ドラゴンボールZ・オルタナティブ~世界線c~   作:三軒過歩

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私の中でセルと戦った時のSS2孫悟飯は1と比較して戦闘力4倍だった説がでてきました。せっかくなのでその説を活かしたいですね。まあ人造人間編まだまだ先ですけど。それでは今日もよろしくお願いします。


(第十一話)王と神と魔王

「うっ!!!!」

 

ピッコロ大魔王に衝撃が入る。

 

「(タンバリン、コキュウどうした、返事をしろ。何があった。)」

 

ピッコロ大魔王がすぐにコキュウとタンバリンにテレパシーで連絡をとる。

 

「(申し訳ございません。大魔王様。武道家たちに敗北し、コキュウを殺されてしまいました。徒党を組まれさえしなければどうとでもなったのですが…)」

 

「(な、なんとまさかお前らでも勝てない相手か。…仕方ないお前はそのままシンバルを殺したやつの元へ行きそいつを殺してこい。コキュウを殺したやつはこのわしが直々に手を下す。)」

 

ピッコロ大魔王が怒りをこらえたような声音でそうタンバリンに命令した。

 

「(承知しました。)」

 

タンバリンはピッコロ大魔王から場所を聞き動く。

 

 

「やつらはここをかぎつけてすぐ来るはずですので今すぐ移動しましょう。何かあってからでは遅いですし。」

 

ライがそう提案し、ブルマたちは再び引っ越しをすることにした。

 

「では、私はまだ残っているピッコロの部下を探しに行きます。」

 

そこでライは気を探るがそれらしい気配を感じ取ることができなかった。

 

「…あのもう一体のやつの気を感じ取れない。ドラゴンボール集めをしているなら動き回っていそうなものなのに単独で強い気配で動いているものがない。どうして…」

 

その疑問にブルマが憶測ながら解を出す。

 

「多分探しているあいだに亀仙人たちに倒されたんじゃないかしら。亀仙人たちもドラゴンボールを集めているし、途中で会えばきっと亀仙人たちが勝つわよ。」

 

「…なるほど、確かにあの三人なら敵を逃がすようなへまもしないでしょうし、その可能性は十分ありますね。でしたら私たちは亀仙人さんたちに合流します。結局ドラゴンボールの一つはピッコロ大魔王が持っていますし、奪い取るなら人数が多いほうがいい。」

 

「そういうことなら俺も行こう。」

 

ヤムチャも少しでも戦力になればと亀仙人たちに合流することにした。

 

「ありがとうございます。では行きましょう。」

 

ライ、チャパ、ヤムチャは亀仙人たちの元へ飛び立ちブルマたちはまた大魔王の魔の手から逃れるために移動するのだった。

 

 

「ピッコロ大魔王様、所定の場所に着きました。」

 

ピッコロ大魔王がコキュウとタンバリンが戦ったところにつくもそこにすでにライたちはいない。

 

「逃げられたか。わが子を殺したお礼をしてやりたかったのだが…そう簡単にはいかないようだな。」

 

「ピッコロ様、世界征服を成し遂げたあとであれば人数名くらいいくらでも探すことが可能でございます。今はご自身の願いを最優先に動いたほうがよろしいかと。」

 

憤慨するピッコロ大魔王をピアノがなだめる。

 

「仕方あるまい。まずはドラゴンボールを集めきるとするか。」

 

その時ピッコロ大魔王の頭にまたも衝撃が襲う。

 

「うっ!」

 

「ピッコロ様、いかがいたしましたか?」

 

「シンバルを殺したやつにタンバリンまでもが…殺された。」

 

「なんと!タンバリンはシンバルより数段強いはずですがそれでもやられてしまったのですか。」

 

「間違いない、今度のやつはドラゴンボールを持っているからわしらでも追える。コキュウの礼の前にまずシンバルとタンバリンの礼をしに行くとしよう。」

 

 

ブルマたちと別れたライたちは無事に亀仙人たちとの合流を果たしていた。

 

「これで五個目ですね。あと二つの内一つはピッコロ大魔王が持っているというわけですか。」

 

「いよいよ気が抜けなくなってきたな」

 

天津飯が再び気を引き締める。

 

「む、ドラゴンボールが二つまとまっておる。しかもこっちに近づいているおるぞい。」

 

「ピッコロ大魔王が、来る!」

 

一同に衝撃が走る。

 

「行きましょう。避けては通れない関門だ。」

 

 

ピッコロ大魔王から少しでもドラゴンボールを奪いやすいよう直接会う少し手前で待ち伏せをすることにした。

 

「どうしましょうか。」

 

ドラゴンボールを埋めて隠した後に亀仙人が作戦を伝える。

 

「天津飯とわしはあの岩陰に、ライとヤムチャとチャパは向こうの岩陰、そしてチャオズはわしらの中でドラゴンボールを奪えたものが投げるからそれを受け取り神龍にピッコロ大魔王をこの世から消せと願うのじゃ。」

 

 

ピッコロ大魔王が飛行船で上空にやってきた。その様子をうかがう一行はピッコロ大魔王がドラゴンボールを飲み込んだことを知る。

 

「の、飲み込んだ。あいつドラゴンボールを飲み込みましたよ。」

 

ライが愕然とそうこぼした。

 

「これは、どうしよもないぞ、やつを倒さない限りドラゴンボールを集めることができない。」

 

「戦うしかないのか…。」

 

「…無理でしょう。あいつは強すぎます。この距離までくれば実力は測れます。とても私たちが束になって挑んだところでおそらく勝てません。」

 

「ちくしょう、どうすればいいんだってんだ!」

 

いらだちも露わにヤムチャが吐き捨てる。

 

そうしていると亀仙人が作戦中止の合図を出してきた。

 

「武天老師様はどうするおつもりなんだ。ピッコロ大魔王がとんでもない強さだってことは一番良く知っているでしょうに。」

 

「…加勢してきます。みすみす死なすわけにはいきません。」

 

出て行こうとするライの腕をチャパつかむ。

 

「待ちなさい。束になってもダメなのだろう、であれば私が行く。私の伸びしろは君たちに比べればあってないようなものだ。なに、死ぬ覚悟はつけてきたさ。亀仙人さんはあの悪魔の戦い方を君たち未来ある若者に学ばせるおつもりなのだろう。ちゃんと対策を練ってくれよ。」

 

「し、しかし、」

 

「頼むよ。私の門下生たちや家族を守ってやってくれ。」

 

「わ、かりました。いつか必ずあいつを倒します。」

 

 

ライとヤムチャは岩陰に残りチャパが亀仙人と合流する。

 

「!お主どうしてここに!何があっても出てくるなといっただろう!」

 

「おひとりであいつと戦うことはありません。あの悪魔の対策を若い世代に練っていただきましょうよ。一人ではすぐにやられてしまっても二人なら少しくらいは奴の戦い方を見せれるかもしれません。」

 

チャパがそう言った。

 

「そうじゃな。それも必要かもしれん。一合だけだ。それだけあいつと戦おう。そしたらわしは封印術を打つ。今のわしにはうまく扱えきれず成功率が高いとは言えない術じゃ。もし失敗したら…」

 

「覚悟はできております。さあ行きましょう。」

 

悲壮な覚悟を持ち二人はピッコロ大魔王が降りてくるのを見上げる。

 

「わしらの集めたドラゴンボールはここに埋めてある。わしたちに勝てたら遠慮なく持っていけ。」

 

亀仙人がピッコロ大魔王にそう言い放つ。

 

「このわしと決闘しようとはな。愚かな奴だ。最もこの私のことをうわさでしか知らないのじゃから無理もないのじゃろうが。」

 

「お前の恐ろしさは知っておるつもりじゃよ。では、行くぞ‼」

 

そう言った瞬間横からチャパが蹴り飛ばす。その攻撃にピッコロ大魔王が吹っ飛んだ。

 

「なかなか、腹立たしい小細工を打ってくれる。…お前らもタンバリンやシンバルを倒したあの孫悟空とか言うやつくらいの強さはあるようだな。だがその程度ではこの俺様には勝てない。」

 

(!悟空生きていたのか。いやでももう既に…。)

 

図らずも悟空の安否を聞くことになってしまったライとヤムチャは天津飯に匹敵する地球上最強の戦士の一角が死んだことに確かに希望を打ち砕かれていた。

 

「そうかあの武闘家は死んだのか。私よりも強くそして私よりもずっと先のある彼がこれからどうなるのか楽しみにしていたのだが。貴様のようなうっとしい奴がいると、のんきに次の世代を見ていられもしない。はっきり言って目障りだよ。」

 

確かな怒りと共にチャパが攻撃をしていくのとは対称的に亀仙人は無言で攻めていく。その無言が何よりも彼の怒りの深さを示していた。

 

「たいした実力もないくせにうっとしいやつらだな。そろそろ終わらせてもらうぞ。」

 

二人の決死の攻撃もピッコロ大魔王には通用せず、二人を吹っ飛ばす。チャパは攻撃をもろに食らい、わずか一撃で戦えなくなった。

 

「次はお前だ。」

 

ピッコロ大魔王は容赦なくそう言い放つ。

 

「(チャパよ、わしの時代の尻拭いに付き合わせてしまって悪かったのう。最後にもう一仕事頼むぞい。そして天津飯、ライ、ヤムチャ、餃子、あとは任せるぞ。)」

 

亀仙人がライたちに念話で最後の言葉を残す。

 

「魔封波じゃあ!」

 

「な、なんだとっ」

 

亀仙人が一世一代の封印術を放つ。その技はピッコロ大魔王をとらえることに成功する。

 

(無駄だ、魔封場を使えても電子ジャーがない。これでわしを封印することはできない‼)

 

亀仙人は今回電子ジャーを用意しなかった。チャパがいたからである。チャパは電子ジャーを亀仙人が封印しやすいところにぽいぽいカプセルを投げた。

 

(くそ!世界征服を目前にしてこんなところでまた封印されてたまるかあ!)

 

その怨念が届いたからなのか、はたまたピッコロ大魔王に吹っ飛ばされ、ダメージを受けた影響か、亀仙人の手元が狂ってしまう。

 

バーーン‼

 

激しい音に煙が舞うが、確かにピッコロ大魔王は封印され切らなかったことをライ達はすぐに知る。

 

「はは、はははははは!脅かしやがって。失敗してくれて助かったぜ。」

 

そう言うと気功波を打って亀仙人の心臓を貫き絶命させた。

 

「わ、私が、戦おうなんて余計な提案をしなければ、封印は成功していた。平和の芽をつ、摘み取ってしまった…」

 

「ふははは、これは良い。その表情、わしが世界征服をしたらいつでも見れるが、こんな前祝があるとはな。」

 

失意に沈むチャパもピッコロ大魔王は容赦なく殺し、ついに大魔王は願いを叶えることになる。

 

 

「これが神龍か。ついに、ついに私の望みが叶えられる。はっはっは。」

 

(一体何を願うつもりなんだこいつは。いやそんなことはどうでもいい。今神龍にピッコロ大魔王をこの世から消せといえば…)

 

ライがそう思いっ立ったころにはすでに、餃子が飛び出していた。

 

「ピッコロ大魔王を、この世から…」

 

「きあああ!」

 

餃子が飛び出してすぐにピッコロ大魔王は餃子に気功波を放ち絶命させる。

 

(餃子まで。私があと少し早く飛び出していれば…!そうすればあいつを消せたのに‼)

 

後悔してももう遅い、その最悪の状況にピッコロ大魔王はさらに最悪を上塗りする。

 

「それでは神龍よさらばだ。永遠になぁ!」

 

願いを叶えてもらった恩龍をピッコロ大魔王は殺してしまった。

 

「そ、そんな、これでもう誰も生き返れないのか。」

 

生き残れてしまった戦士、ヤムチャ、ライ、天津飯はただ茫然とピッコロ大魔王が去っていくのを見送った。

 

 

死んでしまった三人を弔っているとブルマたち一行がやってきた。ブルマたちもそれぞれの死を悼みクリリンと同じように三人を冷凍カプセルに入れた。

 

「俺は魔封波を自分のものにする。」

 

天津飯が悲壮な面持ちでそう言った。

 

「何を言うんですか。魔封波は精密なコントロールが必要なんですよ。それに一度打ったら死んでしまう大技。自分のものにしたところで成功するとは限らない!亀仙人さんのようになってしまうかもしれないんです!」

 

強い口調でそういうライに静かに天津飯は言う。

 

「老師様は確かに自分のものにしていらっしゃったが、ピッコロ大魔王との戦いで体力を消耗していた。魔封波を自分のものにしてかつ万全の状態で放てばきっと成功する。いや成功させる!」

 

険しい目でライを見つめる。それをみてライは何かを察したようだった。悔しそうに唇をかみしめる。

 

「ならば俺も!」

 

「だめです!ヤムチャさんまで死んでしまったら、いよいよピッコロ大魔王に太刀打ちできなくなる!」

 

「だがな…」

 

「だめです‼…本当は天津飯さんにも行ってほしくはないんです。私が彼より強ければ力ずくでも止めています。だから止めれるあなたにそんなことはさせません!」

 

強さの話ではなく覚悟の話である。天津飯にはライを殺してでも魔封波を習得しようという覚悟があったが、ヤムチャは死ぬ覚悟はあっても仲間を手にかけてまで習得する覚悟はなかった。

 

 

天津飯が魔封波を習得するため一人飛行機で飛び去ったあとライも飛行機を用意する。

 

「ヤムチャさん、カリン様のとこまで案内します。あのピッコロ大魔王には及びませんがおそらく天津飯さんよりも強い方です。そこで私と一緒にカリン様の修業を受けてください。」

 

「…分かった。よろしく頼む。」

 

 

飛行機を使ってカリンまで着いたのち搭を飛行機を使うことにより大幅に時間を節約して到達した。

 

「ただいま戻りました、カリン様。」

 

「お主らしくない戻り方だったな。塔を登るのはそんなに時間がかかるものではないじゃろうに。っとなるほど、もう一人おったのか。」

 

「…初めまして。カリン様。私はヤムチャ。是非とも貴方様の力をお借りしたくこうして参りました。」

 

「彼も相当な実力者です。塔を登るのも最初のころの私よりもずっと早く登れるはずです。どうか弟子として彼に武術を教えていただけないでしょうか。」

 

「構わんよ。今は強いものは多ければ多いほどいいからのう。わしも全力で教えよう。じゃが…わしを超えることがゴールではないぞ?」

 

「分かっています。」

 

ヤムチャの決意を聞きいよいよ修業が始まる。




オリキャラ紹介
コキュウ
魔族。タンバリンとシンバルの容姿を足して二で割った感じの姿をしている。胡弓という楽器から名前を借りた。本当はもう一人オリ魔族を出そうと思ったが尺の都合で出せなかった。いつかその没キャラを使ってあげたい。名前だけでも。
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