機11機、攻撃機3機損傷、守備隊56名死亡88名負傷した。
対して秋雪鎮守府の被害は空神6機、戦車3両、装甲車1両損傷、揚陸艦1隻小破、海兵隊32名負傷のみだった。
ここまで被害を抑えられたのは航空攻撃による要塞砲、対空砲、守備隊の破壊、海兵隊の機甲化が功を奏した。
しかし、互いの艦娘はこの作戦で死傷しなかった。
作戦完了後、ほとんどの海兵隊、艦娘、航空隊は帰投。
そして、残った海兵隊中隊三個と特務隊で火災や死体の回収、火砲等の処理を行った。
秋雨「第一中隊は火災の消火を、第二中隊は死傷者の回収を急がせろ。死者は西海岸、負傷者は艦内にいる三日月に運べ。第三中隊は弾薬の誘爆を阻止した後火砲等の撤去を、響は第三中隊の指揮を頼む、俺は第二中隊を指揮する」
響「了解」
3時間後
秋風建設会社から建設員150名が重機や物資を乗せた輸送船12隻と護衛の小型輸送挺40隻、防空用の花鳥4機を連れて江島鎮守府に到着し、基地修理を行った。
その1時間後には本部から輸送船が到着し、基地内の上層部と艦娘を乗せて本部に向かった。
江島鎮守府では響が修理の指揮をとった。
建設員1「ゆっくり下ろせー!高射砲だからなー!」
建設員2「こっちの建物、誰か手伝ってくれー!」
建設員3「響さん、次の指示は」
響「じゃあ、4班は2班の設備と建物の修理の手伝い、5班は3班と共に航空基地の修理、1班はそのまま各防衛砲の設置を頼む」
建設員「了解です」
秋雨「・・・相変わらずだね」
響「そうかな?」
秋雨「ああ。ん?・・・じゃあ、古鷹、秋月、春雨を連れてきてくれ。航空戦力は今の戦力でいいが、滑走路の修理後、刃隊を2個寄越して、あと輸送挺も2隻ほど頼む」
響「・・・提督もだね。相変わらずだ」
秋雨「そうかな?」
秋雨と響は互いの顔を見て笑った。
しばらくして、揚陸艦内で治療していた三日月が戻ってきた。
秋雨「三日月、お疲れ様。・・・とりあえず、シャワー浴びてこい。血まみれだぞ」
三日月「だ、大丈夫です・・・。・・・て、提督~」
三日月は秋雨に抱きついた。
響「あ、三日月が壊れた」
秋雨「・・・よしよし。よく頑張ったな」
三日月「へへ~。すごいでしょ~」
秋雨「そうだね。とりあえず、先に飛行艇に乗ってて」
三日月「わかった~」
三日月はそのまま飛行艇に歩いていった。
響「・・・とりあえず、帰ろっか」
秋雨「そうだな。しばらくしたら古鷹達が来るから、あとは任せるか」
響「そうだね。それに、三日月を直さないと・・・提督、頼んだ」
秋雨「そうなるよね・・・。はぁ、今回はいつまでかかるのやら」
二人も飛行艇に向かって歩き出した。