とある鎮守府の戦争~白波作戦編~   作:秋月雪風

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第三章(赤波作戦)

白波作戦から約半年後

 

白波作戦の効果は想像以上に大きかった。

 

まず、秋雪鎮守府から近い鎮守府はすぐに本部の指揮系統に戻り、遠くの鎮守府の一部も戻ってきた。

 

その結果、暴力等をしていた鎮守府のうち、約70%の鎮守府が戻ってきて、残りの勢力を静かになった。

 

それを聞いた秋雪鎮守府は遂に、深海棲艦に対して反攻作戦を行うことにした。

 

また、白波作戦時に救助した川原整備士は本部での調査が終わったあと、行く当てがなかったため、一部の艦娘と一緒に秋雪鎮守府が引き取ることになった。

 

1983年4月3日

 

秋雪鎮守府では作戦会議が終わり、出航準備をしていた。

 

白波作戦後、海兵隊には新たに補給艦3隻、護衛艦4隻、旗艦となる支援空母1隻が配備され、全艦に艦名が付けられた。

 

そして、反攻作戦最初の場所はソロモン諸島に決まった。

 

防衛戦争後、深海棲艦はほとんどの主力艦隊がいなくなったが、ソロモン諸島にいた艦隊は動かなかったので無傷だった。

 

現に防衛戦争後、別の鎮守府がソロモン諸島へ進出しようとしたが、待ち伏せていた敵艦隊の攻撃を受け、上陸部隊は壊滅、艦隊も8割を失っていた。

 

3時間後

 

電「提督、行ってくるのです」

 

秋雨「気を付けてな。万一のことがあったら撤退しろ。急がず、冷静に判断して行動しろ」

 

電「はい、なのです!」

 

電は敬礼して乗艦した。

 

そして午後3時、海兵隊と艦娘を乗せた船団はソロモン諸島へ出撃した。

 

ソロモン諸島攻略作戦(赤波作戦)戦力

 

地上戦力 第一海兵機甲隊

 

航空戦力 高速戦闘機120機

 

海上戦力 護衛艦隊旗艦、電他、響、吹雪、初霜、文月、三日月

 

上陸船団旗艦、支援空母加賀他

 

護衛艦、金剛、比叡、榛名、霧島

 

強襲補給艦、球磨、多摩、北上、大井、木曽

 

強襲揚陸艦、睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、長月、菊月、望月、夕月

 

と、なっている。

 

また、電達は基本的に加賀に、師団長の大野がいる第二海兵機甲中隊は弥生に乗っていた。

 

陣形は、揚陸艦の周りを補給艦で囲み、それを護衛艦と支援空母で囲んでいた。

 

艦隊は時折来る偵察隊を追い返しながらソロモンへ向かっていった。

 

出航してから5日後

 

ソロモン諸島まで100㎞の海域

 

索敵妖精「電探に反応!敵艦隊接近中!」

 

艦長妖精「数は!」

 

索敵「数は、戦艦3、空母8、重巡10、軽巡8、駆逐艦40、潜水艦8!さらに後方からも20以上の敵艦を捕捉!敵主力艦隊です!」

 

艦長妖精「・・・電さん・・・、頼みます」

 

電「はい・・・、分かりました・・・のです。艦隊出撃!」

 

加賀から次々と艦娘が出撃した。

 

さらに、護衛艦金剛、比叡、榛名、支援空母加賀が支援の為、艦隊から進路をそれ、敵艦隊を迎え撃った。

 

響「電、あれを使ったらどうだい?」

 

電「・・・そうだね。それしか、勝つ方法は・・・、航空隊全機発進なのです!。それと、各艦ミサイル発射準備!」

 

この半年間で秋雪鎮守府の技術力は飛躍的に向上していた。

 

まず、艤装にミサイルを搭載できるようになっていた。

 

これにより、敵の射程圏外から攻撃ができた。

 

また、支援空母加賀と空母吹雪には、初の艦載型ジェット戦闘機が搭載されており、すでに航空機性能では圧倒的に勝っていた。

 

数では劣っているもの、質では圧倒的に勝っているのた。

 

そして、この海戦の先手を打ったのは吹雪から発艦した3式高速戦闘機雪冤(せつえん)だった。

 

雪冤は吹雪にのみ搭載している戦闘機で速度とミサイル搭載量が高く、先手で打つのには打ってつけの機体だった。

 

発艦した雪冤40機は全速で向かって、僅か10分で敵を視認できる距離にまで来ていた。

 

戦闘妖精「全機任意の目標にミサイル発射!。・・・よし、発射したやつから引き返せ!」

 

雪冤隊はミサイルを発射すると、敵機が来る前に撤退していった。

 

さらに数分後には加賀搭載の5式高速戦闘機矢羽改が後方にいた艦隊にミサイル攻撃、それに加え、各艦からのミサイル攻撃による追い討ちで敵は壊滅した。

 

このミサイル攻撃の戦果は、戦艦5、空母9、重巡12、軽巡9、駆逐艦42、潜水艦11隻撃沈、航空機63機撃墜、戦艦1、空母1、重巡3、駆逐艦4隻大破させる大戦果だった。

 

対してこちらの被害は0とまさに圧倒的勝利だった。

 

その後、艦隊は上陸船団と合流し、ソロモン諸島にある唯一の基地、ガダルカナル島基地に向かった。

 

ソロモン諸島を攻略するには、この基地を制圧しないといけなかった。

 

艦隊が艦砲射撃や航空攻撃で基地を攻撃しているうちに、上陸部隊は海岸に近いていった。

 

しかし、その砲煙で位置がばれ、次々に破壊された。

 

そのおかげで全部隊の上陸に成功したが、先に突撃した第二海兵中隊に火力が集中、部隊はなんとか上陸に成功したが、先ほどまで乗っていた弥生は多数被弾した。

 

響「・・・了解した。電、部隊は上陸に成功した」

 

電「分かったのです。それじゃあ・・・」

 

翔鶴「後方敵艦!」

 

電「えっ!?もう体勢を立て直したのです!?」

 

響「どうするの、隊長。今からではミサイルの準備はできないよ」

 

電「・・・数は」

 

吹雪「数は、戦艦1、空母3、重巡4、軽巡8、駆逐艦20、潜水艦8」

 

電「・・・作戦を伝えるのです。航空隊は船団の護衛を、私、時雨、雪風、秋月で敵の正面を、初霜、文月、春雨はその後方から支援をなのです。響と三日月は・・・独自の判断に任せるのです」

 

響「・・・任せて。三日月、行くよ」

 

三日月「はい!」

 

電達はそれぞれの作戦行動に出た。

 

電「皆聞いて!できるだけ離れた所から撃ってなのです。・・・撃ち方始め!」

 

電達はレンネル島付近に現れた敵艦隊に砲撃を開始した。

 

そして、敵艦隊も砲撃を開始した。

 

最初は射程も数も上の深海棲艦側が優勢だった。

 

しかし、補給が終わった航空隊による制空権確保と対艦攻撃を受けて形勢逆転した。

 

電「各員、突撃!」

 

初霜「敵は撤退しています。追い付けるんですか?」

 

電「大丈夫なのです。ほら、見てなのです」

 

敵艦隊の方向で突然爆発が起きた。

 

響「こちら別動隊。敵の後ろを抑えた。挟撃するぞ」

 

電「了解なのです」

 

響と三日月が後方から攻撃して敵の退路を塞いで、電達と挟撃した。

 

結果的に敵艦隊は一隻も撤退できずに全滅した。

 

その一時間後にはガダルカナル島基地が陥落、初の反抗作戦は敵主力艦隊壊滅と基地の攻略の二つを成し遂げた。

 

しかし、この戦いの被害は大きく、響大破、初霜、秋月小破の他に、揚陸艦弥生は修理不可、揚陸艦皐月、深雪小破、戦車3両、自走対空砲5両、兵員輸送車1両破壊され、海兵隊員42名負傷した。

 

電「・・・はい。本部からは防衛隊が来るそうです」

 

秋雨「・・・それで、響と弥生の状態は・・・」

 

電「・・・響は分かりません。でも、弥生は自沈されるかを検討中なのです」

 

秋雨「・・・被害は」

 

電「・・・第一、第二砲塔、支援火器、機銃は大破、艦橋崩壊、機関停止、各所より火災と浸水が起きています」

 

秋雨「・・・電、できる限り修理して引っ張ってこい。命令だ」

 

電「りょ、了解なのです」

 

電は通信を切って弥生を見た。

 

しばらくして三日月がやってきた。

 

三日月「電、響の治療が終わりました」

 

電「それで、響は大丈夫なのです?」

 

三日月「とりあえずは・・・なんとか無事です。他の隊員の治療も終わりました」

 

電「そう、よかったのです」

 

三日月「それじゃあ、修理の指示をしてきます」

 

三日月は敬礼をして去っていった。

 

そして、電も弥生に向かって敬礼をして艦隊の方に歩いて行った。

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