ドラゴンボールZ・オルタナティブ~世界線c~   作:三軒過歩

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最近、というか五話とか六話くらいからなのですが自分が投稿した作品が読めなくなりました。なんか恥ずかしいんです。でも書いたものは全部晒す。晒すったら晒す。一話を投稿した時から未完は許されないと思ってます。どんなにつまらない展開でも、どんな結末を迎えようとも完結させます、絶対に。


(第十二話)超神水を求めて

「そこまでじゃ!今日のところはこれくらいにしておこう。過負荷は身を滅ぼすからの。」

 

カリン様の修業を始めて経験したヤムチャは修業の終わりを聞くとすぐに倒れこむように寝てしまった。それを横目にライがカリン様に尋ねる。

 

「そういえば、今この塔を登ってきている人がいますね。最もこのペースだと踏破は厳しそうですが。この際ですからその人も連れてきましょうか?」

 

「いや、大丈夫じゃ。お主は気の扱いがまだ完璧でないから感じ取れないかもしれんが、一人がもう一人を背負って登っとるんじゃ。それでこのペースならまず踏破できるじゃろう。」

 

「!この塔を人ひとり背負って登ろうとしているのですか。相当な実力者ですね。これは希望が見えてきたのかもしれませんね。」

 

カリン搭を人を背負って登ることは今のライでも相当な重労働である。それができる下の人物に希望を見出すのはある種当然であった。

 

「ところでもう一人は誰なんですか?背負われて登ってこようとはなかなかずるい気がするんですが。」

 

「…お主もヤムチャを飛行機でここまで運んだくせによく言うのう。まあよい。悟空じゃよ。ピッコロ大魔王との戦いでひどく傷ついておるからの。そのもう一人に運んでもらってるんじゃ。」

 

「悟空って、あの悟空ですか?カリン様から超聖水を3日でとったあの悟空が登ってきていると?」

 

「…お主の気を探る腕はもっとちゃんと鍛えてあげるべきじゃったな。天下一武道会が終わってからでよいと思っとったが順序を誤ったのう。」

 

ため息をつきながらカリン様がそういった。

 

「今日は気を扱う関連の修業が多かったのはそういうことでしたか。」

 

顔を満面の笑みにして、嬉しそうにそう言った。

 

「お主の単純な力は正直わしと大差ないからのう。お主だけならともかくヤムチャと一緒には修業をつけてやれんからな。内容を変えるよりほかないのじゃ。」

 

「いえ、感謝しております。実力差が歴然なのに戦いに行くことがないようにしないといけませんので。ところで先ほどからずっと気になっていたんですが…」

 

ライが二の句を継ごうとしたときそれを遮るようにカリン様が言う。

 

「冷静で何よりじゃよ。誰の気がどれくらいの強さでどこにあるか。正確に測れるようになるまでこの修業は続く。焦るでないぞ。さあ、そろそろ休め。体に負荷がかかっていないように感じるじゃろうがお主の体は休息を求めておるはずじゃからな。」

 

「分かりました。ゆっくり休みます。」

 

ライもヤムチャに続いて眠りについたあと悟空とヤジロベーが到着した。

 

「ついたー。あぁ疲れた。ハアハア。」

 

「来るのは知っておったが、悟空を背負ってこの塔を登り切るとはとんでもないやつじゃなあ。」

 

ヤジロベーを見て感心したように言い悟空が何か言いだす前にすぐに二の句を継ぐ。

 

「悟空よ言いたいことは分かるがまずはその傷ついた体を何とかしないとな。ほれこれを食え」

 

そう言って仙豆を渡す。ヤジロベーがごちそうがこれのことかと落胆してやけ食いし、悟空がその回復力の凄さに驚愕した。

 

「すげえ。まさかここまで元気になれるなんて。やっほーー、すげえすげえやー!」

 

「してこのわしに修業をつけてほしいということじゃったが、わしに教えられることはもうないのじゃ。悔しいじゃろうがピッコロ大魔王には勝つことができんのじゃ、あやつの強さは桁違い。武天老師も殺された。」

 

「ええー!じっちゃんが死んじまったのか!じゃあ、じゃあもう会えねえのか…あのヤロー!!」

 

悟空は亀仙人との日々を思い出しピッコロ大魔王に怒りを燃やし復讐に飛び出そうとする。

 

「ちょっと待てみすみす殺されに行く気か!お主なら今はまだ無理でも修業を重ねればやつに勝てる日もきっとくる!」

 

「でも、でもおら、このままじっちゃんやクリリン殺されてて、それで修業の日々なんて耐えられねえよ!やるだけやってやるさ。」

 

そう言う悟空にカリン様は難しい顔で言った。

 

「どうせ死を覚悟するなら飲んでみるか。超神水を。」

 

修業を重ねればピッコロ大魔王を超えられる…その言葉に嘘はないが一体いつになるのかは保証できない。一週間後か、半年後か十年単位になるかもしれない。その説得の空虚さにカリン様は気づいていたのだろう。

 

「なんだそれ。超聖水みたいなもんか。」

 

「あんな子供だましとは違う。素晴らしい神の水と書く。神の力が宿る水じゃ。その水を飲めば神にも迫る力を得られるんじゃ。」

 

「飲む飲む!強くなれるんだろ。飲むよ。」

 

悟空がカリン様にせっつく。

 

「まあ待てい。全くせっかちな奴じゃのう。超神水はなそう簡単に飲むことはできんのじゃ。北の果てにある氷の迷路のさらに奥にある暗闇の洞窟の中にあるのじゃからな。見つけられんで死ぬ可能性も高いんじゃ。それでも行くのか?」

 

「おら行く!これ以上ピッコロ大魔王に奪われるのはいやだ。」

 

「そうか、では行ってこい。」

 

カリン様が氷の迷路の入り口に案内する。まさに壺に入ろうとするその時、悟空を止める声がかかった。

 

「どうして私より強い人は命を軽々捨てに行くんでしょうかね。」

 

「ライ!ライじゃねえか。そうだよな。おめえここで修業していたんだもんな。」

 

「よくもまあぬけぬけと。私や亀仙人さんの静止も聞かないで突っ込んでいってそんなことが言えましたね。」

 

「あの時はかっとなってたからな。わりいわりい。」

 

悪びれる様子もなく笑顔でそう言ってのける悟空にライはため息をついた後言った。

 

「…。あなたの性格は理解していますし長所でもあるんでしょうけどもうちょっと悪びれてほしいものですね。」

 

「で、おらに何の用だ?止めたって無駄だぞ。おらは超神水を飲んであのピッコロ大魔王を倒すんだ。」

 

「それは知ってます。先ほども言いましたが、私より強い人は命を軽々と捨てる傾向がありますからね。だから私もついていきます。カリン様の話によれば超神水にたどり着く前に何か修羅場があるのでしょう。超神水を飲めずにやられたなんてことのないようにお手伝いします。」

 

悟空は顔を綻ばせる。

 

「おめえも手伝ってくれるんか。良かった~。おら一人じゃ超神水って水を手に入れてもちゃんと帰れるか心配だったんだ。おめえがいれば安心して超神水とりに行ける。」

 

「では行きま…うわああああ。」

 

ライと悟空は壺に入っていった。

 

「死ぬなよ、ライ、悟空。」

 

 

壺に入って氷の迷路の入り口に着いた悟空とライはカリン様から戻ってきたときには引き上げてやるとのお達しを受けて氷の迷路を進み始めた。

 

「あれっ?あそこにいるのはヤジロベーじゃねえか?」

 

「ほんとですね。行かないって言ってましたけど来たんですね。」

 

ライが悟空にそう返すとヤジロベーが不機嫌そうに言った。

 

「来たくて来たんじゃねえよ。落っこちまっただけだ。」

 

「だったらその場から動かなければカリン様に引っ張ってもらえましたのに。」

 

「と、とにかく俺は帰るんだ。」

 

そう言って歩き始めるが帰り道とは逆方向に進みだした。

 

「そっち逆だぜ。帰り道はこっち。」

 

悟空がその間違いを指摘してライに提案する。

 

「送ってやろうぜこいつだけじゃちゃんと帰れなそうだ。」

 

「そうですね。ここで迷子になったら流石に死にます。」

 

「決まりだな。じゃあ行くか。」

 

悟空がヤジロベーを送り届けようと動き始める。

 

「悟空、その道は左です…」

 

「そうだっけ?あははわりいわりい。」

 

自分がいなかったら大変だったろうなあと思いながら来た道を引き返していった。

 

 

「さて、ヤジロベーも送り返しましたし今度こそ行きましょう。」

 

「そうだな。目指せ超神水。」

 

二人で氷の迷路を攻略していく。しかしその道のりは平たんなものではなかった。

 

「なあライ。この道さっきも通らなかったか?」

 

「…すいません。道に迷ってしまったみたいです。さっきからいろんな道を選んでいるんですがここに戻っててしまう。」

 

そう話した直後吹雪が吹き荒れ目の前の氷山が、氷山であるはずのものが動き始める。

 

「ヴヴヴヴ。」

 

氷山は手と足、顔を生やしライたちに向かって動き始めた。

 

「超神水ってのはほんとにとんでもないとこに隠されてるんですね。氷山が動き出すとかあっていいんですかこんなこと。」

 

ライが驚愕に震えているが悟空はある種冷静に動き出した。

 

「任せろライ、こんなやつおらの攻撃でぶっ飛ばしてやる。たりゃりゃりゃ、たりゃー!」

 

悟空の連撃で氷山の魔物を倒すが全然堪えてないように起き上がる。

 

「だめだこりゃ。全然効いてねえ。だったらこれならどうだ!」

 

悟空はかめはめ波を打とうとため始める。

 

「かーめーはーめー、はあああぁ!!」

 

その一撃は確かに氷山魔人の顔を吹き飛ばす一撃となるもそれさえも氷山魔人には堪えず、悟空たちを追いかけ始めた。

 

「悟空、突破しましょう。きっと超神水はこの奥です。」

 

逃げながらもライは超神水にたどり着くための案を模索する。

 

「分かった!おらがもう一回あいつを倒すから、その隙に行くぞ。」

 

有言実行、悟空は急旋回して氷山魔人の顔に強烈な一撃を加えて氷山魔人にしりもちをつかせる。

 

「行きましょう!」

 

氷山魔人が動き出したことによってできた道を二人は全力で駆けていく。

 

 

一体どれくらい走っただろうか。気が付けば氷山魔人はいなくなり、洞窟の入り口にたどり着いた。

 

「とりあえず第一関門は突破ってことでいいんでしょうか。」

 

「おらたち逃げてただけだけどな。」

 

「不死身みたいなものじゃないですか。いくら神の力が宿るといってもあれを倒すことが条件になったら誰も飲めませんよ。」

 

二人は益体もないことを話しながら洞窟の奥に進んでいった。しかし二人一緒にいることを洞窟は嫌ったのだろう。ライ達を分断するべく洞窟が仕掛け始める。

 

 

「それでは二日目の修業といこうかの。」

 

「はい!よろしくお願いします!!…ところでライはどこに行ったんですか。」

 

朝を迎えヤムチャのカリン様による修業は二日目を迎えていた。

 

「お前が昨日倒れこむように寝た後に悟空が来てな。一緒に修業に出かけたよ。うまくいけば今日の午後には帰ってくるじゃろう。お主は気にせずに早く修業に打ち込め。」

 

「失礼しました。今度こそお願いします!」

 

さらりと特大の朗報を投げてきたカリン様に少し不満を覚えるも深く聞くのは昼の休憩にしようと再び修業に没頭した。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ

 

「おっとっと。大きな揺れだったなあ。大丈夫か?…あれっ、ライ?おーーい!どこ行ったんだラーーイ!」

 

こちらもライとはぐれライを探すため動き始める。

 

(まあでもライは気配を感じ取れるっちゅう話だしすぐに会えるだろ。)

 

ライが自分の気を探れることを知っている悟空は気楽に動き出した。やがて悟空は自分のところに近づいている足音を聞く。

 

(これはライの動きじゃねえ。まず匂いが違う。誰だ。)

 

岩陰に隠れ先手必勝と拳を出すとその手を受け止められる。なんと相手は亀仙人だったのだ。

 

 

「っと。大きめの揺れでしたね。大丈夫です…あれ、悟空?悟空ーーー!」

 

悟空とライは洞窟の仕掛けによって分断される。

 

(まずい。気は近くに感じるのにいない。気の方向はどう見てもただの壁。そもそもさっきまで一緒にいたはずなのに。)

 

そう思考をめぐらせながら悟空を探し始めると近づいている足音を聞いた。

 

(この足音は悟空ではない。でもこんな洞窟に人がいるなんてあり得るのか?)

 

警戒しつつその足跡の主をみてライは驚愕する。




超神水を求める旅は二人用なんです。ヤジロベーに危険な目にあって欲しくないという私の優しさです。
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