ドラゴンボールZ・オルタナティブ~世界線c~   作:三軒過歩

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初めまして。自分の妄想を楽しんでおりましたが妄想の設定が複雑になってきたのでせっかくだから整理の意味も込めて妄想を文章化していこうと思います。


無印編
(第一話)ある戦士の結末


エイジ???年

 

「…」グシャ!

 

「ッ!ゴハッ!」

 

背後から急に肺を貫かれ反応しきれなかったある青年が倒れる。

 

「ほう、攻撃の瞬間まで気を抑えていたにもかかわらず反応して見せるとはなあ。どうやら私の知るお前よりはずいぶんと強かったようではないか。まあもはやどうでもよいことだが…な。」

 

奇襲を成功させた相手は倒れた青年を見下ろしてそう言う。

 

「き…は、な…の…!」

 

肺を撃たれたことによりまともに声を発することのできない青年が言葉にならない言葉を絞り出す。

 

「知ったところで意味はあるまい、まもなくお前は死ぬのだからな。まあせめてもの情けだ。貴様の肉親も一緒にあの世に送ってやる。じゃあな。」

 

そう言うと相手は気功波を撃ちだそうとした。その威力たるは青年の背後の建物を吹っ飛ばすほどであり、今の青年に防ぐ術はなく、そのままやられるしかない状況だった。

 

「や…ろ!」キュイン!ドガアアアン!!

 

気功波により大きな粉塵が舞い視界が遮られる。その様を見て少し顔をしかめる。

 

「少し強くしすぎたか。まあいい。もう私がここに来ることはないのだからな。」

 

そうこぼし、青年を奇襲した戦士は姿を消した。

 

 

エイジ749年

 

男狼や女狼が住む集落ではある大会が行われていた。

 

狼姿の男の拳を涼しい顔で回避し脇腹に向かって蹴りを入れる。まだ成長しきっていない子供のものと思えない速さと威力を持つその蹴りは、狼男を吹き飛ばしダウンさせた。

 

「優勝は7年連続でライ!!」ワァーーー!!

 

母親の形見として生まれてきたライは生まれ育った村で毎年10月に開催される力自慢大会で7度目の優勝を果たしていた。

 

「今年は参加者が多く夜まで大会が続いて千載一遇のチャンスだったのに手も足も出ないのかよ…」

 

そう悔しそうな言葉を吐く割にはその顔は晴れ晴れとしているこの男、スウは我が子の成長を頼もしく感じていた。

 

「父さんは決して弱いわけじゃないでしょ。何なら超強い上に戦い方や加減の仕方まで教えてくれたし、何より今日は三日月だよ。」

 

スウは人狼(ひとおおかみ)の中でも特殊な体質をもつ人狼である。普通の人狼が満月の夜人間になることに対し、スウは満月の日こそに狼になるという人狼と真逆の体質を持っている。人狼の血ももちろん引き継いでいるので彼は月さえ出ていれば狼に変身してしまうといった狼人(おおかみびと)の社会にも溶け込めない体質になってしまっていた。この体質が周囲に受け入れられるまで相当の苦労をしたと以前笑いながらライに語っていた。

 

「周りと違うことを素直にすごいと考えられるところがお前のいいところだよ。これがなかなか難しい。武道以外はほとんど教えられなかったがまっすぐ育ってくれて何よりだ。」

 

「父さんの子だからね。」

 

ライは純粋な人間とスウの子供である。彼らの血が混ざりあった結果、ライは普通の狼人と同じ体質となった。そのライからしたら満月以外でも変身できる父親は尊敬の対象であった。

 

「いい子に育ってくれて…母さんに似たんだろうな。」

 

ライはルミの忘れ形見である。ライが立派に育ってくれてスウにとっては万感の思いである。

 

「そうだライ、お前、天下一武道会に出てみないか?お前ならいい勝負ができるんじゃないかと思うのだが…一人が不安なら俺も出るし、まあ本選出場すら俺からしたら難しいと思うけど。」

 

我が子の成長を感じたスウはライに腕試しの機会を与えたいと前々から考えていた。その言を聞いたライは食い気味に反応する。

 

「父さんも出るのですか!じゃあぜひお願いします。父さんが本気出せば予選突破なんて楽勝ですよ。これから一ヶ月は修業だけに費やせますし、二人で本選にでて会場の皆さんを驚かせてやりましょう!!」

 

この村は農業の時給自足で成り立っている。そして大会優勝者には1月分の新米と豊富な食糧が贈られるのだ。(ライが出る前は優勝者に商品が半年分であったが毎年優勝者が決まっている出来レースと化した大会では6位まで商品が出るように分配された。)

 

「いや、修行と農業を組み合わせた修業を行うのだ。今まではお前の力を使いこなすメニューだったが、今後はお前の力を増やす修業をする。これなら農業と組み合わせられるからな。これで半年ずっと修業漬けだ」

 

「一挙両得の修業ですか。さすが父さん。どんな修業をするのですか?」

 

「それは明日のお楽しみだ。さあ今日は大会で疲れただろう。早く寝なさい。」

 

 

次の日の早朝

 

「ほら起きろ、朝だぞ。」

 

まだ4時であり子供が起きるには少々早すぎる時間でもあるがサングラスをかけた父親が起こしに来た。毎晩変身してしまうスウだが、直接月を見なければ変身はしないので普段からサングラスをかけている。

 

「う…うん、まだ外が暗いじゃないですか。朝ご飯はいつも6時半ごろでしょう?もう少し寝かせてください。」

 

そう言ってライはまた布団にもぐろうとする。

 

「修業は朝からなんだ。牛乳配達に行くぞ!この村は広いからのんびりしてたら牛乳が腐ってしまう。」

 

「…はーい。」

 

 

「よおスウ、昨日は親子ともどもおめでとさん。これから働いてもらうわけだが…、給料なくていいのか?薄給とは言えだせなくはないんだぞ?」

 

顔なじみの牛乳配達員だ。この村で牛乳を生産しているのはここぐらいなもので、昔からよくしてもらっている人でもある。

 

「いいんですよ。修業ですから。それじゃあこれを運べばいいんですよね?」

 

朝起きるのに苦労していたのは何処へやら。元気にライが答える。

 

「がっはっは。子供にこう言われちゃ金はとれないはな!じゃあよろしく頼むぜ。スウ、ライ。」

 

こうして修業の朝が始まる。

 

 

朝の修行を終え、朝食のさなか体して疲れた風でなくライが父に口を開く。

 

「父さん、次の修業は何ですか?農業と組み合わせると言ってましたけど、何をするんです?」

 

「畑仕事をすべて手作業で行うのだ。特に土を耕したりするのはなかなか足腰にくる。水も井戸でなく川まで取りに行こう。重量トレーニングは馬鹿にならないからな。」

 

父親の修業方法に少しばかり不満そうな部分もあったが最初はこんなものかと話を聞いた。

 

「では次は畑仕事ですね。ご飯も終わりましたし、行きましょう。」

 

そう言って畑仕事が始まる。

 

 

一日も終わり、夕飯時…

 

「いや~物足りないとは思っていましたが、自分の土地だけでなく人手不足のとこまでこなす修業とは。これなら無制限に修業できますし感謝もされますし、もっと早くやればよかったですね。」

 

一日中働いておきながら疲れた様子をやはり見せずそんなことをいうライをスウは感心と疲労と少しばかりの悔しさを交えて話す。

 

「普通は疲れ切るものなんだよ。まあ今日で何をするのかは一通りやった。明日からはこれをつけて今日と同じことをしてもらう。」

 

そういって重そうな壺を取り出してきた。

 

「お前がこの程度では堪えないことはまあ想定内だったからな。20kgのおもり代わりだ。水が20L入る。ここに牛乳を入れて修業を行ってもらうが、最初は入れないで体を慣らすといい。」

 

「いえ、牛乳を入れて40kgでやります!!」

 

ライにとっても40kgは楽な負担ではない。しかしスウはライならやるだろうという確信があり、事実その通りになったことに苦笑いをしながら壺を渡した。

 

「ところでなんで牛乳なんですか?水のほうが重いですし、こぼしてしまう可能性もあるじゃないですか。勿体ないですよ。」

 

「この壺は特殊でな。中に牛乳を入れると牛乳がヨーグルトになる優れものだ。ほら、壺じいって呼ばれてる人が村にいるだろ。あの人の力作だよ。こぼれないように過ごすことで無駄な動きを大幅に減らせる。こぼれたら無駄がある動きというわけだな。」

 

この村には壺を作り続けて何十年という爺さんがいる。後継者がうまく育たないと嘆いているが本人は元気そのもので、しばらくは大丈夫だろう。

 

「なるほど。人を救って修業にもなって、おまけにヨーグルトまでできる修業というわけですか。でも一日20kgとか余りますよね。」

 

「それは今朝の牛乳屋に売れるように話がついてる。」

 

「抜け目ないですね。さすが父さん。そういえば父さんは壺に牛乳何kg入れるんですか。」

 

ライが当然負荷をかけて修業を行うだろうといった言葉に

 

“俺はしばらく何もつけずに修業に体を慣らすつもりだ”

 

そう言おうとした言葉を飲み込んだ。

 

「ま、まあ俺は壺を背負うところからやっていくよ…」

 

そう言って親としてのプライドを守った。

 

 

そして半年の月日が流れた

 

「お前ら親子が手伝ってくれるのも今日で取り敢えず終わりか。残念だなぁ。意外と好評だったんだぞ。お前らのヨーグルトも。」

 

馴染みの牛乳屋がそんなふうにこぼす。

 

「何言ってるんですか。大会終わったってまだまだお手伝いしますよ。修業に終わりはないんですから。」

 

「いや、俺は大会が終わったらお前には旅に出て欲しいと考えている。ここでできる修業には限りがあるし、広い世界を知ってほしいんだ。お前も12になるしな。」

 

12歳で1人前という風習が人狼の世界にはある。大体の人狼は村で農業を継ぐが俗にいう人間の社会を経験しに行く人狼も一定数いるのだ。

 

「そうですか。でももうしばらくはここに残るつもりでいます。まだ狼になったときのことは学びきれてないので。」

 

「まっお前はもう1人前になるんだ。お前がそう言うならそれでいいさ。狼の事についてはまだまだお前より上だからな。」

 

少しばかり嬉しそうに見えるスウを微笑ましそうに牛乳屋が眺めた。

 

 

一日も終わり大会前の最後の修業を終えたころスウがライに言った。

 

「明日は7時出発だ。到着時刻は前々日の6時。2日間の旅路になる。あの修業をこなしてきた俺たちには何の問題もないだろうが、徒歩なんだから修業の疲れをとる意味も含めて今日はよく寝ておけよ。」

 

「はい。楽しみですね。自分の実力がどこまで通用するのか。なかなか知る機会はありませんからね。」

 

スウの実力はもう村中の全員でかかったとしてもかなわないものとなっている。しかしそのスウをもってしてもライには敵わない。同じ内容の修業をしていても、差は開くばかりである。歳にかなわないのは人狼も人も変わらないようだ。

 

 

「天下一武道会受付はこちらでーーす。」

 

アナウンサーの元気な声が響く。

 

「すごい活気ですね。うちの村とは大違いだ!!」

 

「まあパパイヤ島はリゾート地でもあるしな。大会が終わったら見て回るか。」

 

「はい!」

 

そしてライ親子の天下一武道会が始まる!!




後書きにて私がこれくらいの戦闘力のつもりで書いたよっていうのを伝えるために書いていきます。ドラゴンボールは戦闘力なんて気にせずに読んだ方が面白いって方もいますでしょうし、参考程度にお願いします。とりあえず無印編はどこぞの超非公式さんを参考に少しだけ改変しています。この二次創作に出てきたキャラでここで触れてないキャラの戦闘力は非公式さんと同じってことでお願いします。勝手に参考にしたので怒られたらこの作品ごと闇に葬ろうかなと。

初登場時戦闘力
ライ32
スウ8

備考
地球人一般男性5
地球人一般女性4
子ども2
男狼の平均7
女狼の平均6
狼化で戦闘力3倍

修業後
ライ92
スウ39
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